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2010年09月22日

第269幕 ツインズのVを支えた偉大な先輩たち

 30球団のトップを切って、21日(日本時間22日)ミネソタ・ツインズがア・リーグ中地区で優勝を決めた。今年オープンしたばかりのターゲット・フィールドで初のシャンパンファイト。ガーデンハイヤー監督の区切りの800勝目と重なり、さぞかし盛り上がったことだろう。

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 「新球場でポストシーズンゲームを」。これを合い言葉に、選手たちは春キャンプから気合が入っていた。ところがキャンプ後半に守護神のジョー・ネイサンがトミー・ジョン手術のため離脱。シーズンに入ってからは7月7日のトロント戦で、主砲のジャスティン・モルノーが二塁手と交錯し、怪我で復帰のメドさえ立っていない。投打の要が抜けたツインズだったが、首位を明け渡したのは7月5日から8月8日までの約1ヶ月あまり。最後は独走状態でゴールした。

 主力のけが人が続出した状況下、なぜツインズが優勝できたのだろうか?その秘密の一端を春キャンプに見ることができる。ロッド・カルー、ポール・モリター、ハーモン・キルブルーという殿堂入りを果たしているOBたちに、世界一監督のトム・ケリーが加わって、キャンプINから打ち上げまで、若い選手を中心に納得の行くまで徹底的に指導を行っている姿があった。

 選手たちから見れば彼らは雲の上の存在。そんなお歴々がキャンプ期間中、早朝から居残り特訓までとことんつきあい、自分たちがメジャーで築いてきた「財産」を、惜しげもなく注ぎ込んでくれるのだ。とっくに練習が終わっているのに、カルーはゲージの中で若手選手の特打を見守り、モリターは身振り手振りで内野手に足の運び方、基本を繰り返す。こんな光景はツインズにとって決して珍しいものではない。

 選手の持つ才能をいかに引き出し、いかに伸ばすか。そういうことに腐心する先輩たち。その先輩たちから何かを盗みとろうとするどん欲さを持つ選手たち。ツインズの強さの秘密はその両者の綱引きから生まれている。振り返れば、2001年からこの10年間の戦績は、1位6回、2位2回、3位2回。札びらを切ってビッグネームをかき集めているチームと比べると費用対効果は群を抜いている。

 ローコストで強いチーム作り。そんな理想形を作り出しているのは、偉大な先輩たちの影の支えのたまものだと言える。


写真=ツインズOBのモリター、キルブルー(殿堂入りメンバー)は毎年キャンプで後輩たちの指導に当たっている


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ガンちゃんのまいど!
鉄矢多美子(てつや・たみこ)
 福岡県に生まれる。成城大在学中から、硬式野球部のマネジャーを務めるかたわら、ウグイス嬢の道に。1977年にロッテ・オリオンズ球団(現在の千葉ロッテ・マリーンズ)に入社して、ウグイス嬢と広報担当を兼務。87年12月からフリーに。  野球のあるとこどこまでも、の精神で、日本国内はもとより、アメリカ大リーグをはじめ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどに足繁く通う。将来は野球をモチーフにした一大スペクタル小説を書くのが夢。著書は「サミー・ソーサ 心はいつもホームラン」(集英社インターナショナル)、「もっとカゲキにプロ野球」(講談社)、「素顔の野茂英雄」(小学館)、「熱球伝説」(岩波書店)。

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