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2011年01月10日

第277幕 ドミニカ共和国でまたもや発砲事件が

 いきなり年始からぶっそうな事件が飛び込んできた。上原も所属するオリオールズのアルフレッド・サイモン投手が12月31日、故郷のドミニカ共和国で銃を発砲させ、25歳の男性の胸に当たって死亡させたといものだ。2004年2月には中日でもプレーしたルイス・マルティネス、2007年10月には当時ホワイトソックスに所属していたホアン・ウリベが同様に、発砲事件を引き起こし騒然となった。

 報道されている他にもドミニカ共和国では日常的に銃の発砲騒ぎが起こっている。なぜ、そのように簡単に銃を使うことができるのだろうか?現在は中南米で一番治安がいいと言われているドミニカ共和国だが、10年くらい前までは、あらゆるところに無法地帯があって、どこかで銃で撃たれた死体が発見されるという状況があった。治安が安定しなければ当然「護身用」で銃を持ち歩くことになる。

 ましてやメジャリーガーともなればお金目的で本人ばかりか家族までもが危険にさらされる。豪邸には必ず銃を持ったセキュリティーが24時間態勢で見張っているのが常識で、ドジャースのアカデミーの入り口に立っているおじさんも、ウラジミール・ゲレーロの家の門番さえも一様に銃を構えており、ましてや現金を扱うタクシーの運転手などは最も危険が伴うため当然のごとく銃を車に積んで持ち歩いている。

 今回、サイモンが起こした事件は、12月31日という事から見ても、カウントダウンで沸きに沸いていた最中のできごとのように思える。筆者は新年を迎えるカウントダウンで、首都サントドミンゴの中心地区で40~50万人の人が出て、酒を飲み一晩中踊り明かす光景を目にしたことがある。その際にも何人もの人々が銃を空に向けて撃ち、乾いた銃声にわき上がる光景を目にした。日本の「初詣」と同じ感覚で新しい年を祝うのだ。

 そうしたことから推察すれば、常軌を逸する雰囲気の中では、たとえささいないさかいであっても、酔った勢いと新年を迎える高揚感から心の「鏨(たがね)」がゆるみ、銃を発砲したという可能性は十分に考えられる。銃社会の中で、いさかいや喧嘩が起こると、当然、護身のため、勝つための手段として銃を使用することになるのだが、それにしても日常的に弾丸が飛び交うドミニカ共和国の状況を想像するだけでそら恐ろしくなってくる。


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ガンちゃんのまいど!
鉄矢多美子(てつや・たみこ)
 福岡県に生まれる。成城大在学中から、硬式野球部のマネジャーを務めるかたわら、ウグイス嬢の道に。1977年にロッテ・オリオンズ球団(現在の千葉ロッテ・マリーンズ)に入社して、ウグイス嬢と広報担当を兼務。87年12月からフリーに。  野球のあるとこどこまでも、の精神で、日本国内はもとより、アメリカ大リーグをはじめ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコなどに足繁く通う。将来は野球をモチーフにした一大スペクタル小説を書くのが夢。著書は「サミー・ソーサ 心はいつもホームラン」(集英社インターナショナル)、「もっとカゲキにプロ野球」(講談社)、「素顔の野茂英雄」(小学館)、「熱球伝説」(岩波書店)。

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