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2010年06月17日

第260幕 突撃取材で発見したストラスバーグの秘密

 メジャーデビューを華々しく飾ったスティーブン・ストラスバーグ(ナショナルズ)が、2戦目でも勝利し、なかなかの好スタートを切っている。メジャリーグはドラ1といえども、タイミングさえ計ればどの球団も取材は難しくないが、このストラスバーグだけは別格だった。メディアからの接触を広報が命をかけて? プロテクトするナショナルズ始まって以来とも言えるVIP待遇を受けていたのだ。

 今年の春キャンプ。集合日に共同記者会見が行われて以降「ストラスバーグとの個人的な接触は避けて欲しい」と広報からのお達し。野球に集中させるための苦肉の策でごもっともの話ではあるが、こちらとしてはそのお達しを100パーセント聞き入れていられない。数日間キャンプ地に通って「日本向けにコメントを…」と本人に直談判し、やっとのことでインタビューの時間をもらった。


 この時「これまで出会った選手で特に印象に残っているのは?」との質問に、いきなり「ダルビッシュ有」と答えた。北京五輪では必ずしも彼本来の力が発揮できたとはいえなかったが、アメリカ戦での2度の登板を目の当たりにして強烈な印象を受けたのだという。「近い将来メジャーのマウンドで投げ合ってみたい」とまで言ってくれた。「ちょっと乗ってきたな」と思った筆者は調子に乗って、とんでもないことに打って出た。


 実は事前に、同じ年にナショナルズに入団した鷲谷修也選手から、マイナーのクラブハウスで隣り合わせたストラスバーグが、かなりの大足だったという情報を得ていたのだ。インタビュー中、ぴったり張り付いている広報は「早く切り上げて」という目線を送ってくる。そんな追いつめられた雰囲気の中で、意を決してポケットに潜ませていたメジャーを取り出し「足のサイズを計らせて」と切り出したのだ。


 あまりの突然のことに二の句が継げないでいる広報の間隙を縫って、メジャーをさっとストラスバーグのシューズに当てると、その目盛りは37センチを示していた。それまで野球選手でそんな大きなサイズの足を見たことがなく、思わず興奮して「oh my god!」と叫んでしまった筆者。お目つけ役の広報もその発見? に驚き、ついついインタビューをストップさせるのを忘れてしまうほどだった。


 以来、ネットを検索するとストラスバーグの足のサイズは「37センチ」と出てくるし、ストラスバーグがデビュー戦で勝利した日のテレビのスポーツニュースでもその話題に触れていた。春以来、そんな突撃取材が「何になる!」とお叱りを受けるかも…と内心ビクビクしていたのだが、「けっこう役に立ってるじゃん」とちょっと気持ちが楽になった。好スタートを切ったストラスバーグを見ていると、時として無謀な取材もやってみるべし? なのかもしれないと自分に言い聞かせているところである。


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ガンちゃんのまいど!
鉄矢多美子(てつや・たみこ)
 福岡県に生まれる。成城大在学中から、硬式野球部のマネジャーを務めるかたわら、ウグイス嬢の道に。1977年にロッテ・オリオンズ球団(現在の千葉ロッテ・マリーンズ)に入社して、ウグイス嬢と広報担当を兼務。87年12月からフリーに。  野球のあるとこどこまでも、の精神で、日本国内はもとより、アメリカ大リーグをはじめ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどに足繁く通う。将来は野球をモチーフにした一大スペクタル小説を書くのが夢。著書は「サミー・ソーサ 心はいつもホームラン」(集英社インターナショナル)、「もっとカゲキにプロ野球」(講談社)、「素顔の野茂英雄」(小学館)、「熱球伝説」(岩波書店)。

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