2009年6月23日
湘南山崎は守備センス抜群
湘南のルーキー、山崎憲晴内野手(22)に注目した。
内野手は打球の方向を読むセンスが求められる。誰にも分からないようにファインプレーをする。さりげなくやってやろうと打球を追う。軽快なフットワークで守備範囲も広く強肩で楽しみな若手だ。
万永2軍内野守備走塁コーチは「足のケガも治り左右や前後の動きも良くなってきた」と守備センスを高く評価。山崎は「目標は開幕から1軍の気持ちでやってきた。大学時代の練習の違いを考えながら集中力を大切にして頑張った。オープン戦などはあっという間に終わったね。開幕1軍が決まった時には静岡に住んでいる両親に電話をした。嬉しかった」と振り返る。
1軍初出場は4月3日中日戦。「8番三塁」で先発出場。浅尾から3回中前打、5回左前打、8回右前打と広角打法で3安打。新人先発出場で3安打は球団初でプロ野球10人目。山崎は「1打席目はストレートを狙いピッチャー返しの気持ちが良かった。一塁ベース上ではホッとしましたよ。新人を先発で使ってくれた監督には感謝しています」と話した。
1軍での通算は27試合、打率1割7分9厘、本塁打0、打点1、盗塁0、四死球5、三振22、出塁率2割5分8厘。守備面では二塁手7試合、失策0。三塁手15試合、失策1、守備率9割6分。5月18日に再調整で1軍登録を抹消。山崎は「実力不足だった。もう1度気持ちを整理して強気な気持ちで頑張ろうとファームに来た」と反省していた。高木2軍監督代行は「右方向に打てる打者だ。一、二塁間を狙うと面白い」と言う。中根2軍打撃コーチも「楽しみな若手だ。打撃と走塁にアピールだ。外角球に強くなり状況に応じた打撃を身につけて欲しい」と期待。
イースタン初出場の5月19日西武戦では「2番遊撃」で先発出場。1回武隈のカーブを中前打、3回武隈のストレートを中前打、7回山本淳のカーブを右前打と変化球に強い打撃で4打数3安打と攻守にセンスの良さを見せた。山崎は「たまたま3安打が打てただけです」と苦笑い。
5月31日ヤクルト戦では「1番遊撃」で先発出場し3回2死三塁で高井の4球目スライダー(125キロ)を右前打でイースタン・リーグで初打点を記録。6回にも高井から中前打し2安打。新人の藤江の4勝目に貢献だ。
6月18日巨人戦は「2番二塁」で先発出場。3回金刃の2球目ストレートを左前打、5回深田の初球ストレートを右前打、6回ロメロの3球目ストレートを左前打の3連打し2度目の3安打。山崎は「ストレート狙いは良かった」と調子を上げて打率2割8分1厘。
6月20日ロッテ戦でも「2番二塁」で先発出場し4回1死一、三塁で木村の初球を左前打し打点1とチームの勝利に貢献。山崎は「体調も良くなってきた。これからチャンスを大切にして攻守に頑張りますよ」と笑顔だ。
6月22日現在、17試合、打率2割7分、本塁打0、打点4、盗塁0、長打率3割2厘、出塁率3割4分3厘。守備面では二塁手8試合、失策0。三塁手15試合、失策1。遊撃手4試合、失策1。石井琢朗選手(現広島)の後釜と期待されただけに今後の働きに注目だ。
◆山崎憲晴(やまさき・のりはる)1986年(昭61)12月13日生まれ。22歳。176センチ。77キロ。右投げ右打ち。静岡県出身。埼玉栄-横浜商大。08年ドラフト3位入団。目標の選手は「中日の井端弘和内野手。堅実な守備を参考にしたい」と言う。好きな言葉は「義理と人情と感謝です」と男気がある。遠投110メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・3秒。今度1軍に登録されたら父裕之さん、母里見さんを必ず球場に呼び「自分のプレーを見せたい」。家族全員にプロ入団した時には時計をプレゼントした」と家族思いだ。高校時代の通算成績は打率3割8分以上、本塁打3本。遊撃を守り打順は6番。大学時代の通算成績は打率3割2分以上、本塁打25本、守備面は二塁、三塁、遊撃を守り打順は3番。1年生から遊撃を守り2年春に打率4割1分5厘、4年春に打率4割4分4厘で首位打者を獲得。4年生の時は主将で最優秀選手賞獲得。ベストナイン遊撃手を2度獲得。ニックネームは「のり」。血液型O。好みの女性のタイプは「いろいろと気がつく人が良いですね」と笑う。職人肌で内野手を守る背番号0に注目してほしい。
○…日本ハム期待の新人、土屋健二投手(18=横浜)は6月16日フューチャーズ戦(鎌ケ谷)で5月23日以来の7試合目の先発登板をした。3回限定の投球だったが1回1番脇谷(巨人)に134キロのストレートでスタート。3球目スライダーで空振り三振。2番白川(ロッテ)には6球目ストレートを空振り三振。3番楠城(楽天)に初球ストレート(最速140キロ)を左前打され4番関口(湘南)の6球目に二盗されたが関口を138キロのストレートで投ゴロに抑えた。2回山本(巨人)にも2球目を左前打されたが後続3打者を抑えた。3回9番中川(楽天)に3球目を左前打、1死後に白川に初球ストレートを中越え二塁打で二、三塁のピンチを迎えたが楠城三ゴロ、関口捕邪飛で投球回3回を投げた。土屋は「反省点は多い。ピッチングの難しさも勉強ですよ。やったるで!!の気持ちで頑張ります」とやる気を見せた。水上2軍監督は「今日は70点の出来だ」の厳しい一声に土屋は燃えている。この日は投球数44球、打者13、投球回3回、安打4、四死球0、三振3の無失点で大投手と1軍で投げ合う夢を大切にしている。またこの日に昨年不調だった4年目、木下達生投手(21)が今季初登板で元気な姿を見せた。投球数9球、打者3、投球回1回、最速130キロ。木下は「やはりマウンドは最高です。左飛、二ゴロ、中飛に抑えたがこれからチャンスを取りに行きますよ」と元気だった。
○…西武がイースタン・リーグで30敗目を喫した。6月17日楽天戦で楽天の8年目、朝井に6安打、1点(9回水田6号ソロ)に抑えられ完投を許した。片平2軍監督は「耐える事も必要ですよ。選手達を信じています。30敗ですか?仕方ありません」と苦笑い。そしてこの日に西武の期待の若手で3年目の木村文和投手(20)は今季10試合目の先発登板。1回に3安打、2四死球で3失点を許し苦しいスタート。2回にも枡田、磯部に連打されたが楠城を3球三振でピンチを脱した。その後の4回をノーヒット、四球2、三振4と楽天打者を抑えた。各チーム編成部は「期待されている若手投手だから力強く投げる事だ。リズムが悪く攻めのピッチングを忘れている。ハワイのウインターリーグに2度も出場した投手とは思えない」と厳しい注文だ。この日の最速147キロにスライダー、カーブ、チェンジアップを投げた。投球数106球、打者27、投球回6回、安打5、四死球4、三振8、失点3、自責点3で今季5連敗で10試合、1勝8敗。木村投手は「迷惑をチームに掛けています。必ず素晴らしいピッチングを見せます」と気合いを入れた。
○…湘南の阿斗里(大田阿斗里)投手は今季やっと2勝目。阿斗里は6月18日巨人戦で今季8度目の先発。1、2回は巨人打線をノーヒットに抑えたが3回の先頭打者、8番加藤に3球目ストレートを右翼に2号ソロを打たれてからピッチングに力強さが見え3番中井の時にはこの日最速の144キロを投げた。投球数限定のピッチングだったが5回まで投球数77球、安打5、2失点で勝利投手の権利を貰った。6回にスタミナ切れか3安打、2失点、投球数97球、2死一塁で降板した。スタミナ作り、三振数が少ないピッチングに課題を指摘された。この日は投球数97球、打者26、投球回5回2/3、安打8、四死球2、三振2、失点4、自責点4で6月9日楽天戦で勝って2連勝。6月18日現在、9試合、2勝3敗、防御率5・03。またこの日、16年目のベテラン選手、斉藤秀光内野手(34)が5回1死満塁で深田の3球目シュートを左翼に今季1号のダメ押し満塁本塁打で阿斗里を援護した。斉藤秀は「長い野球人生にはいろいろありますよ。満塁本塁打は3本は打っているでしょう。勝利に貢献出来たよ」と笑顔に照れた。
○…湘南は6月20日ロッテ戦で先発全員安打を含む17安打で8-3と快勝し首位を走っている。この日のヒーローは5年目の桑原義行外野手(27)だ。「7番中堅」で先発出場し2回右前打、3回2死満塁で黒滝の5球目ストレート(139キロ)を左翼に逆転の3号満塁本塁打。6回には木村の初球を左二塁打。8回最後の打席で三塁打を狙ったが遊ゴロでサイクル安打の夢は消えた。桑原義は「打撃も良くなってきた。思い切って1軍を狙います」と元気だ。6月20日現在、40試合、打率2割8分1厘、本塁打3、打点16、盗塁1、長打率4割1分7厘、出塁率3割6分9厘と攻守に元気な桑原外野手に注目したい。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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