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渡辺史敏「from New York」のイメージ画像

渡辺史敏(わたなべ・ふみとし) 1964年生まれ。兵庫県出身。ニューヨーク在住。明大卒業後、科学雑誌出版社勤務を経て、95年フリーランスとして渡米。 現在はMLBをはじめ、NFL、サッカーなどの米プロスポーツと、IT分野で取材・執筆活動を行っている。 独自の視点で米国メディアの報道を分析、スポーツビジネスのレポートなどに定評がある。

引退状態ボンズ再び世間の注目集める

11年3月24日 [08:14]

 MLB通算最多本塁打記録保持者で、元ジャイアンツのバリー・ボンズが再び世間の注目を集めている。2007年シーズンを最後にプレーしておらず、事実上の引退状態にあるボンズが今回スポットライトを浴びている理由は薬物使用における偽証罪を巡る裁判が始まったからだ。現在彼はボンズ被告と呼ばれる身なのだ。

 03年、ボンズ被告は折からの薬物使用スキャンダルのなかで連邦大陪審で使用を否定する証言をした。これが偽証にあたるとして07年に起訴されていたのである。

 ジャイアンツの本拠地でもあるサンフランシスコでの裁判はまず21日に、陪審員の選出から開始された。12人の陪審員と2人の補充員が検察、弁護双方の承認の下選ばれている。

 翌22日には冒頭陳述が開始された。報道によれば、検察側が「関節炎軟こうなどにステロイドが含まれていることを、同被告が知らなかったはずはない」と主張。これに対し弁護側は、ステロイドと知らずに使用したことを認めた上で「すべての質問に、真実を述べている」とし、無罪を主張したとのことだ。真正面対決の様相である。

 さらに23日にはボンズ被告の元友人、さらにはビジネス・パートナーだったスティーヴ・ホスキンズ氏が検察側証人として証言台に立ち、ボンズと彼のパーソナル・トレーナー、グレッグ・アンダーソンがステロイドの使用とその効果について公然と話していた、と証言したと伝えられている。

 1999年にボンズは「このウィンストロル・ステロイドとこれが自分にどれぐらい効果が与えてるか知ってるか?」と話したのだとか。さらに2000年の春季トレーニングの際、ボンズがステロイドの注射で臀部が痛いと不平を言っていたとも証言したらしい。

 アンダーソンは06年この薬物使用スキャンダルにおける訴訟で証言を拒否したため、法廷侮辱罪により収監され、07年にボンズが起訴された後釈放されていた。今回再び証言する事を裁判所から命じられたが、またも拒否。22日に再収監される事態となっている。

 現状ではボンズ被告は圧倒的に不利に見えるが、果たして主張通り無罪に持ち込めるのだろうか。裁判は3~4週間で終了する見込みだ。しかし開幕間近のこの時期にこんな裁判が行われるとはなんとも皮肉である。

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