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2008年05月01日

故障者続きの中、松井が好調維持

 ヤンキースは、4月8日から28日までの21日間に18試合ものロードゲームをこなした。かなりつらい日程だが、29日終了時点での成績は14勝14敗と五分に留まっている。御の字といえるかもしれない。

 ホームに戻っての29日のタイガース戦で5試合ぶり今シーズン4度目の4番に起用された松井秀喜外野手はその期待に応え、2本のヒットを放った。この日までで打率3割2分6厘と好調を維持している。

 が、スケジュールのタフさの悪影響を受けた主要選手も出てしまった。まず捕手ホルヘ・ポサダが右肩を痛め、28日に15日間の故障者リスト(DL)に登録された。シーズン中に復帰できるかどうかまだわからない状況である。

 さらに翌29日にはAロッドことアレックス・ロドリゲス三塁手がやはりDL入りしてしまった。20日のオリオールズ戦で右太ももを痛め、さらに28日のインディアンズ戦中に症状が悪化し、代打を送られる事態になったのだ。その後MRI検査を行った結果この日のDL登録である。ホームに戻ってチームの勢いを取り戻さねば、という時に大幅戦力ダウンを強いられることになったのだ。

 さらにこの日先発したフィル・ヒューズ投手が初回に2点を失うなど、3回2/3で計6失点と炎上。結局4-6で負けている。

 ヒューズはこれで開幕から6回先発し、いまだ勝ち星無しの4敗、防御率9.0の大不調。先週持ち上がった先発陣入れ替え問題が本格化しそうな雰囲気である。

 こういう状況だからこそ期待したいのが松井の活躍だ。26、27日のインディアンズ戦で先発が左投手だったこともあって、2試合連続休養日をとらされる形になったが、それ故ストレスも軽減された。膝に不安があるだけに、現在のチームの状況を考えれば監督の良い判断だったと思える。

 奇しくも29日の試合前、オールスターゲーム投票開始のセレモニーが行われた。松井は今回DHとして投票用紙に記載されている。Aロッド、ポサダだがいないこの時期に活躍し、チームを支えることができれば、ファンの印象も強くなるだろう。

 松井は試合後「(今の状況は)しかたがない。いるメンバーでやるしかない。いまは踏ん張って、踏ん張って、やるしかない」とコメントしたという。その自覚がチームを救い、自身を球宴へと導くはずだ。

渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

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