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2010年9月21日

湘南4年目の高森「来季を見てください」

 「頂上につまずきが、どん底に再起の芽がある」と反省するのは湘南4年目、高森勇気内野手(22)だ。

 高校時代は通算30本以上を打ち、強打強肩の捕手として入団したが「打撃力を生かすために」捕手から内野手に転向して3年目。今年は期待されていた若手の1人だ。

 昨年は100試合、打率3割9厘(4位)、本塁打15、打点56、盗塁1、長打率5割1厘、出塁率3割7分6厘。チーム打撃面で1位は試合数、打席、打数、安打、本塁打、打点、四死球、打率、長打率、出塁率。守備面でも一塁手96試合、失策9、守備率9割9分の記録を残して今年に期待されていた。

 今年の開幕3月20日ヤクルト戦(横須賀)で「5番一塁」で先発し初打席の2回1死後に高市投手の3球目カットボール(136キロ)を右前打し一塁ベース上に立った。高森は「安心した。安打を打った時の気持ち、気分は良い」と思った。2打席の5回も高市投手と対戦し粘り9球目チェンジアップ(130キロ)を右中間三塁打。3打席目四球。4打席目の8回1死は松井光投手の6球目ストレート(143キロ)をプロ入り初の開幕戦1号ソロ。高森は「今年も行ける。1軍へアピールだ」と思った。

 3月27日西武戦(西武ドーム)で「6番一塁」で先発し7回無死一、二塁で岡本洋投手の2球目カーブ(115キロ)を右翼に2号3ランで開幕5試合連続安打でスタート。3月は打率3割6分、4月2割9分6厘。打順が6、7、8、9番になると打数、安打が低下し打率も下降した。ネット裏では「彼は気分屋のように見られるが職人気質を持っている。素材は素晴らしいよ」と評価。

 最悪だったのは6月だ。6月1日日本ハム戦で左飛、中飛(カーライル投手)、投ゴロ(宮本投手)、一ゴロ(須永投手)の4打数ノーヒットからスタートして13試合、31打数2安打、打率6分5厘と不振。6月25日ヤクルト戦で5回に右前打。6月30日巨人戦で9回代打で一塁内野安打。2軍首脳陣は「集中力だよ。元気を出して頑張れ」とハッパを掛ける。高森は「10試合ノーヒットで頭の中は真っ白です」と反省しきりだった。

 6月終了時、49試合、打率2割2厘、本塁打4、打点14。田代2軍監督は「4年目だろう。自分を信じて思い切って行けばいい。考える事は野球だけだ」とアドバイス。

 7月3日西武戦(横須賀)で「7番DH」で先発し大沼投手から2球目ストレート(140キロ)を右前打。4回には6球目ストレート(142キロ)を中越え二塁打。6回の3打席目は3球目スライダー(124キロ)を右越え三塁打しプロ入り2度目のサイクル安打の期待がかかったが四球、中飛に終わった。この3安打は37試合ぶりだ。

 前半戦を59試合、打率2割3分3厘(32位)、本塁打4、打点17、盗塁0、出塁率3割6分1厘。守備面は一塁手46試合、失策5、守備率9割8分8厘(5位)。

 後半戦の7月30日西武戦(西武第2)で「9番一塁」で先発し2回野上投手から3球目中前打の逆転打。7回西口投手から右前打。8回1死一、二塁で西口投手から2球目を中前打の同点打。この日5打数3安打、2打点を記録して以来29試合固め打ちがない。福本育成担当は「力はある。気持ちを大切にして目標をしっかり持って前向きに行って欲しい」と期待。

 9月19日現在、92試合、打率2割4分9厘、本塁打6、打点26、盗塁0、四死球37、三振40、長打率4割6厘。守備面で一塁手72試合、失策8。不振だった高森は「反省点は多い。フェニックスリーグで基礎から鍛えます。来季を見てください」。横須賀での最終戦で8回多田野投手と対戦し6球目シュート(140キロ)を打って三直に終わった。期待が出来る背番号62に注目。

 ◆高森勇気(たかもり・ゆうき)1988年(昭63)5月18日生まれ、富山県出身。180センチ、84キロ、右投げ左打ち。中京(岐阜)から06年高校生ドラフト4位入団。1軍初出場は09年10月3日中日24回戦(横浜)。初安打は09年10月4日広島23回戦の1回青木高広投手からから右前安打(横浜)。1軍通算成績は2試合、4打数1安打、犠打1、打率2割5分、出塁率2割5分。目標の選手は「巨人の小笠原内野手が目標で努力している所が良い」。好きな言葉は「自然体」。遠投100メートル。本塁から一塁までの走力タイムは4・33秒。1軍で本塁打を打ちたい投手は「同級生の広島前田健太投手から打てるよう頑張りたい」。08年にはフレッシュオールスター出場。08年サイクル安打達成。昨年はイースタン・リーグ最多112安打、二塁打23、一塁手刺殺855、守備機会909を記録を作ったが今年の反省は「自分で気持ちが入らないし集中力がなくて焦りに変わったのが悪いと反省」。1軍で初安打した時は「自分を育ててくれた人々に感謝した」。野球で感謝したい人は「元湘南の高木代行監督です」。野球へのきっかけは「父と兄の影響が大きかった」。ニックネームは「モリ」。好きな食べ物は「フルーツ類が大好きです」。好みの女性は「自立心の強い方がいいです」。両親へのプレゼントは「今年も兄弟3人で父(秀則さん)母(静香さん)にはプレゼントを送った」。今後の課題は「打撃面での成長」。血液型O。

 ○…緊張感のある試合は面白い。9月14日巨人-湘南戦、首位を走る巨人、追う湘南は残り試合は負けられない。湘南先発は19年目、「ハマの番長」三浦大輔投手(36)だ。この日は最速140キロにカットボール、フォークボール、カーブ等を投げ巨人打線を1安打。湘南の1番中堅手の北は3回オビスポの3球目チェンジアップ(132キロ)を右翼に先制12号ソロ。三浦は勝利投手の権利を残して投球数85、打者20、投球回6、安打1、四球1、三振7、失点0、自責0でマウンドを降りた。ネット裏では「素晴らしいピッチングだ」との声。7回に1-1の同点となったが8回1死一塁で1番北がオビスポの初球ストレート(144キロ)を今季2度目の1試合2ホーマーの逆転13号2ラン。巨人もその裏に実松の4号ソロ、3番大田が同点の三塁打で3-3。決着は湘南が9回1死一塁で戦力外通告された18年目の佐伯が代打出場でロメロの4球目ストレート(146キロ)を左中間に逆転の二塁打。6番手登板の小杉が巨人打線を抑えた。この試合1試合2ホーマーの北は「1試合も落とせないから選手も頑張っていますよ。打撃では集中力を大切にして打席に入っています。チャンスを大切にして頑張ります。応援よろしく!!」と笑顔。湘南は対巨人戦を6連勝。

 ○…9月15日楽天-西武戦は7-1で西武が勝ち、湘南-巨人戦は8-4で湘南が勝ち対巨人戦を7連勝。巨人は日本ハム、湘南戦2連敗でチームは3連敗。9月15日現在、巨人は101試合、55勝44敗2分け、勝率5割5分6厘で首位だが、2位ロッテ、3位湘南、4位楽天の3チームが55勝45敗、勝率5割5分(引き分けロッテ3、湘南5、楽天2)で3チームが0・5差の6厘差で巨人を追う。4球団の関係者は「これからが正念場だ。勝敗のヨセ、ツメをしっかりしていく」と4チームの優勝争いだ。優勝回数は過去巨人23回、ロッテ7回、湘南3回、楽天0回となってどこの球団も取りこぼしは許されない。

 ○…巨人の新人、長野久義外野手(25)は今季イースタン・リーグ初出場。9月17日1軍登録を抹消(再調整)で9月17日西武戦で「2番右翼」で先発。1打席目は投ゴロ。2打席目は遊ゴロ。3打席目は右飛。4打席目は中飛。5打席目は四球で4打数無安打。巨人は先発全員安打の記録だったが唯一カヤの外。ネット裏では「1軍の疲れもあるでしょう。明日に期待しましょう」との声。翌18日西武戦でも「2番右翼」で先発し、1打席目遊ゴロ。2打席目遊ゴロ。3打席目左飛。4打席目は三ゴロ。これで8打数ノーヒットだが長野は「大丈夫ですよ。いろいろと考えながら教えてもらいながら頑張っていますよ」と笑顔だった。この日の巨人は4-10で敗れ、56勝45敗2分け、勝率5割5分4厘で首位を守っているがロッテ、楽天、湘南の4球団が優勝争い。どのチームにも勢いがあり、選手達には緊張感があり、残り試合は面白くなりそうだ。

 ○…9月19日湘南-日本ハム戦で湘南が最終戦を2-1で勝利。2回2死二塁で7番早川がカーライルの2球目を左中間に同点二塁打。4回1死後4番筒香が浅沼の2球目カーブ(101キロ)を右翼に勝利弾の26号ソロで1軍行きに前進した。この試合は横須賀球場で最後の試合で、観衆は3026人。記者席には大入り袋が配られた。この試合で日本ハムの1番杉谷が1回に遊撃内野安打し今季125安打でイースタンのタイ記録。3回にもにクリーンヒットして1998年高梨利洋選手(ヤクルト)が作った125安打を更新する今季通算126安打(100試合)のイースタン・リーグ新記録を達成した。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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