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2008年07月24日

松井とポサダそれぞれの決断

 ここ数日ヤンキース関連の報道では“手術”が重要なキーワードになっている。

 まず松井秀喜外野手の左ひざ痛の問題で、手術が行われるかどうか取りざたされたことがある。この問題は日本でも大きく報道されているように21日、担当医から実施を勧められたものの、「チームが勝つ、優勝する、その力に少しでもなれたら」という松井自身の判断で手術回避の決断が下されている。

 このことをニューヨークの地元メディアも報道しているが、必ずしも納得しているわけではないようだ。ニューヨーク・ポストは22日付で「病気のゴジラに『最終決断』」という記事を掲載。ブライアン・キャッシュマンGMはもし松井のひざが再び炎症を起こしたら、2度目の手術は回避できないと考えていることを紹介した。「もしひざが腫れたら、我々は最終決断をするだろう」と語ったことが記事のタイトルにつながっている。

 医師の診断に反して行われた松井の判断に周囲が困惑していることを伝え、自分たちも不安を感じている、ということだろう。

 さらに23日付で“手術”の話題の主となったのがホルヘ・ポサダ捕手である。

 ポサダは前半戦に右肩を痛め一時故障者リスト(DL)した後、復帰していたが21日にやはり右肩の痛みから再び15日間のDL入りしていた。

 松井に続き22日に担当医の診断を受けたのだが、こちらも診断結果は「手術が必要」というものだった。

 そして手術の実施に関してだが、即日行われるのでは、と見られていたのだが、23日時点では実施されていないことがジョー・ジラルディ監督によって発表された。実施されていない理由はこの記事の執筆時点では不明である。

 手術をしないでも15日間にある程度回復できるようなら、捕手は無理でもDHか一塁手で起用できるのでは、という見方も出ているがどうだろうか。

 なんとも不運続きなヤンキースではある。ただチームは後半戦開始後5連勝を飾り、追い上げムードにある。ア・リーグ東地区の首位レイズとの差は3.5。なんとかここで一気に詰めていきたいところだ。

 そんな状態だからこそ、松井の「貢献したい」という気持ちもわからないでもない。松井とポサダそれぞれの決断がチームに、そして選手生命に良い結果をもたらしてくれることを祈りたい。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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