2009年4月28日
西武6年目松坂、打撃面強化で1軍だ!
「何をやるか」では動かない。「誰がやるか」で動く。球道一直線で頑張ると力強いのは西武の6年目、松坂健太外野手(23)だ。
東海大仰星時代は投手で、1年の時には最速142キロ以上を記録した。強肩を生かすために2年から外野手(中堅手)に転向。打撃面ではパワーも見せ、脚力の潜在能力も発揮した。高校通算打率は3割4分以上で本塁打は19本。松坂は「野球が好きで好きで面白かった」と振り返る。03年ドラフト5位で入団。1年目は63試合、打率2割1分5厘、本塁打3、打点11、四死球8、三振23も、着々と成長し攻走守に注目された。ファームでは通算260試合、打率2割8分2厘、本塁打21、打点90、盗塁23(成功率57・5%)、四死球69、三振162。07年61試合、打率2割9分1厘、本塁打2、打点18、盗塁3の成績を残し、この年に1軍出場を果たした。
キャンプは好スタートを切ったものの、2月10日に右ひざ肉離れのけがで泣いた。松坂は「ストレッチで身体を鍛え、寝る時はバットを握った」と言う。今年のイースタン開幕巨人3連戦欠場。今年のスタートは3月24日湘南戦だった。第1打席は6回無死三塁で指名打者坂田の代打。カウント2-2から佐藤のカーブ(113キロ)を今季1号の代打2ラン。松坂は「今季初打席が初本塁打。タイミング良くバットが振れた。2打席目も松家投手のストレートも感じ良かったので良いスタートだった」と言う。3月は4試合、11打数3安打、本塁打1、打点4、打率2割7分3厘。
4月1日の日本ハム戦でも4打席目に宮本から左前打。4日フューチャーズ戦で第1打席左前打、第2打席中越え本塁打、第3打席右中間三塁打、第4打席左翼本塁打、第5打席左翼本塁打し、5打数5安打、本塁打3、打点3。西武、25年目のアナウンサー田辺さんはこの日の担当で「1試合3ホーマーは近鉄のブライアント選手以来で2度目でした。松坂さんもうれしそうにベースを1周していましたよ」と話す。
19日ロッテ戦で5番中堅手で先発出場し1、7、9回に安打し打率2割6分5厘とした。21日湘南戦で今季9度目の4番中堅手で、1回2死三塁で吉見の8球目ストレートを先制の中前打すると、3回無死一、二塁で吉見から追加打点の右前打、5回泰から中前打、6回無死二塁で山北の4球目ストレートを左前打しダメ押し。この日5打数4安打、3打点で打率3割1分5厘とした。松坂は「やっと打率3割の声を聞いた」と笑顔。
24日ロッテ戦では3回2死から逆転の足掛かりとなる左翼線二塁打を放った。5番上本が同点の右前打、6番水田四球、7番大島が右翼に逆転2号3ランと続いた。片平2軍監督は「守備走塁は1軍クラス。課題は打撃面強化だ」と評価。田辺2軍打撃コーチは「けがは仕方がないが気合を入れて1軍を目指せ」とハッパを掛ける。松坂は「最近3試合で1安打は情けない。体調も悪くないので打ち込みます」と元気いっぱい。期待度が高くなってきた。
4月27日現在、18試合、打率2割7分7厘、本塁打3、打点15、盗塁6、長打率5割8厘。
◆松坂健太(まつざか・けんた)1985年(昭60)8月16日生まれ。23歳。187センチ。86キロ。右投げ右打ち。。大阪出身。東海大仰星出身。目標の選手は「西武の中島裕之内野手とソフトバンクの監督、秋山幸二さん(47)らのバッティングが参考になります」と言う。好きな言葉は「やる気しかない」。趣味は「野球」。毎年けがに泣かされているが、今までの中で一番辛かったのは「入団3年目。西武ドームで左足首をけがし、3カ月間入院生活したこと。今年は厄年だから神社で厄払いをしてきましたよ」と笑う。1軍初出場は07年9月29日オリックス戦。7番中堅手として出場し8回、香月から初安打。この安打が初本塁打で初打点も記録。初盗塁は翌30日オリックス戦の4回で二盗を決めた。。ニックネームは「健太」。今年の目標は「当然1軍ですがアピールするにはイースタンで打率3割5分以上、本塁打20本位にしないと監督、コーチに申し訳ない」と言う。西武の外野陣争いは厳しい。松坂は「長打力や確実性を身につけたい。競争に勝てるよう頑張りますので応援よろしくお願いします」とやる気十分だ。
○…西武は打線が爆発し今季初の3連勝。4月21日湘南戦、7、8回を除いての今季最多の20安打。1番黒瀬、4番松坂が4安打、6番水田3安打、2番大崎、5番三浦、8番中田が各2安打。3番高山、途中出場の原、坂田が各1安打で1試合のチーム打率4割6分5厘。
4番松坂は「打率3割にしないと駄目ですから今日は打ちます」と試合前から気合十分だった。片平2軍監督は「コーチ陣が良く頑張ってくれますからね…。感謝の一言です。チームも勝って勝率5割にしないといけない。選手たちも練習の結果を出している。目標に向かっているのが良いですよ」と選手達の頑張り、コーチ陣の苦労に満足。
○…貪欲(どんよく)になってチャンスを大事にする、と元気なのは巨人の3年目、田中大二郎外野手(21=東海大相模高、179センチ、83キロ、左投げ左打ち)だ。今年のキャンプそしてオープン戦(16試合、28打数8安打、打率2割8分6厘。守備面でも外野手、一塁手を守る)でもアピールして活躍した。各チームの編成部は「努力型のタイプだ。オープン戦では勝負強さ、脚力、パンチ力が発揮できなかったが良い経験を積んだ」と評価。
4月23日ロッテ戦、2-3の9回裏、先頭打者(4番左翼手)の田中は抑え内の3球目ストレートを右翼に同点2号ソロホーマー。「良いタイミングで打てた。積極的に行きます」。結局、10回表1死一、三塁でロッテ3番ランビン選手に救援オビスポ投手が4球目スライダーを右前に決勝打され惜敗。田中の同点本塁打は実らなかった。4月24日現在、19試合、打率2割1分1厘、本塁打2、打点9、盗塁1。注目したい若手だ。
○…育成選手から3月30日に支配下選手登録になったロッテのキューバ出身のファン・カルロス・ムニス外野手は4月24日西武戦で7番左翼手で先発出場し今季初の4安打を記録。長打力のある選手で変化球の対応も良い。6回には野上の3球目を右翼へ豪快な今季1号ソロ。ネット裏では「1軍への出場が早くなるかもしれない」との声。この日は4打数4安打、1本塁打、打点2。4月24日現在、7試合、21打数7安打、本塁打1、打点4、盗塁1、四死球3、三振4、打率3割3分3厘。
○…ロッテ打線が爆発した。4月26日西武戦、18-0で快勝した。先発全員安打、先発全員打点だ。安打は2回4、5回4、6回3、7回1、8回2、9回7安打の合計21安打、3安打以上は4人。打点は田中雅の4打点を最多にして3打点1人、2打点4人、1打点3人の合計18打点を記録した。
この日ロッテの先発、木村雄太投手(23=秋田経法大付-東京ガス、190センチ、85キロ、左投げ左打ち、08年ドラフト1位)は投球数81球、投球回5回、安打5、三振3の無失点でプロ入り初勝利。最速142キロにスライダー、チェンジアップ、フォークの変化球もコントロールされ西武打線は沈黙。ネット裏では「春先より安定したピッチングだ。これから注目したい」との声。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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