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渡辺史敏「from New York」のイメージ画像

渡辺史敏(わたなべ・ふみとし) 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、IT分野で取材・執筆活動を行っている。 独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

田中、Aロッド登場に米メディアも注目

14年2月06日 [09:09]

 いよいよMLBの春季トレーニング、いわゆるキャンプが近づいてきた。ヤンキースは恒例のフロリダ州タンパで投手陣が来週15日から、野手陣が20日からインとなる。

 大型契約を結んだものの、アメリカでのお披露目がまだ済んでいない田中将大投手に対するニューヨークの地元ファンやメディアの関心はさらに高まっている状況だ。4日にはヤンキースのグループ会社でもあるケーブルテレビ局YESが昨年6月9日に行われた巨人対楽天戦を10日夜に放送すると発表している。田中が先発し、7回3安打無失点で8勝目を挙げたゲームだ。

 田中がどんな好投手なのかを地元ファンに見てもらおうという企画だが、かなり異例なことである。この件について地元紙ニューヨーク・ポストも記事にしたほどで、どれほど注目されているかわかるだろう。

 その田中以上に春季トレーニングへの参加が注目されているのがアレックス・ロドリゲス内野手だ。これまで報道されてきたように禁止薬物使用問題でAロッドには今シーズン、全ゲームの出場停止処分が下されたが、Aロッド側はこれを不服とし、MLBや選手会を訴えている状況である。そして春季トレーニングへの参加は問題ないとして、参加を強行する姿勢を見せているのだ。

 あくまでも無実を主張しているのだから、道義的にも問題ないというが裁判戦略を含めての姿勢だろう。

 ただもちろんそうすることは良い結果やイメージを生まないと考える人も多い。元ヤンキースの投手でYESの解説者、デイビッド・コーン氏もその一人だ。地元紙などの報道によると4日夜、マンハッタンで開催された第34回サーマン・マンソン賞の式典に参加したコーン氏はこの問題に関してコメントしたということである。

 コーン氏は「この問題では、現時点でアドバイスできないとだろう」と話し「現時点で行動することは最良の手段ではないと思う。彼は最後の発言で1年間のオフを楽しみにしていると話したことから判断すると、たぶん彼も同じように思っているのではないだろうか」と少なくともキャンプを参加することは得策ではなく、処分も受け入れたほうがよいとAロッドも思っているのでは、ということを示唆したということだ。

 そのうえで選手会の主要メンバーでもあった同氏は「有罪だろうと無罪だろうと、彼はプロセスを経る権利がある。私は常にその点においてサポーターであるつもりだ」と正当な手続きを行う点では援助することを表明したという。

 Aロッドがタンパに姿を見せるのかどうか、田中登場と共に数多くのメディアが現地で待ち構えているのだけは間違いない。

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