2006年04月06日
“グランド・トゥ・ブランド”
MLB開幕から3日。すでにヤンキースは2戦を消化した。それに対する地元紙の報道ぶりに、またシーズンが始まったんだなぁ、と改めて感じている。
敵地オークランドで行われたアスレチックスとの開幕戦は15-2でヤンキースが圧勝した。もちろんこの幸先のいい初勝利は4日付各紙で1面の扱いとなった。
ニューヨーク・ポストは“グランド!”という大見出しを打った。
このグランドとは“グランド・スラム”(満塁本塁打)のことで、2回表に満塁本塁打を放ったアレックス・ロドリゲスがメインで扱われているのである。これはライバル紙であるデイリーニューズなども同じだった。確かにこの一発が試合を決めたともいえ、当然の扱いともいえるが、4打数4安打1本塁打の松井秀喜などもいただけにちょっと印象的だった。いずれにせよまさに華々しいスタートといった感じの報道ぶりだったのである。
しかし、この日行われた第2戦は接戦の末9回裏、左翼松井の頭上を越える安打によって3-4のサヨナラ負けを喫したのだ。
それに対する5日付けの報道はというと、ニューヨーク・ポストは裏1面で“グランド・トゥ・ブランド”という大見出しを付けた。ブランドは退屈とかおっとりとかいう意味で、グランドから退屈へ、といった感じだろうか。さらに「燃えていたバットが眠りに落ち、ヤンキース9回に負ける」という中見出しもついている。
前日の猛攻による大勝から一転貧攻に、といったところだろうが、それでも3点とっているし、という感じがしないでもない。
また、見出しに“グランド”が使われているように、この日もメーンになったのはA・ロッドである。デイリーニューズも同じように凡退したA・ロッドの写真を裏1面で使っていた。良くても悪くても矢面に立たされるのはA・ロッドなのだ。そのフォーカスのされ方はちょっと気の毒な気もするほどだが、昨年本塁打王とア・リーグMVPに輝きながらメンタル面での弱さをしばしば指摘され、さらに年俸の高さもあって皆が彼に注目し続けることは致し方ないのかもしれない。
いずれにせよ、たった2戦でこの一喜一憂ぶりと、さらに持ち上げたと思ったら落とすさまは、いかにも地元メディアならでは。そんな様子を見ると、ニューヨークにベースボールが戻ってきた、と感じてしまうというわけである。
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