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渡辺史敏「from New York」のイメージ画像

渡辺史敏(わたなべ・ふみとし) 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、IT分野で取材・執筆活動を行っている。 独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

楽天田中の移籍問題 交渉本格化へ

14年1月09日 [09:03]

 今オフのストーブリーグで最大の目玉である田中将大投手の移籍問題。ホリデーで代理人のケーシー・クロース氏が休暇をとっていたこともあって動きが止まっていたが、同氏が今週から復帰したことで交渉が本格化するとみられている。

 そんななかさっそく7日、田中が今週カブスとホワイトソックスと面談する、という情報が流れた。これはシカゴのケーブルテレビ局、CSNシカゴのレポーター、ルーク・スタックメヤー氏が同日夕方「日本人投手マサヒロ・タナカが今週カブスとホワイトソックスと会うだろう...おそらくシカゴで」とツイートしたもの。地元チームに強い情報力を持つ地元レポーターからの発信だけに確度が高いと多くのメディアが判断し、報道に至ったのである。

 カブスもホワイトソックスも昨シーズンは地区最下位に終わっており、思い切った再建が急務だ。それだけに先発の一番手も担えると評価されている田中獲得に乗り出す可能性が高いのも事実である。ただツイートどおり田中本人が訪問するのかというと、現在まで日本から渡米したという情報もなくちょっと疑問符がつく。またシカゴを含むアメリカ中西部および北東部は現在大寒波に襲われており、交通が混乱している状況だ。本人による面談ではなく、あくまで代理人との交渉なのかもしれない。

 一方、ニューヨークでは田中の元チームメイトによる田中の評価が注目を集めた。これはCBS系地元ラジオ局WFANが楽天で一緒にプレーした経験を持ち、ヤンキースにも所属していたダレル・ラズナー投手にインタビューしたもの。

 ラズナーは田中について聞かれ「彼は最高だ。それ以外に彼を表現する言葉を知らないよ。見ているのが楽しい。彼の大ファンになったよ」と大賛辞している。さらに性格については「彼はブルドッグだ」と表現した。また「70%でアウトをとるんだ」と余力を残した状態で良いピッチングをとれることを示唆した。そのうえで88から91%の力で投げていても、必要になれば即座に98、99%に上げられる点もアピールしている。

 昨シーズン、田中が通常は力を抑え気味に投げていながらピンチになるとギアアップして素晴らしい投球を続ける点は日本のメディアではよく報道されていた。今回アメリカで田中をよく知るアメリカ人選手から語られたことは田中の評価をさらに高めることにつながったに違いない。

 果たしてカブスとホワイトソックスがどう動くのか、そして本命視されているヤンキースがそれにどう対するのか。丁々発止の交渉が行われそうだ。

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