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2009年5月20日

新婚男・日本ハム鵜久森、相棒のために!

 1軍への「夢の手伝いをして欲しい」。4月6日に婚姻届を提出した日本ハムの5年目、鵜久森淳志外野手(22)は試合に練習に、粘り強い打撃力を見せている。

 今年のキャンプは確実な打撃と長打力のアップを目標にした。練習も85%は出来た。2月17日沖縄・国頭の2軍キャンプに合流したが大村1軍打撃コーチからの「アドバイスを参考にしながらタイミングの取り方、パワーアップにテーマを持って練習。下半身を強化し安定性をつくりたい」と言う。1軍のオープン戦は5試合、6打数1安打、1打点、打率1割6分7厘。鵜久森は「甘い球は来ない。タイミングを外され勉強になった。最近フォーム固めに取り組んでいるので頑張ります」と積極的だ。

 イースタン・リーグ初出場は3月21日湘南戦で「5番右翼」で先発出場。第1打席は1回、小杉の前に見逃し三振でスタートした。3打席目の6回1死三塁で小杉の初球を遊ゴロで1打点を記録。初安打は3月27日巨人戦で「7番右翼」で先発出場し4回にバーンサイドの3球目を右中間三塁打。走力のあるところもアピールした。鵜久森は「開幕3試合目でしたからホッとしましたよ」と苦笑い。

 打撃フォームも安定し4月12日西武戦では「3番左翼」で先発出場し1回、武隈の2球目を左翼に今季1号ソロ。4-4の7回には、山岸の2球目を中越えの逆転2号ソロで「ここ一番の強さとパワー」を見事に見せた。鵜久森は「2ホーマーは嬉しかったが2、3打席目にヒットが欲しかった」と振り返る。

 結婚を決めた4月4日ロッテ戦から4月19日巨人戦までの9試合連続安打(この間35打数16安打、5本塁打、9打点、打率4割5分7厘)の打撃は光った。

 4月12日西武戦で2本塁打。4月13日楽天戦で延長10回に吉崎から左翼に同点3号ソロ。4月14日楽天戦の3回に松崎から左中間にダメ押し4号ソロ。4月17日巨人戦では1回に木村正から中前打、6回にも木村正から左翼に5号ソロ、8回にはオビスポの2球目を右前打し今季初の3安打と4試合連続本塁打。「4試合連続は初めての経験ですが集中力の大切さや重いバットを振ってスイングのための筋力を鍛えないとダメですよ」と苦笑い。この9試合連続安打で打率を3割1分5厘まで上昇させたが5月22日楽天戦で5打数ノーヒットで3割を切った。

 5月になると打撃にも粘りが見え、5月13日現在(1軍に合流する)7試合で打率3割3分3厘、本塁打2(5月10日楽天戦、5月13日西武戦)、打点6とチームの連勝に貢献した。5月13日1軍の外野陣のケガにより1軍に合流した。1軍登録はされない状態だが「待機」し、いつでも行動できる準備は出来ているだけに注目したい。

 5月18日現在、29試合、打率2割7分6厘、本塁打7、打点17、盗塁3、四死球10、三振19、長打率5割7分1厘、出塁率3割3分9厘。着々と夢の実現に向かって「相棒野球」のスタートだ。

 ◆鵜久森淳志(うぐもり・あつし)1987年(昭62)2月1日生まれ、愛媛県出身。23歳。5年目。189センチ。85キロ。右投げ右打ち。済美高出身。04年ドラフト8位入団。イースタン・リーグ通算、344試合、打率2割5分2厘、本塁打24、打点141、盗塁9、四死球112、三振286、長打率3割7分5厘、出塁率3割1分7厘。1軍初出場は06年4月18日オリックス4回戦(東京ドーム)。初安打は08年5月10日福岡ソフトバンク7回戦の3回杉内投手(函館)。初打点は08年5月16日福岡ソフトバンクの1回大隣投手(ヤフードーム)。目標の選手は「ソフトバンクの小久保裕紀内野手、勝負強さに憧れる」。好きな言葉は「感謝」。4月6日に婚姻届を提出。妻めぐみさん。ニックネームは「鵜(うぐ)」。趣味は「映画鑑賞」。血液型O。中学時代は投手と外野手で5番を打った。高校時代に外野手に転向し1年秋から4番を打ち、04年春(2本塁打)、夏(3本塁打)に甲子園出場し春優勝、夏準優勝に貢献。通算打率3割8分以上、本塁打47本。鵜久森は「結婚もしたので野球に打ち込み1軍を目指して頑張る。体調管理をしてくれる妻には感謝です」と元気いっぱいだ。

 ○…初勝利に向かって意気込んで今季3度目の先発登板をしたヤクルトの2年目、山本斉投手(酒田南、179センチ、76キロ、右投げ右打ち、07年高校ドラフト3位)は5月12日巨人戦で今季巨人戦2度目の先発。1回1番工藤に3球目ストレート(137キロ)を中前打されてスタートしたが2番橋本二ゴロ併殺打、3番大田を4球目スライダーの空振り三振で無難なピッチングを見せた。2回1死満塁で8番実松に4球目内角ストレートの強気のピッチングは勉強になった。ネット裏では「死球で1点を与えたがこれが勉強」との声だ。3回にも6番アルフォンゾと1死一塁で対戦し1球目空振り、2球目内角低めのストレートのストライクは1軍でも通用する投球だった。この日は投球数105球、最速140キロにシュート、カーブ、フォークを投げ打者26、投球回5、安打9、四死球5、三振4、失点3、自責点2で今季2敗目。八木沢2軍投手コーチは「ピッチングで勉強する事が多いがボールに切れが欲しい。ツーシームの使い方を勉強して欲しい。素材が良いので期待して下さい」と評価。

 ○…勝負強さを発揮しているのはヤクルトの15年目、城石憲之内野手(36)だ。不本意なシーズンが続いたが今年は元気だ。5月12日巨人戦で9回2死から代打で出場し救援の藤田と対戦し2球目のストレートを左翼に今季2号ソロ。チームも1点差に追い上げたが3-4で惜敗した。5月12日現在、20試合、57打数19安打、本塁打2、打点4、犠打飛4、四死球5、三振10、打率3割3分3厘、長打率4割7分4厘。「まだ老け込む年齢ではないよと言いたげな笑顔でベースを1周しているよ」とネット裏から聞こえた。

 ○…日本ハムの2年目、中田翔内野手(大阪桐蔭高、20歳)は3、4月の月間MVPのお礼と思わせる快打連発。5月13日西武戦に「4番一塁」で出場し1回1死一、二塁で木村の初球スライダーを左中間に先制2点二塁打。2回2死一、三塁で木村の6球目ストレートを中前打して1打点。4回1死一、二塁で木村の5球目ストレートをバックスクリーン左の横断幕に当たる(推定130メートル)の11号3ラン。6回山崎の4球目カーブを中飛。8回無死一塁で山本淳の2球目ストレートを左中間二塁打して1打点。この日5打数4安打、本塁打1、打点7でプロ入り初の4安打と7打点を記録。ネット裏では「木村投手は将来に大きいダメージだ。中田選手の振りも良い。これで1軍に1歩でも前進してくれる原動力になればいい。守備面ではまだまだ勉強が必要」との声。5月13日現在、35試合、打率2割8分9厘、本塁打11、打点40、四死球10、三振38、長打率5割9分1厘で怪物君の働きも楽しみになってきた。そして翌日の西武戦でも「4番一塁」で先発し4回先頭打者で許の2球目ストレート(138キロ)を逆風の中バックスクリーンに入る2試合連続本塁打の12号ソロでチームも5月6日ヤクルト戦から6連勝と勝利に貢献している。

 ○…西武の楽しみな若手、2年目梅田尚通内野手(19=鯖江、185センチ、82キロ、右投げ左打ち)だ。パワーが魅力だ。リストが強く思い切りが良い。5月13日の日本ハム戦で8回に代打で出場。チームの勝利は決まっていたが代打を告げられるとネット裏では「もしや一発」の声が出た。植村の2球目シンカーを右翼席に今季1号。梅田は「代打本塁打は初めての経験だしベース1周は最高でした。チャンスを大切にして頑張るだけです」と表情は明るかった。片平2軍監督は「将来は楽しみな若手。出場は少ないが努力する選手。フューチャーズ戦にどんどん使っている。今は何事も経験体験ですよ」と将来性を買っている。5月14日現在、16試合、打率2割1分2厘、本塁打1、打点2、盗塁0、長打率3割3分3厘。昨年イースタン・リーグで43試合、打率2割2分4厘、本塁打1、打点3、盗塁0、長打率2割9分9厘。

 ○…ロッテの若手とベテランの活躍にファンは大満足。22年目のベテラン、堀幸一内野手(40)は5月15日楽天戦で5打数5安打、1打点と大活躍。5安打は1軍で2度、2軍で初めてでプロ入り3度目。木谷から1回左前打、3回左前打、5回右中間二塁打、6回右前打、石川から8回左前打して5安打。1打席平均3・2球で積極的に打った。若手2年目、下敷領悠太投手(26=184センチ、74キロ、右投げ右打ち)は5月15日楽天戦で2番手で登板。5回1死一、三塁、2-2の同点。2番西村を空振り三振、一塁走者の1番楠城は二盗失敗し新里捕手の好送球で三振併殺でピンチを切り抜けた。この日は投球数17球、打者5、投球回1回2/3、四球、三振各1、無失点。打順2番から6番までだったが好調なピッチングを見せた。3月末に右足内転筋を痛めて開幕スタートが遅れたがこの登板は今季3試合目で嬉しい今季初勝利だった。荘2軍投手コーチは「成長した楽しみな投手。これから登板機会も多くなるよ」と期待。この試合でロッテは毎回安打の15安打を記録。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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