2009年9月29日
日本ハム村田に安定感、チャンス生かせ
前半戦で1軍へのアピールを成功させたのが、日本ハムの2年目、村田和哉外野手(24)だ。
3月20日湘南戦との開幕で「2番左翼」で先発し2打席目の4回、藤江の初球を中前打し開幕4試合連続安打。3月25日ヤクルト戦では3回右線三塁打、5回中前打、10回中前打で今季初の3安打。1番打者として核弾頭ぶりを発揮。好調なスタートを切った村田は「下半身にも粘りが出来た。結果に納得ですよ」と練習の努力に自信顔。3月28日巨人戦から4月12日西武戦まで1番に座って10試合連続安打。村田は「1軍へ確信が出来たのは4月13日楽天戦での3打数1盗塁、1犠打、2四死球、1三振の試合だった。ノーヒットだったがヒラメキがあるんだと思った」と言う。
その後の3試合を15打数6安打、打点1、打率4割。4月22日楽天戦から5月4日ヤクルト戦まで7試合連続安打、打率3割9分3厘、打点9で通算打率3割6分で打撃2位に顔を出す。平常心で打席に立った。気楽な気持ちだからボールが見えバットが振れた。
5月10日1軍登録まで31試合、打率3割4分6厘、本塁打0、打点15と1、2番に座って打撃2位で1軍へ行った。今季の1軍初出場は5月12日楽天戦で「2番左翼」で先発出場し3回1死二塁で朝井から中前打し今季初の安打、打点、二盗と首脳陣にアピールした。村田は「プロ入り初出場の時とは精神的に楽でした。チャンスを大切にして思い切っていこうと決めました」と振り返る。
7月5日にイースタン・リーグ規定打席不足で打撃10傑から消えた。1軍登録抹消となりイースタン・リーグで44試合振りの出場となった8月5日ヤクルト戦に「1番中堅」で先発出場。二ゴロ、左飛、遊ゴロ、そして4打席目の8回、松井の5球目を中前打。その後は4試合連続安打し38試合で打率3割5分4厘で好打、俊足で安定した成績で首脳陣から信頼が高くなった。水上2軍監督も「1軍への準備は大丈夫ですよ。後は経験だけだ」と成長を認める。
9月に入っても好調だ。各チーム編成部は「努力家で練習熱心で立派な社会人だ。1軍で活躍して欲しい若手だ」と評価。9月3日湘南戦で「1番左翼」で先発出場し初回の3球目を左前打し二盗を決め、打者13人で一挙8得点の足掛かりとなった。チームもリズムに乗った。イースタン初の先発全員得点、安打、打点の新記録を作る原動力。9月6日楽天戦から5試合連続安打し11試合で8試合に安打と好調さを見せた。9月25日1軍の試合が終わった後に1軍から徳田2軍マネジャーに連絡が入り、9月26日午前中の飛行機で元気に福岡に飛んだ。活躍が楽しみだ。
今季の成績は52試合、打率3割2分7厘、本塁打0、打点19、盗塁20、四死球24、三振22、長打率4割8厘、出塁率4割。外野守備でも51試合、刺殺135、補殺2、失策1、守備率9割9分3厘。
今回をもって今年度の「今週のイチ押し!」はひとまず終了です。御愛読を感謝致します。若手選手にあたたかい御声援をよろしくお願い致します。ありがとうございました。
◆村田和哉(むらた・かずや)1985年(昭60)7月23日生まれ。千葉県出身。165センチ。65キロ。右投げ左打ち。市船橋-中大。07年大学・社会人ドラフト4位入団。好きな言葉は「名もない雑草にも陽が当たる」。目標の選手は「我がチームの10年目、田中賢介内野手です。攻走守にアピールする態度が参考になります」と言う。今季1軍での成績は40試合、打率3割1分9厘、本塁打0、打点5、盗塁8、四死球2、三振6、長打率4割2分6厘、出塁率3割4分7厘。守備面では外野手29試合、刺殺23、失策0、守備率10割に村田は「自分なりに頑張っています。来季は1軍定着に練習と努力です」と明るい。ニックネームは「カズ」。好みのタイプは「日本的な女性でしっかりした人がタイプですね」と苦笑い。ファンの皆様に伝言して下さい「御声援を心から感謝致しています。よろしくお願いいたします」。
○…日本ハムは9月22日ロッテ戦で17安打の全員安打。首位のロッテ・サカタ2軍監督は「最後までベストを尽くすよ。若手選手も頑張っている」とベンチに座って語る。6回まで8-7とリードを許したが7回裏に日本ハムは2死二、三塁で1番市川が駄目押し打となる左前打を田村から打つ。両チームとも総力戦だった。日本ハムに軍配が上がった。打者9人で3安打が1人、2安打が6人、1安打が2人の17安打で9得点。勢いをつけたのは新人の杉谷だ。「8番二塁」で先発し、4回、坪井の5球目ストレート(138キロ)を左翼席にプロ入り初本塁打。「今年中には必ず1本は打つと朝からの特打に頑張った。努力家です」と選手達は言う。翌日になっても「まだ興奮しています」と笑う。9月24日鎌ケ谷球場の最終戦打席は空振り三振と見事なスイング。9月23日現在、70試合、打率2割6分5厘、本塁打1、打点12、盗塁2、出塁率3割2厘。活躍に期待。
○…日本ハムのルーキー、矢貫俊之投手は福島県出身、仙台育英-常磐大-三菱ふそう川崎、190センチ、88キロ、右投げ右打ちで攻めのピッチングでフォークボール、スライダー、カーブを武器とする本格派。9月23日ロッテ戦では最速144キロにスライダー、カーブを多投し、2回1死に神戸に初球ストレートを右翼席に本塁打、5回1死に青野に3球目スライダーを右前打。この日は投球数112球、投球回9回、安打2、四球3、三振7、失点1、自責点1。ネット裏では「カーブが多かった。ストレートは140キロ以上を期待したい。フォームが変わった気がした」との声。9月23日現在、11試合、3勝3敗、打者238、投球回53回2/3、安打57、四死球24、三振40、失点32、自責点29、防御率4・86。注目したい投手だ。
○…楽天は9月24日ヤクルト戦で1-2で敗れ、今季の全日程を終了した。7回2死二塁で途中出場の楠城の右中間三塁打で挙げた1得点だけ。川島亮の速球と変化球に抑えられた。9回にも抑えの花田に打者3人が抑えられた。松井2軍監督は「今年は不本意なシーズンでファンの期待に応えられなかった。若手選手は着々と成長している。10月6日からの宮崎フェニックス・リーグもある。復習や予習の毎日だが頑張って欲しい」と言う。2年目の伊志嶺は「捕手としてもっと勉強します。自分との戦いです。練習をしっかりやります」と反省。5年目の平石は「来年こそ打撃の完成で頑張ります。応援よろしくお願い致します」と前向きだ。今年の楽天は108試合、43勝63敗2引分け、勝率4割6厘。ホームゲーム26勝28敗、勝率4割8分1厘。ロードゲーム17勝35敗2引分け、勝率3割2分7厘。得点536、失点565だから投手陣の奮起に期待したい。
○…ヤクルトは9月26日の日本ハム戦で先発全員安打の16安打で13-11で快勝。チームも107試合、52勝51敗4引分け、勝率5割5厘とした。猿渡2軍監督は「ロードゲームで負けたが選手達が頑張ってよく勝率を5割に戻したよ」と苦笑い。
○…日本ハム鵜久森は9月26日ヤクルト戦の最終戦で「4番右翼」で先発し5回に加藤から左前打、7回1死に3番手の山田の6球目ストレート(142キロ)をバックスクリーン左に自己最多の20号ソロ。フリー打撃から好調なバッティングを見せ表情も明るかった。ベース1周も笑顔を見せベンチ前では手荒い祝福。これで全日程を終了した鵜久森は84試合、打率2割8分1厘、本塁打20、打点52、盗塁5、長打率5割7分3厘。守備面では70試合で失策6に「課題は守備面だと思う。練習しかありません」と元気いっぱい。フェニックスリーグ戦での活躍に注目したい。日本ハム全日程終了し、108試合、49勝55敗4引分け、勝率4割7分1厘。ホームゲーム28勝22敗2引分け、勝率5割6分。ロードゲーム21勝33敗2引分け、勝率3割8分9厘。
○…巨人は9月27日ロッテ戦、今季最終戦で優勝を決めた。1回に相手の送球ミスで1得点。2回には小田嶋が13号2ラン、加藤も3号ソロと2者連続本塁打を含む5安打、四球1で一挙5得点と勝負を決めた。4回には寺内の3号ソロで1得点、6回にも小田嶋がこの日2本目の14号ソロを小宮山の4球目をバックスクリーンに入れた。2死一、三塁で3番大田が小宮山の初球スライダーを左前打で9点目を入れた。敗れたロッテも勝てば優勝だっただけに残念な試合だった。4回2死満塁で4番竹原が福田の3球目ストレート(144キロ)を右翼に3号満塁本塁打で追い上げたが勝運は巨人に流れた。4時6分に巨人は兄弟優勝通算15度目。岡崎2軍監督がマウンド付近で4度宙に舞い優勝を全員で喜んだ。私言ですが公式記録員として平成6年10月8日中日-巨人(ナゴヤ球場)での最終決戦で巨人が優勝。平成21年9月27日巨人-ロッテ戦の最終決戦ではネット裏から仕事で観戦できた事に感謝したい。イースタン・リーグは9月28日ヤクルト-湘南戦(戸田)で今季の全日程を終了しました。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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