2008年03月14日
「セクシーにシングル安打を生み出す男」
日本のスポーツファンにもよく知られたスポーツ専門チャンネルESPN。そのビジネス展開はウェブなど多岐に渡っているが、総合スポーツ誌『ESPNマガジン』もアメリカではすっかりお馴染みの存在になっている。
そのESPNマガジンが現在発売中の3月28日号で創刊10周年を迎えた。
それを記念した同号は“パーフェク10”というタイトルでヤンキースのアレックス・ロドリゲス、NBAのティム・ダンカン、テニスのヴィーナス姉妹などアメリカのスポーツ界を代表するスター選手10組11人が10種類の表紙となって登場している。
その1人として選ばれたのがマリナーズのイチローだ。ESPNのキャップを右手に持ち、眼光鋭くポーズを決めたイチローの迫力はなかなかのもの。街中のマガジンスタンドでも一際目立つ表紙となっていた。
各表紙にはその人物がパーフェクト10に選ばれた理由が見出しとして掲載されているのだが、イチローのものは「セクシーにシングルヒットを生み出し、ベースボールをグローバル化する」。天才的なテクニックでシングルヒットを放つ様を“セクシー”と認識されると共に、日本でのMLB人気を定着させた1人としてその功績を理解してもらえていることがわかる一文であり、なんとも嬉しい。
また雑誌内では“マイスペース”と題し、10組の選手たちがそれぞれ活力を得る場所をグラビア形式で紹介している。その冒頭に登場しているのもイチローで、その“マイスペース”は神戸の神戸港震災メモリアルパーク。イチローは保存されている被災当時のガレキの中でポーズをとり、写真に収まっている。やはりその視線の鋭さは印象的だ。写真には被災当時に関するイチロー自身のコメントも掲載されている。
この10周年記念号でこれほどの扱いを受け、さらにその中でも圧倒的な存在感を示していることは、あらためてイチローがどれほどのスーパースターであるかを思い知らされた気がした。
13日のオープン戦で今季27打席目で初安打のイチロー。アメリカではESPNマガジンのライバル誌スポーツイラストレイテッドの表紙を飾ると調子を落とす、というジンクスが存在する。ただ雑誌も違うし、今回のイチローには関係がないと信じたい。ましてや調子が悪いといっても今はあくまでオープン戦。イチローなら開幕までにはきっちり復調してくれるに違いない。
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