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2008年06月05日

好対照の投球見せたマルチネスとチェンバレン

 3日、ニューヨークの2チームではそれぞれ注目投手が対照的な登板を見せた。
 サンフランシスコでのジャイアンツ戦で4月1日以来今シーズン2回目の登板、先発となったのがメッツのペドロ・マルチネス投手である。

 MLBを代表する投手であるマルチネスだが、ここ2年間けがなどにより10勝未満に終わっている。今シーズンも初先発のマーリンズ戦でいきなり左ハムストリングを負傷、戦線を離脱していた。3日は復活の先発マウンドとなったのである。
 監督解任騒動などで揺れるメッツにとってまさに期待の登板となったが、マルチネスは6回を3失点に抑え、9対6と待望の今シーズン初勝利を飾った。
 快刀乱麻の投球とはいかなかったが、しっかり先発としての責任を果たし、結果を残すところはさすがベテランといったところだろうか。
 対して周囲の期待を裏切ることになってしまったのが、ヤンキースのジョバ・チェンバレン投手だった。
 以前お伝えしたように低迷する投手陣を救う若手としてチーム共同会長のハンク・スタインブレナー氏や地元メディアが先発起用を望んでいた選手だ。遂にこの日メジャー初先発となったのである。
 が、その結果は3回持たず、わずか2回1/3で62球2失点という大乱調で降板してしまった。その後中継ぎ以降も崩れ、結局3対9で3連敗を喫し、チームは再びア・リーグ東地区最下位に転落している。
 初回だけで38球を投げる展開はまさに首脳陣にとって大誤算だろう。若いチェンバレンの力で上昇機運をつかもう、という目論見はいきなり出鼻をくじかれた格好だ。
 こうして明暗が分かれた1日となったが、メッツもまだナ・リーグ東地区4位で首位フィリーズに4.5ゲーム差をつけられている。決して気の抜ける状態ではない。
 ニューヨークでは街灯に7月15日にヤンキースタジアムで開催されるオールスターの小旗がつけられるなど、球宴を盛り上げる演出が始まっている。地元ファンが心の底から楽しむためにも、あと1カ月余り、両チームの奮闘に期待したいところだ。


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渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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