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2010年8月03日

西武黒瀬、飛躍へのカギは守備

 「活路は手強い所にある」。自分との戦い。西武7年目、黒瀬春樹内野手(25)の成長が楽しみだ。

 前半戦(7月21日現在)の成績は49試合、打率2割9分7厘、本塁打7、打点20、盗塁1、長打率4割6分5厘、出塁率3割6分で打撃9位。守備面では規定以上の固定はない。今年は二塁手、三塁手、遊撃手を守っているが遊撃手10試合、失策0で合計は48試合、失策10、併殺参加20、守備率9割4分5厘。ネット裏では「打撃面は成長した。勝負強く粘り強くなった。課題は守備面だ。打球処理、送球と何事も正確にし、投手陣や野手に信頼される事だ。ファームは失敗する所だから恐れず勇気を持って守ればいい」とアドバイス。行沢2軍監督は「スタートは失敗したが、攻走守に成長した。打撃面は素晴らしい。1軍定着には正確な守備面だ」と言う。

 昨年7月に右ひざをケガし9月に手術をしたが練習では明るさを忘れなかった。3月20日巨人戦での開幕戦に「7番DH」で出場し2回の第1打席初球を遊飛(笠原投手)。7回の3打席目、笠原投手の3球目を左中間に安打、暴投で二進し8番田沢選手の中前打で得点。黒瀬は「怪我の事を忘れ初安打、初得点と4打数1安打だったが三振0でスタートに満足。これからです」と明るい。

 しかしその後、12試合は「監督さんの気配りが嬉しかった。まだ完治していないのだから無理するなよ」と言ってくれた事に感謝だ。黒瀬らしい活躍は4月14日楽天戦(西武ドーム)で5回代打出場し石田投手に三振。7回2死に木谷投手から右中間二塁打して以来4試合連続安打し巨人戦の2試合に5打数ノーヒット。黒瀬は「初めてでしょう」と言う快打連発だ。

 4月29日現在、11試合で打率1割7分6厘、本塁打1、打点5だったが4月30日日本ハム戦で2番三塁手で先発出場し1回多田野投手から左前打してから首脳陣も驚く程の働きを見せる。

 5月13日ロッテ戦(ロッテ浦和)で1番二塁手で先発出場し3回に木村投手の初球スライダー(123キロ)を左翼に先制2号ソロ。7回先頭打者で中郷投手の2球目ストレート(141キロ)を左中間に逆転3号ソロと1試合2本塁打でチームの勝利に貢献で6試合連続安打。

 5月16日巨人戦で深田投手から2安打、8回に辻内投手から左前打し今季初の3安打。黒瀬は「体調も良く、アピールするだけです」と明るい。5月27日湘南戦の9回1死走者二塁で阿斗里投手から4号2ランで15試合連続安打し通算打率3割とし打撃10傑の中にランク入りだ。15試合では打率3割6分4厘、本塁打3、打点6。核弾頭としてリードオフマンでチームに活気を与えた。ネット裏でも1軍への声が聞こえた。

 6月19日今季初の1軍登録された。1軍で8試合、打率2割7分8厘、本塁打、打点、盗塁各0、出塁率2割7分8厘で7月8日再調整で1軍抹消。7月9日ヤクルト戦では6番二塁手で先発し1回右翼に6号2ラン、3回左翼に7号2ラン、5回左前打、8回中前打と山田、岡本、橋本各投手から打ち4打数4安打、2本塁打、5打点で再度1軍への挑戦のスタートを切り、前半戦の最終までの10試合を打率3割5分9厘、本塁打2、打点8で前半戦の残り試合でも「意地」を見せた。

 7月27日から後半戦がスタートした。黒瀬も27日巨人戦(西武第2)で3番二塁手で先発出場し、4回に深田投手の3球目スライダーを左線二塁打し後半戦をスタートした。暑さに負けず鍛えている。「この夏を越えれば」と言う若手もいる。活躍を楽しみにして欲しい。後半戦も応援よろしくお願い致します。

 ◆黒瀬春樹(くろせ・はるき)1985年(昭60)4月15日生まれ。7年目。180センチ。83キロ。右投げ右打ち。岐阜県出身。県岐阜商から03年ドラフト2位入団。1軍成績62試合、打率2割1分3厘、本塁打1、打点7、盗塁2、四死球5、三振19。初出場07年4月25日ソフトバンク4回戦(福岡ドーム)。初安打07年4月25日ソフトバンク4回戦の3回杉内投手(福岡ドーム)。初本塁打08年8月10日日本ハム15回戦の5回多田野投手(西武ドーム)。好きな言葉は「不撓不屈」。目標の選手は「松井稼頭央内野手」。遠投115メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・21秒。2軍通算昨年までは403試合、打率2割7分5厘、本塁打27、打点156、盗塁39、四死球110、三振238、長打率3割9分9厘。1軍に行って勉強した事は「守備面でミスは許されない。正確なプレー」。ファンにアピールしたいものは「攻走守で全力を尽くす所を見て欲しい」。ニックネームは「クロ」。好きな食べ物は「何でもOKです」。夏場は好きか「暑さ、寒さは関係ない」。後半戦の目標は「1軍への挑戦です」とキッパリ。血液型B。理想とする女性は「しっかりした女性が良いですね」と明るい。怪我にも文句を言わず野球大好きな背番号56に注目したい。

 ○…イースタン・リーグの前半戦は7月20日に終了した。首位を走るロッテは7月20日巨人戦(ロッテ浦和)で今年の育成選手の山室公志郎投手(青学大、183センチ、82キロ、右投げ左打ち、24歳)がプロ入り初先発をした。この日は最速149キロにスライダー、フォークボールを投げたが堂々とした投球内容だった。「野球は背番号でやるものじゃないぞ」と攻撃的なピッチングを見せた。1回1死一塁で2番亀井を空振り三振。3番大田の3球目に1番藤村が二盗失敗で2死。大田を4球目スライダー(133キロ)で空振り三振と安定した投球。2回2死一、二塁で8番隠善を3球三振。3回2死二塁でも3番大田空振り三振。5回先頭打者の隠善に初球を左翼に3号ソロを許し5回を投げきり勝利投手の権利を残して降板。この日は投球数74球、打者21、投球回5、安打6、四球2、三振4、失点1、自責点1は見事だった。高橋2軍監督は「勝たせてやりたかった。よく投げた。チャンスがあるから頑張れ」とアドバイス。6回に逆転され、結局4-7でロッテは惜敗。後半戦に期待だ。

 ○…西武の新人、岩尾投手好投。09年ドラフト3位の岩尾利弘投手(津久見高-別府大、179センチ、68キロ、右投げ左打ち)は7月28日巨人戦(西武第2)で今季7度目の先発登板で好投を見せた。この日は最速139キロにスライダー(最速124キロ)とチェンジアップ(最速125キロ)を中心としたピッチングを組み立てた。6回1/3まで完全試合ペースで巨人打線を抑えた。1回3番大田を138キロのストレートで空振り三振。4回にも大田を124キロのスライダーで3球三振の空振り三振。ネット裏では腕の振りが良い。投球のテンポが良い。制球力があると評価。7回1死後、2番円谷に四球で完全は消え3番中井(途中出場)に2球目を中前打(通算76球目)され1死一、二塁で4番田中に3球目を中前打され1失点。岩尾は「2勝目を飾って嬉しい。打線の援護で気分良く投球できた。打線に感謝です」と笑顔。この日は投球数86、打者24、投球回7、安打2、四球1、三振8(7回まで毎回三振)、失点1、自責点1。7月28日現在、15試合、2勝3敗、打者204、投球回43回2/3回、安打53、本塁打2、四死球25、三振21、失点26、自責点26、防御率5・36。楽しみな若手投手だ。背番号12に期待。

 ○…湘南、若手選手は元気いっぱい。7月30日西武戦(西武第2)で湘南は3試合ぶりに15安打で6-5で逆転勝ちし2連敗をストップした。若手打線の思い切りのスイングと粘りと集中力が良い。1回に3番北(4年目)が野上投手の2球目を左翼に先制9号ソロ。5回にも西口投手の5球目を左線二塁打し4打数2安打、打点1とパンチ力とミートの良さはネット裏では合格点。4番筒香(1年目)も好調。5回2死一塁で西口投手の5球目フォークボールを中前打し追加打点。7回にも2死一、二塁で西口投手の4球目を追い上げの右前打で勝負強い打撃を見せる。4打数2安打、打点2。9番高森(4年目)も粘りのある打撃を見せる。2回1死一、二塁で野上投手の3球目を中前打し逆転打の打点1、7回西口投手から右前打、8回1死一、二塁で5-5となる同点打を中前打し打点1。4打数3安打、打点2。後半戦の3試合目で勝利を飾った田代2軍監督の表情も明るかった。湘南は7月30日現在、70試合、31勝35敗4引き分け、勝率4割7分(6位)で勝率5割に前進だ。

 ○…巨人、リン・イーハウ投手が支配下選手登録に向かって好投。7月31日日本ハム戦(ジャイアンツ球場)で今季9度目の先発登板で夢の支配下選手に向かって力投。1番杉谷に第1球は145キロのストレート。4球目フォークで遊ゴロ。2番加藤政を5球目137キロのスライダーで空振り三振。3番坪井に5球目スライダーを中前打。4番鵜久森に3球目を三ゴロに抑え投球数17球で1回を終えた。2回に今浪、佐藤に連打されたが8番渡部を2球目143キロのストレートで遊併打でピンチにも動じない。規定の3回も140キロ以上のストレートで打者を抑えた。この日は最速150キロにフォークボール、スライダー、シュートにも安定感があった。投球数41、打者11、投球回3、安打3、四球1、三振2、無失点で降板し球団の評価を待った。試合終了後に支配下選手登録の締め切り日でもあるこの日に背番号106から96番となる背番号を手中にした。06年に巨人軍と育成選手として契約してから勉学にも努力を重ねた。明るさを忘れず良く頑張った。これからが本当の勝負だ。危機に直面した時に問われる真価を忘れずにチームの勝利に貢献できる投手に育って欲しい。7月31日現在、18試合、3勝2敗2セーブ、打者213、投球回53、安打45、本塁打3、四死球23、三振40、失点24、自責点19、防御率3・23。楽しみな投手だけに活躍を期待したい。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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