2009年9月01日
湘南関口は滋賀大初のプロ野球選手
湘南の2年目、関口雄大選手(24)に期待感がある。
国立の滋賀大から07年9月、横浜の新人テストに参加し柵越えのパワーを見せた。攻走守が揃った逸材で横浜球団初の育成枠で入団し滋賀大初のプロ野球選手。大学時代には首位打者、MVP、ベストナインを獲得し在学中に米カリフォルニア大学のサマーリーグに参加。打率3割以上、本塁打4、打点28の記録も残した野球大好き人間だ。
昨年イースタン・リーグで32試合、打率3割5分6厘、本塁打4、打点6、長打率7割5分6厘、出塁率4割2分と高打率を記録して育成枠から12月に支配下選手に昇格。昨年の12月結婚。今年は野球一途だ。目標は打撃のタイミングの取り方。悩み前半は苦しんだ。選手達のタイミングの取り方を見ていると自分でも「ひらめいた」と振り返る。
3月20日の日本ハム開幕戦で「9番中堅」で先発出場し第1打席は2回吉川投手の3球目ストレートを中飛。6回一、二塁で吉川投手の3球目カーブ(110キロ)を左線二塁打しプロ入り初安打、初打点2も記録。野球にも慣れて3月27日楽天戦で2回右中間二塁打、6回右前打、永井投手のストレート140キロ以上を初の2安打。関口は「初安打の時は正直にうれしかった。2安打で自信らしきものがついて7試合連続の2安打もマークした。守備面でも左翼、中堅、右翼も経験できたことに感謝ですよ」と笑う。
6月18日巨人戦で「4番右翼」で先発出場し1回一塁で金刃投手の3球目ストレート(140キロ)を先制1号2ラン、5回無死満塁で深田投手の3球目シュートを左前打の打点1。この日4打数2安打、本塁打1、打点3のプロ入り初本塁打。関口は「6月のフューチャーズ戦で5安打を打ったら4番を打たせると監督に言われ気合が入った。5安打を打ち、約束で初の4番に気合十分だった。それ以後、打順も3、4、5番を打たせてもらっている。今は一生懸命ですよ。そしてチームの勝利に貢献できた。うれしく気持ちが良かった」と言う。
6月27日の日本ハム戦では「3番右翼」で先発し、3、5回に藤井投手から左前打の2安打、打点1。8回一塁で山本投手の2球目ストレートを右中間二塁打の打点1でプロ入り初の1試合3安打でチームの勝利に貢献。前半戦は5試合連続安打が最多で44試合、打率2割7分8厘、本塁打2、打点19、盗塁0、長打率3割9分1厘、出塁率3割1分7厘に関口は「反省の連続でした。守備面では捕殺を多くしたい。後半戦は頑張ります」とやる気十分。
7月19日中日戦(横浜)で初出場、初安打(川井投手の初球を左線二塁打)を記録。1軍で2試合、4打数1安打、三振1、打率2割5分。
後半戦は活躍だ。8月1日ヤクルト戦で6回二塁で赤川投手の4球目を左翼へ三塁打の打点1からスタートし8月4日西武戦では「3番左翼」で先発し4回武隈投手から右翼に3号ソロ。6回にも武隈投手から二塁内野安打、8回二塁で谷中投手の4球目ストレート(139キロ)を中前打し後半戦初の3安打(今季3度目)と攻走守に元気いっぱいだ。
8月29日現在、62試合、打率2割7分9厘、本塁打4、打点30、盗塁0、長打率4割2厘、出塁率3割2分4厘。外野守備では60試合、失策1だが守備範囲も広く打球を追うスタートもタイミングが良く刺殺数も108と多い。攻走守に注目したい。
◆関口雄大(せきぐち・ゆうた)1985年(昭60)8月26日生まれ。24歳。177センチ。85キロ。右投げ右打ち。07年育成選手1位。背番号111番。昨年12月支配下選手登録になり背番号65番。1軍初出場は09年7月19日中日12回戦で初安打もこの日の5回代打で川井投手から左線二塁打(横浜球場)。初打席初安打に関口は「やったるで!!の気持ちで打席に向かった。気持ちに負けたくなかった。両親(父利雄さん、母万里子さん)には電話連絡しテレビを見てくれと伝えた」。「両親には何もプレゼントしていないので初安打の記念ボールで勘弁してもらいますよ」と笑う。好きな言葉は「やったるで!!」。目標の選手は「阪神の18年目、金本外野手。ケガに強く、不屈の闘志が好きです」と言う。遠投120メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・27秒。高校時代は通算打率3割4分以上、本塁打5本、打順3、4番で投手と外野手。大学時代は通算打率3割2分以上、本塁打15、打順4番で投手と外野手。4年春には首位打者5割3分5厘とMVPを獲得。ニックネームは「ザブ」。血液型B。国立滋賀大経済学部を卒業したが野球が大好きで両親を説得し横浜のテストを受けて合格し育成選手となった。俊足強肩で勝負強い野球大好き人間だ。背番号65に注目だ。
○…ロッテは8月24日の日本ハム戦で7-6で勝ってイースタン・リーグ50勝。8月24日現在、86試合、50勝35敗1引分け、勝率5割8分8厘。この日はロッテ打線は好調で先発全員安打を含み14安打。打線の中ではムニス選手(33)が5打数4安打、4打点で8月24日現在、48試合、打率3割5分2厘、本塁打10、打点37、盗塁1、出塁率3割9分6厘と高出塁率だ。5回二、三塁で松山投手の初球を左線二塁打の2打点と同点打。勝負強さを見せる。コンパクトなスイングでパワーもある。ネット裏では「1軍で使って欲しい選手だ」との声。
日本ハムの打者で5年目、鵜久森淳志外野手(22)の成長が見える。この日は5打数4安打、本塁打1、打点3、三振1。3回二、三塁で服部投手の2球目ストレート(136キロ)を左翼に11号3ランの先制弾。鵜久森は「体調も良い。思い切ってバットも振れる。チャンスを大切にして1軍を狙って頑張ります」と元気だ。8月24日現在、57試合、打率2割8分5厘、本塁打11、打点37、盗塁5、長打率5割4分4厘、出塁率3割3分2厘。
○…首位ロッテを追う湘南は8月25日巨人戦で1-2の負けで同率首位を逃した。6回まで湘南は小林大志投手(26)の力投で1-0とリードしていたが7回1死から3番中井が中前打、4番田中が三ゴロ失で一、二塁、5番大田が6球目を左前打して1-1の同点。2死後7番円谷が4球目を逆転の右前打で2-1。この試合は巨人の先発辻内投手と湘南の先発小林投手の力投が光った。両投手とも速球を勝負球とした攻撃的なピッチングは見事だった。8月25日現在、ロッテは87試合、50勝36敗1引分け、勝率5割8分1厘。2位の湘南は86試合、49勝37敗、勝率5割7分でロッテとのゲーム差1。両チームとも「接戦は続きますよ。面白いので選手達も良い経験になりますよ」とイースタン・リーグの首位争いは目を離せない。
○…ロッテは8月18日楽天戦から28日までに11連戦が予定されているが8月27日ヤクルト戦でも投打のバランスが良く9-1で勝ち5勝5敗とした。新人の香月良仁投手(25)が光った。最速141キロにカーブ、スライダー等の変化球にも制球力があり、4回に4番ユウイチ選手が3球目カーブ(109キロ)を3号ソロの1失点で7回を投球数103球、打者28、安打3、四球3、三振3、失点1、自責点1の好投。8月27日現在、19試合、6勝2敗、投球回60回1/3、安打45、四死球16、三振40、失点20、自責点17、防御率2・54。期待したい投手。ロッテは翌28日のヤクルト戦でも10回1死満塁で4番ムニス選手が高井投手の3球目をサヨナラ右犠飛で4ー3で勝利。11連戦を6勝5敗で勝ち越した。レン・サカタ2軍監督は「アメリカではよくある事だ。日本では11連戦は初めてだ。打撃や守備練習を工夫し選手達のケガに注意しコンディション作りをいろいろと考えた。勝ち越してうれしい」と笑顔。前日まで湘南と同率首位5割8分だったが、この日の勝利でチームは90試合、52勝37敗1引分け、勝率5割8分4厘で湘南にゲーム差0・5で単独トップ。首位争いが面白くなってきた。注目して欲しい。
○…西武は好調だ。最近6試合を5勝1敗。福島2軍ディレクターは「好調と言っても6位ですが、選手達は練習そして1軍を狙う気持ちが強いし成長が楽しみ」と言う。8月29日ヤクルト戦で1番星選手(22)が3安打、復調近し4番松坂選手(24)が3安打と西武打戦も活発。10回まで8-8の同点で11回裏2死二塁で6番平尾選手(33)が鎌田投手の5球目ストレート(142キロ)を見事にサヨナラ中前打。ガッツポーズで走る平尾選手の顔は喜色満面だった。8月29日現在、13試合、打率2割4分5厘、本塁打1、打点5、盗塁1、出塁率2割8分3厘で16年目のベテランは元気いっぱいだ。
○…イースタン・リーグで珍しいランニング本塁打(インサイドパークホーマー)。ヤクルトの2年目鬼崎裕司内野手(26)は8月29日西武戦で「9番遊撃」で先発出場し8回に同点の足掛かりとなる2号ソロのランニング本塁打。小野寺投手の4球目ストレート(151キロ)を左翼ライナー。左翼手斉藤選手(2年目)が前進して転倒。球が転々とする間に脚力のある鬼崎選手が激走。この回ヤクルトは安打4、四球1、失策1で一挙3得点で同点の8-8。チームは9-8で2試合連続サヨナラ負けだが鬼崎は「初めての経験です。ベース1周は気合を入れて走りました。記念の1発でしたが今度は勝ちゲームで打ちたい」と言う。8月29日現在、85試合、打率2割3分3厘、本塁打2、打点29、盗塁9、出塁率2割9分6厘。守備面では遊撃手83試合、失策9だが強肩で守備範囲も広い。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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