2009年6月30日
西武坂田は左のおかわり君!
バットスイングが速い。パンチ力がある。左のおかわり君(普段から毎食どんぶり3杯のご飯)、西武の新人、坂田遼外野手(22=函館大)が楽しみだ。
今年のスタートの課題はプロで通用する体作り、右足甲骨折のケガを治す事で技術面は考えなかった。プロの選手を見て体格や技術の高さは凄いと感じたという。オープン戦の出場はなかったが3、4月は投手のタイミングの取り方に苦労した。
イースタン・リーグ初出場は3月22日巨人戦で6番指名打者の先発。第1打席は2回野間口投手と対戦し3球目フォーク(131キロ)を打って三ゴロ。2打席目は中飛。3打席は7回深田投手のカウント2-1からのスライダー(117キロ)を中前打のプロ入り初安打。9回の4打席目にも竹嶋投手の4球目ストレート(136キロ)を左前打して4打数2安打。坂田は「タイミングが取れず苦労したが2安打で一塁ベースに立った時は嬉しかったです」と言う。
4月は気分一新だ。4月8日楽天戦では8番指名打者で2回松崎投手から二塁内野安打。4回の2打席目に松崎投手の2球目ストレート(137キロ)を右翼に初本塁打で初打点だ。6回にも松崎投手から左前打。8回には井坂投手のフォーク(134キロ)を遊撃内野安打し4打数4安打、1本塁打、3打点。
4月11日の日本ハム戦で7番指名打者で出場し2回武田勝投手からスライダー(120キロ)を右中間三塁打。4回江尻投手から四球。5回にも江尻投手の初球ストレート(140キロ)を左翼に2号本塁打して6打数6安打(1四球含む)。7回林投手の初球ストレート(140キロ)を打って右飛で連続安打はストップした。
4月12日の日本ハム戦でも土屋投手から3回左前打、4回二塁内野安打、6回右前打の3安打したが8回宮本投手から中飛。この3試合で11打数9安打、2本塁打、6打点、打率8割1分8厘と打撃センスの良さを見せ4月を好スタートだ。
4月の15試合を打率3割5分7厘、打点8、本塁打3に坂田は「初本塁打でベースを気持ちよく走れたしチャンスを大切にして1軍を狙う気持ちになった」と振り返る。片平2軍監督は「打撃センスがある。バットのヘッドの使い方が良い。守備面でも落下地点に行くのが早い。打者を研究している。走塁面が課題だ。パワーが魅力だね。性格はマイペース型だろう。楽しみな若手」と評価。
最近の試合は途中出場が目立つが6月27日巨人戦では8回に加藤投手の2球目ストレート(134キロ)を遊撃内野安打、同28日の巨人戦でも6回から途中出場して8回にロメロ投手と対戦したが四球で出塁。坂田は「調子は悪くないのでコンディションを大切にしたいです」と表情も明るい。
6月29日現在、38試合、打率3割4分3厘、本塁打4、打点14、盗塁1、四死球7、三振16、長打率5割5分9厘、出塁率3割9分1厘。守備では外野手22試合、失策1と左翼手の守備面でも安定感を見せている。
◆坂田遼(さかた・りょう)1986年(昭61)10月2日生まれ。22歳。神奈川県出身。横浜創学館-函館大。178センチ。86キロ。右投げ左打ち。08年ドラフト4位入団。高校時代の通算成績は打率3割以上、本塁打15本、外野手、打順5番。大学時代の通算打率3割9分以上、本塁打18本、外野手、打順4番。大学2年秋と4年春に首位打者を獲得。函館大学硬式野球部では初のプロ野球選手。
目標の選手は「巨人の小笠原選手の思い切りの良いスイングと集中力が参考」と言う。好きな言葉は「有言実行」。遠投100メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・3秒。1軍初出場は09年5月6日楽天6回戦(西武ドーム)9回代打出場し三振。初安打は09年5月9日福岡ソフトバンクホークス8回戦の7回藤岡投手から左前打(福岡ヤフードーム)。1軍通算は5試合、打率1割、本塁打0、打点2、盗塁0、四死球3、三振3、出塁率3割8厘で5月18日1軍登録抹消。思い出に残る試合は「大学4年春に全日本大学出場選手権大会に出場を決めた試合」と言う。フレッシュオールスターに選出されて「出場に感謝しています。大学時代の阪内監督御夫妻を呼びます。活躍を見てもらいたい」と言う。ニックネームは「サカタ」。好みの女性は「しっかりした人が良いですね」と笑う。血液型O。独身。背番号31番。左のおかわり君と言われ、パンチ力が魅力の強打者だけに楽しみだ。
○…6月22日1軍登録を抹消された日本ハム中田翔内野手(20)は6月23日ヤクルト戦で4番一塁手で先発出場した。第1打席は川島亮投手と1回2死三塁の先制のチャンスで対戦したが6球目フォーク(130キロ)を空振り三振。2打席目は3回2死二、三塁で川島亮投手の9球目スライダー(124キロ)を左翼フェンス直撃の先制二塁打で2打点。6回は先頭打者で花田投手と対戦し4球目フォーク(131キロ)を空振り三振。7回の4打席目は橋本投手と対戦し1死二塁で2球目ストレート(131キロ)をバックスクリーン左(推定125メートル)にダメ押しの15号2ラン。1軍監督の梨田、高田監督が見ている前での1発だった。打撃面は成長を見せたが守備面では8回に3番梶本が打った一塁強襲ゴロのイレギュラー(記録は安打)を体で止めて打球を見失ったが1軍首脳陣は打球処理後の守備体形を見ているものだ。常に次のプレーを考え野手の守備強化が課題だ。6月23日現在、42試合、打率3割9厘(5位)、本塁打15本(1位)、打点53(1位)、盗塁2、四死球12、三振45、長打率6割5分4厘(1位)、出塁率3割4分6厘、守備面では一塁手42試合、失策4で再度1軍に挑戦だ。
○…日本ハムの新人、矢貫俊之投手(25)がうれしい初勝利を挙げた。6月23日ヤクルト戦ではプロ入り3度目の先発。1番野口を3球三振に取り、攻めのピッチングが良い。3回迄投球数49球、安打3、三振4、四球1と好投。この日最速144キロに変化球スライダー、フォークにも制球力があり各チーム編成部も「合格点」だ。6回に2番川端に右中間二塁打、4番代打の斉藤に中前打され1死一、三塁で5番志田に4球目を右犠飛されて1失点。この日は投球数81球、打者24、投球回6回、四球1、三振5、失点1、自責点1で嬉しい初勝利。矢貫は「今成捕手のサイン通りに投げ、そして今成さんの好プレーに助けてもらった。先制点をもらい気分が楽になった。チャンスを大切にします」と笑顔。6月23日現在、5試合、1勝0敗、打者81、投球回17回2/3回、安打23、本塁打2、四死球5、三振16、失点13、自責点10、防御率5・09。
○…西武の3選手が6月25日ロッテ戦で渡辺1軍監督が観戦の中で猛アピール弾を見せた。3番清水は指名打者で先発し1回神田投手の2球目スライダーを2号ソロの先制弾。3回にも神田投手の6球目ストレートを追加打点の3号2ランで2打席連続弾。清水は「勝利に貢献し体調も良好」と笑顔。4番ボカチカも1回に神田投手の初球ストレートを左翼場外に1号ソロで3、4番連続本塁打。5番松坂は4回に手嶌投手の4球目カットボールを右翼に6号ソロ。松坂は「今日はホームランを狙って打席に立った。渡辺監督も見ているので気合いが入りました」と1軍を狙う準備が出来た。この日3人で8打数4安打、本塁打4、打点5の打率5割でチーム20勝目に花を添えた。チームは6月25日現在、53試合、20勝31敗2分け、勝率3割9分2厘で最下位。
○…ロッテは6月26日ヤクルト戦で先発全員安打の15安打で逆転勝利。3年目の大嶺祐太投手(21)が4月1日湘南戦以来の調整登板(投球数100球限定)をした。最速146キロで1回を無難にスタートしたが2回に乱れた。先頭打者の4番斉藤に5球目チェンジアップ(128キロ)を右前打されると5番中尾に右前打で無死一、二塁。6番上田が三ゴロ犠打で二、三塁。7番梶本に6球目ストレート(146キロ)を同点打の左前打で2-2。走者一塁で8番新田に5球目ストレート(137キロ)を左翼に逆転4号2ラン。結局この回5連打(1犠打含む)で投球数35球で4失点。4回にも1安打、2四球で1失点。この日投球数86球、打者19、投球回4回、安打8、四球2、三振1、失点5、自責点5で負け投手だったが打線に感謝だ。7回迄4-5だったが8回に高木投手から打者8人で安打3、四球2、犠打1で5番神戸が中越え三塁打で一挙4点を取り8-5で逆転し大嶺投手の負け投手は消えた。荘2軍投手コーチは「今日は最悪だ。最悪だ」とお冠だった。
○…西武の新人の活躍が目立つ。打者では岳野竜也捕手(23)。6月28日巨人戦で5回1死一、二塁で村田投手の初球カットボール(135キロ)を左翼に逆転3号3ラン。7回にはロメロ投手の初球スライダー(127キロ)を4号ソロで2打席連発。岳野は「思い切ってバットを振りましたよ。守備面は反省です。チームの勝利に貢献出来てうれしい」と笑顔。投手では宮田和希投手(20)が10試合目の登板でうれしい初勝利。2番手として4回から救援し変則的な投球フォームで最速140キロ以上とスライダーが武器。課題は制球力だ。この日は投球数30球、打者7、投球回2回、三振4のノーヒットの無失点。巨人打線の1番から7番までを四球1に抑える好投で初勝利。宮田は「チャンスを大切にして投げます。これを機会に思い切って打者と勝負です」と力強い。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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