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2009年7月14日

ヤクルト新田、正妻目指し勉強中

 ヤクルトのルーキー、新田玄気捕手(高松商-中大-パナソニック、172センチ、80キロ、右投げ右打ち、26歳)は1軍入りを目指し汗を流している。

 今年のフレッシュオールスターに全イースタンの捕手として選出された。新田は「選出されてうれしい。練習にも試合にも気を抜けない。いろいろな投手の球を受けてみたい。捕手の勉強のためにチャンスを大切にしたい」と出場を楽しみにしている。新人としてキャンプや練習に参加してプロのレベルの高さを肌で感じた。夢は「1軍でヤクルトの投手陣をリードしたい。各チームのエース級の投手陣と対戦して安打を打ちたい」と言う。夢に向かって捕手としての勉強に熱中だ。

 3月20日ロッテ戦の開幕戦では「6番指名打者」で先発出場。2回の第1打席は服部投手から四球。新田は「一塁ベースに立って緊張感を体で感じた。中尾さんの三塁打でチームで一番最初の得点がうれしかった」と振り返る。3打席目の6回上野投手の8球目ストレートを右線二塁打のプロ入り初安打の初長打。新田は「うれしいのひと言です」と笑う。この日は3打数1安打、2得点、三振1。

 3月21日ロッテ戦では「7番指名打者」で先発出場し二ゴロ、三振、中飛、二ゴロ併殺と4打数ノーヒットだったが9回にマスクを被り花田投手の球を受けた。新田は「捕手に座った時はやる気が出て体が熱くなりました」と笑う。

 3月31日巨人戦の3回1死満塁で一ゴロで初打点を記録。3、4月を14試合、打率1割6分1厘、本塁打0、打点1、捕手8試合と苦しんだ。5月に入っても4試合(7打数)をノーヒット。5月13日巨人戦で6回に二塁でバーンサイド投手の2球目を左翼にプロ1号2ラン。新田は「気分は最高でベースを踏む事が出来た。本当にうれしかったです」と言う。

 5月14日巨人戦でも7回1死満塁で会田投手から投手内野安打で打点1。8回無死二、三塁で大抜投手から左前打して打点1。2試合連続の打点2に大田2軍打撃コーチは「リストが強くてパワーがある。思い切りも良く慣れてくると面白い。頑張るしかない」と言う。捕手の出場は中村、米野、川本らの順番で出場が目立つがチャンスを大切にして練習に励む。

 6月25日の日本ハム戦では5回から途中出場し6回に金森投手の4球目を左翼に2号ソロ。7回にも星野投手の3球目を左翼に3号ソロと2連打席連発とパワーを見せた。6月26日ロッテ戦でも「8番捕手」で先発し2回1死一塁で大嶺投手から左翼に4号2ランでパワーを見せた。各チーム編成部は「体に力を感じる選手だ。パワーがある。チームも捕手が多いのでチャンスは少ないだろう。打率は2割8分台が欲しい。注目の捕手だ」と評価。熊沢2軍マネジャーは「高校の後輩だけに注目している。母校のためにも頑張って欲しい」とエールを送った。

 7月12日の日本ハム戦では3日ぶりの「6番捕手」で先発出場し安定感のある好リードを見せ先発の山本投手の長所を上手に引き出した。打撃面でも5回に吉川投手の初球カーブを中前打し1番志田の犠飛で先制得点。9回無死二、三塁で吉川投手の3球目ストレートを一ゴロ。チーム関係者は「チャンスに強くなればリードも光る」と評価。

 7月13日現在、34試合、打率2割1分1厘、本塁打4、打点10、盗塁1、長打率3割9分5厘、出塁率2割9分4厘。守備面でも捕手27試合とチームでも多く失策2、捕逸1、守備率9割8分4厘。

 強肩で送球のコントロールも良いだけに期待したい。

 ◆新田玄気(にった・げんき)1982年(昭57)8月22日生まれ。26歳。香川県出身。高松商-中大-パナソニック。08年ドラフト5位入団。177センチ、80キロ、右投げ右打ち。目標の選手は「ヤクルトの相川亮二捕手の豊富な積み重ねのリードで投手陣を引っ張る積極性を参考にしたい」と言う。好きな言葉は「有言実行」。高校時代の通算打率3割5分以上、本塁打15本、打順1、3番。大学時代の通算打率2割6分以上、本塁打3本、打順1、3、5番。4年生の春秋にベストナインに選出。社会人時代の通算打率3割2分以上、本塁打5本、打順3、5、6番。08年都市対抗予選の成績は4試合、17打数5安打、打点1、打率2割9分4厘。08年に社会人ベストナインで指名打者賞を受賞。2年前に大阪出身の知子さんと恋愛結婚。本塁から一塁までの走力タイム4・3秒。本塁から二塁までの送球タイム2・1秒。ニックネーム「ゲンキさん」。血液型A。背番号32。

 ○…日本ハム陽仲寿外野手(22)は7月7日西武戦で9回1死一塁から、岡本慎投手の3球目スライダー(123キロ)を左翼席に逆転サヨナラの10号2ラン。7月7日現在、日本ハムの10号本塁打者は中田17号、鵜久森10号の3人目。各チーム編成部は「バットが良く振れている。外野手に転向してパワーアップした。勝負強さもあるよ」と評価。陽は「うれしい1発だ。これで通算2本目ですよ。七夕の日に10号はうれしい思い出だ」と笑顔。7月7日現在、44試合、打率2割6分3厘、本塁打10、打点28、盗塁6、四死球26、三振40、長打率5割9厘で攻守に好調だ。この試合で日本ハムはチーム5連敗でストップし西武は5連勝でストップした。

 ○…西武の新人、岳野竜也捕手の勝負強さは買える。7月7日の日本ハム戦に「6番捕手」で先発出場。2回須永投手の3球目ストレートを中前打、4回1死一、三塁で須永投手の6球目チェンジアップ(131キロ)を右中間安打の打点1。8回2死二塁からは山本投手の3球目ストレート(143キロ)を左中間に逆転5号2ラン。9回捕手交代でベンチに下がったが岳野は「積極的に振ったのが良かった。6連勝と思ったが9回裏に逆転されて負けた。明日から頑張ります」と反省。7月7日現在、30試合、打率2割5分7厘、本塁打5、打点15、盗塁0、長打率4割7分1厘。守備面では捕手24試合、捕逸5。新人ながら攻守に元気いっぱいなだけに背番号39に注目だ。

 ○…西武の新人宮田和希投手は7月8日の日本ハム戦に2番手として4回から登板。3番今浪に2球目ストレートを中前打されたが4番中田を5球目スライダーで見逃し三振、5番大野も4球目スライダーで見逃し三振、6番市川も3球目スライダーで遊直に打ち取りピンチを切り抜けた。5回も7、8、9、1番を14球で抑えた。6回2番村田を四球、3番今浪を3球三振。ここで走者を1人残して藤原投手が救援。4番中田に左中間二塁打されて1失点。この日の最速143キロにスライダー133キロを計測した。変化球には制球力が見られたがストレートの制球力が課題だ。編成部は「投手としての体作りだ。走り込んで下半身の強化だ」と評価。この日は投球数36球、打者10、投球回2回1/3、安打1、四球2、三振5、失点1、自責点1で6月28日巨人戦で初勝利して以来2連勝。

 ○…日本ハムの新人、土屋健二投手は7月9日湘南戦で今季9度目の先発登板。この日1回1番梶谷に135キロのストレートでスタートしたが2回に5番下窪に9球目シュートを右前打されてから3連打。この回投球数31球、4安打で2失点。3、4、5回は無難なピッチングで湘南打線を抑えた。この日は最速138キロにシュート、カーブ、スライダー等の変化球を投げたが打者は速球140キロ台に体感し打ちづらかった。1軍に上がるためには反省点もある。2回梶谷に二盗、4回野口に二盗された事である。プロの戦いだから長所、短所を研究するからしっかりとしたピッチングが出来れば1軍も夢ではない。この日は投球数103球、打者22、投球回5回、四球2、三振2、失点2、自責点2で5勝目。7月23日のフレッシュオールスターの開幕投手に大きく前進した。7月9日現在、10試合、5勝4敗、完投1、無四球試合1、打者222、投球回22、安打50、本塁打6、四球15、三振46、失点27、自責点27、防御率4・67。

 ○…ヤクルト2年目、山本斉投手が好投した。7月12日の日本ハム戦で今季7度目の先発で最速145キロにカーブ、スライダー、フォークの変化球の制球力も良くプロ入り初勝利を思わせるピッチングを見せた。1回1死一塁で3番今浪に142キロの速球で併殺打。2回にも6番今成を併殺打。5回までを投球数65球、安打3、三振3、四球2と安定した投球内容を見せた。6回を1-0で勝利投手の権利を残して降板したがチームは8回に2-2の同点となり勝利投手は消えたがネット裏では「好投だった」との声が多かった。この日は投球数77球、打者23、投球回6回、安打4、四死球3、三振4、失点0、自責点0。7月12日現在、11試合、0勝3敗、打者182、投球回40回2/3、安打51、本塁打3、四死球23、三振21、失点21、自責点16、防御率3・54。期待が出来る若手投手だ。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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