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渡辺史敏「from New York」のイメージ画像

渡辺史敏(わたなべ・ふみとし) 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、IT分野で取材・執筆活動を行っている。 独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

田中将大とヤンキースの契約合意報道

14年1月23日 [08:31]

 アメリカ東部時間の22日午前に飛び出した楽天の田中将大投手とヤンキースの契約合意。22日正午現在、各メディアのウェブ・サイトやテレビのスポーツ・ニュースが続々とこの件を伝えている状況だ。

 契約条件についてもいずれも同じで、契約は7年で総額1億5500万ドル。さらに4年後の2017年シーズン終了後には田中側が契約を破棄してFAになる状況が盛り込まれているということである。

 これについて「ヤンキースが日本人投手タナカと契約に合意」という記事を掲載しているニューヨーク・タイムズは交渉に関わったが公式発表前のため名前を公表できない人物による情報と記載している。その後の他メディアのニュースによればヤンキースがその後この件を公式に認めたようだ。

 一方で「ヤンキースが7年、1億5500万ドルでマサヒロ・タナカとサイン」という記事でニューヨーク・ポストは、「基本的にヤンキースはプレーオフを逃すことができない」としたうえで、田中への落札金を含めると田中とジャコビー・エルズベリー外野手、ブライアン・マッキャン捕手、カルロス・ベルトラン外野手という4人の大物FA獲得で4億5800万ドルも支払うことになった、と指摘。今オフの大型補強により絶対にプレーオフを逃すことはできなくなったというチーム事情を紹介している。

 また「マサヒロ・タナカが7年、1億5500万ドルの契約でヤンキースと合意」という記事でデイリー・ニュースは契約内容の紹介と共に、この契約により1億8900万ドルといういわゆるぜいたく税を免除される基準を超えることになるという点をまず挙げていることが目についた。この件は前述の2紙もとりあげており、選手の年俸総額を抑制気味だったヤンキース首脳陣にとって今回の田中との契約が別の意味で大きな決断となったことを示唆している。

 そのうえで「ヤンキースはもちろんタナカが日本から来てピンストライプを着て失望させたヒデキ・イラブやケイ・イガワのようにならないことを望んでいる」とわざわざ記しているのは、この2人に対する苦い思い出が今も強いのことの現れのようだ。

 とにかく現時点では契約が合意され、その内容の大型ぶりばかりに目が行っているような状況である。今後どんな風に掘り下げられていくか田中に対する報道の嵐はさらに大きくなりそうだ。

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