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2009年7月21日

日本ハム今浪、着実に打がレベルアップ

 堅実な守りとシェアな打撃で1軍を狙うのが日本ハムの3年目、今浪隆博内野手(25)だ。

 今年は打撃のレベルアップが課題で変化球の対応を頭に入れて打席に立つ。3月22日湘南戦で「8番遊撃」で先発したが遊ゴロ、捕犠打、一ゴロ、投ゴロの3打数ノーヒット。今浪は「初スタメンだったがタイミングが取れなかった」と振り返る。3月25日ヤクルト戦で「2番二塁」で先発し2打席目の3回1死三塁で赤川投手の初球を中前打し今季の初安打、初打点。11回にも花田投手の3球目を二塁内野安打し5打数2安打、1打点でタイミングをつかむ。3月26日ヤクルト戦では1回左前打、4回右二塁打で打点1、7回右前打し今季初の3安打。3月6試合で打率2割6分1厘、打点3に今浪は「マシン相手に打ち込みでバットも振れるようになった」と話した。

 4月17試合で11試合に安打(3安打が3試合)。打率2割7分3厘、打点8とコンスタントに打ち打撃センスを発揮した。今浪は「5月は攻守に体の切れがあり動きやすかった」と言うだけあって5月は14試合で打率2割9分4厘(2安打が6試合)、打点3、打順5番を9試合。5月14日西武戦で今季初の3番を打ち1回に許投手から右前打し5月19日ヤクルト戦でも3番で1回に一場投手から右前打、8回に八木投手から左前打と与えられた打順で黙々と結果を出した。水上2軍監督は「着々と実力を付けてきた。1軍から声がかかればいつでも送り出せる状態だ」と成長を認めた。

 6月になると7試合連続安打からスタートし6月12日巨人戦で「3番二塁」で先発し1回野間口投手から遊撃内野安打、9回に金刃投手から中前打、10回1死三塁で藤田投手から中越え二塁打で打点1の今季5度目の3安打で待望の打率3割に2割9分8厘とした。翌日の巨人戦で福田投手から1回遊撃内野安打、3回にも中前打、7回にロメロ投手から左前打して2試合連続の3安打で待望の打率3割9厘(165打数51安打)。6月14試合で11試合に安打し打率3割8分、打点2で初の6月MVPを獲得。

 7月に入っても夏場に強い所を見せる。7月も8試合連続安打し7月3日ロッテ戦で5回2死から木村投手の2球目フォーク(125キロ)を今季通算60安打目を右前打。この安打で今季初盗塁を狙ったが二盗失敗。今浪は「目標に向かってチャンスを大切にしている。7月10日西武戦で3安打(今季7度)して以来打順も3番を打たせてもらっている。打率3割をキープしながら努力すれば花が開きますよ」と一歩一歩力強く成長してきた。安打製造機と言われているだけに7月1日中日戦(交流戦)から8試合連続安打したが7月11日ヤクルト戦で高市、バレット各投手に抑えられ4打数ノーヒット。翌日のヤクルト戦でも山本投手に一ゴロ併殺打、遊直の2打数ノーヒットに抑えられたが7月14日巨人戦の6回に福田投手の3球目を右前打して以来また快音が聞こえて7月19日楽天戦まで5試合連続安打。荒井2軍打撃コーチは「好調な打撃だ。言う事ないよ」と評価。

 7月19日現在、66試合、打率3割2分2厘、本塁打0、打点21、盗塁0、長打率3割7分6厘、出塁率3割9分5厘。66試合で71・2%の47試合に安打し安打数79はチーム最多の安打製造機ぶりを発揮し1軍入りを狙う背番号45に注目だ。

 ◆今浪隆博(いまなみ・たかひろ)1984年(昭59)7月6日生まれ。25歳。福岡県出身。平安高-明大。171センチ。75キロ。右投げ左打ち。06年大学、社会人ドラフト7位入団。目標の選手は「ソフトバンクの川崎内野手の攻守に全力プレーする所が良い」と言う。好きな言葉は「集中」。1軍で安打を打ってみたい投手は「ヤクルトに移籍した大学の先輩でもある一場投手から中前にクリーンヒットを打ちたい」と話す。昨年12月東京出身の亜咲夫人と恋愛結婚。「料理が得意なので体重に注意している」と笑う。本塁から一塁までの走力タイム3・98秒。高校時代の通算打率3割2分以上。本塁打20本。守備面は遊撃手と二塁手を守った。甲子園出場は01年夏、02年春。大学時代は故障が多かったが4年秋に打率3割6分1厘で打率2位に。1軍初出場は08年8月20日ロッテ19回戦、5回代打出場(東京ドーム)。2軍通算成績は175試合、打率2割7分8厘、本塁打2、打点47、盗塁2、四死球46、三振41、出塁率3割3分。シェアな打撃が目立つ。故障に注意し結婚を飛躍の原動力にして欲しい選手。

 ○…日本ハムの4年目、陽仲寿外野手(22)は7月14日巨人戦で「6番左翼」で先発し6回無死満塁で福田投手から押し出し四球。8回に守りで1死一塁で2番藤村選手の左邪飛を脚力を生かしファウルゾーンでスライディングキャッチを見せた。2-2の同点で延長戦になり10回2死一、二塁でロメロ投手の5球目フォークを左中間に逆転の三塁打で2打点と攻守にハッスルプレーだ。陽は「体調は良いよ。チームも勝って最高。頑張ります」と笑顔だった。

 ○…湘南期待の2年目、阿斗里投手(大田阿斗里、帝京高、190センチ、95キロ、右投げ右打ち)は7月15日フューチャーズ戦で7回から救援登板。この日は風速20メートル以上の風が吹き荒れる最悪のコンディションでの登板だったが最速145キロにフォーク、スライダーの制球も安定していた。この日は投球数41、打者13、投球回3回、安打1、三振3の無失点のピッチングは今後が楽しみになってきた。

 ○…ロッテのムニス外野手(33=180センチ、90キロ、右投げ右打ち、キューバ出身)は育成選手であったが3月30日支配下選手に登録されて背番号99。15日のイースタン教育リーグの日本ハム戦で来日初打席、初本塁打を打ちパワーのある打撃を見せた。イースタン・リーグの投手陣にも慣れて7月14日ヤクルト戦(戸田)の3連戦で14日4打数1安打。15日4番左翼手で先発し4打数3安打。16日4番DHで1回1死一、二塁で日高投手の5球目を右前打し打点1。3回にも日高投手から初球を左前打。5回吉川投手の5球目を右前打し、この3連戦で12打数7安打、打点1の打率5割8分3厘と大当たりに「頑張ります」とニッコリ。

 ○…日本ハムの2年目、中田翔内野手(20)は7月17日楽天戦に「4番一塁」で先発出場して第1打席ラズナー投手の7球目を一邪飛。2打席目の4回先頭打者でラズナー投手の初球ストレート(141キロ)を左中間(推定120メートル)に今季20号ソロで単独トップの本塁打王。4打席目の7回2死一、三塁で佐竹投手の初球ストレート(138キロ)を左前打に追い上げの2打点目。9回1死一、三塁の場面では吉崎投手は勝負を避けられて四球。その後5番ボッツが左中間に逆転2点タイムリーでチームは5-4でサヨナラ勝ち。中田は「打てるだけ打ちたい。体調に気を付けて打つ」と意欲十分。翌18日楽天戦でも4回1死二塁で朝井投手の8球目カーブ(122キロ)をバックスクリーン左(推定120メートル)に21号同点2ラン。

 ○…7月17日楽天戦で日本ハムの新人、土屋健二投手(19)が今季10試合目の先発登板をしたが1回に3安打(三塁打2本)、四球2と乱調。投球数29で4失点に球団関係者は「若いのだからもっと元気よく投げろ。監督も怒っている。失敗しても良いから攻撃的に投げろ」とハッパを掛けた。この日は投球数93、打者27、投球回6回、安打5、四球4、三振6、失点4、自責点4に反省点が多い投球内容だった。

 ○…楽天枡田慎太郎内野手(22)は7月18日の日本ハム戦で「6番二塁」で先発出場し4回、植村投手の2球目シンカーを右中間に10号ソロを放ってチームのトップ。7回にも右中間二塁打。松井2軍監督は「打撃面はレベルアップをしているが課題は守備面だ。確実性を身につけて欲しい」とアドバイスしていた。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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