日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムのMLBページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


2011年02月24日

メッツ選手にある2つの大きな懸念とは

 先にスタートしていたバッテリー組に続き、野手組も加わって遂に本格的に開始されたMLB各チームの春季トレーニング・キャンプ。全選手がフレッシュな気持ちで参加、といいたいところだがメッツの選手たちの間には大きな懸念が2つ存在している。

 1つめは米ナスダック・ストック・マーケット元会長のバーナード・マドフ受刑者による巨額詐欺事件に関連したもの。メッツ・オーナーのフレッド・ウィルポン氏、ソール・カッツ氏と、両氏の親族らが約300の口座を使い、約3億ドルもの不正な利益を得ていたという疑惑が浮かび上がっているのだ。マドフ受刑者の事業清算手続きをしている管財人は利益のうち9000万ドルを球団経営に使ったと主張。利益返還を求める訴えを起こしている。

 これに対し、オーナー側は詐欺との認識は全くなかったとし、さらに自分たちも詐欺事件で5億ドル以上の損失を出したと反論。しかし、球団株式の一部を売却する方針も示した。

 訴訟の展開次第ではチーム売却、さらには選手やスタッフへの年俸支払いや様々な分野での過度のコスト削減などチーム経営に大きな影響が出るのではと心配されているのである。

 2つめはチームの守護神であるKロッドことフランシスコ・ロドリゲス投手の契約問題だ。Kロッドは2008年12月に3年3700万ドルでFAとしてメッツに入団した。今シーズンはその最終年となる。実は4年めはオプション契約となっており、もし今シーズン55ゲーム以上に登板した場合、1750万ドルが支払われることになっているのだ。

 この支払いを逃れるため、条件をクリアしないようチームが意図的にKロッドをベンチに置くのではないかとささやかれているのである。開幕からチーム成績が低迷したり、早い段階でプレーオフ争いから脱落した場合など、こうした経営優先策が取られる可能性はないとはいえない。

 ニューヨーク・ポストなど地元紙の報道によれば、22日にメッツのキャンプ地を訪れたMLB選手会の取締役がこれらの懸念にコメントしたということだ。それによると、メッツと選手の間に結ばれた契約が守られることを確認したいとし、さらに既にコミッショナーにはその点を確認しており心配していないという。さらにKロッドについてはモニターを行い、最終的には仲裁という先例があることを示唆したとのことだ。いわば選手会側が釘を刺したといったところだろうか。

 今シーズンで切れる労使協定の更新に向けた選手会とオーナー側との交渉を巡る動きが活発化している。キャンプインで選手達はプレーに専念、となかなかいかないのが現実なのだ。


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

渡辺史敏「from New York」
渡辺史敏(わたなべ・ふみとし)
 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。  現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、インターネット、TV、コンピュータなどのIT分野で取材・執筆活動を行っている。  独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

最近のエントリー




MLBニュースランキング



日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. MLB
  3. コラム
  4. 渡辺史敏「from New York」

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです