2008年9月30日
ヤクルト2軍が10年ぶりの優勝
ヤクルトが9月26日西武戦に8-3で勝利し、98年以降10年ぶり通算5度目の優勝を決めた。
この日は打線が活発で1回2死走者一、二塁で5番宮出が松永投手の3球目116キロのチェンジアップを左翼に先制5号3ラン。2回1番野口、4番度会がタイムタイムリーで2得点。4回ヤクルト球団社長が観戦に来た時に4番度会が二塁内野安打で5点目とリードする。6回には宮出、ウイルソンの駄目押し打の2得点でチームは8得点で優勝に前進。9回は増渕投手が4番水田、5番上本の両者を中飛。抑えの優勝投手は鎌田投手だ。6番星に第1球124キロのスライダーでボール、2球目スライダー空振り、3球目を打って一ゴロで3時30分に優勝が決定。
猿渡2軍監督は「選手達の胴上げには感謝です。まだ大切な試合があります。全員で戦います。選手達を信頼して頑張りますので皆様の御声援をお願い致します」と2軍監督に就任1年目での優勝は称賛する関係者は多い。
○…ヤクルトの2年目、高市俊投手(24)が好投した。9月25日巨人戦(戸田)でヤクルト10年ぶり優勝に王手を掛ける完封勝利。「大事な試合なので気合いが入る」と言ってマウンドに登った。
1番松本への第1球139キロのストレート、2球目130キロのツーシームを左前打でスタートした。2番岩舘投前犠打で1死二塁、3番隠然3球目カットボールで二飛、4番小田嶋を122キロカーブで見逃し三振。4回まで投球数43球、1安打。打者に挑戦的だ。先頭打者を抑える(先頭打者出塁は3度)。味方の野手が失策してもガックリしない(5回矢野の三塁内野安打をワンヒットワンエラー)事後処理が良かった。投球にもバランス、リズム、タイミングが見られ今季最高のピッチングを見せる。
5回まで0-0の投手戦。先制点はヤクルト。6回2死7番ウイルソンが木佐貫の4球目126キロのフォークを左翼に今季1号の先制ソロ。6回以降の高市の力投が続く。8回6番加藤が初球を左前打、7番中井投犠打で走者二進、2死後9番田中にあわや逆転2ランかという飛球を打たれたが逆風にも助けられ右飛。9回は1、2、3番打者を抑え、大事な試合に今季2度目の完封勝利。
高市は「腕も良く振れた。速球、変化球も低目に集中が出来た。投球内容は80点ですかね。これで明日優勝を決めたいですね」と最高の投球にネット裏でも「素晴らしい」との合格点。
この日は投球数104球、打者30、安打3、三振3の無四球、完封で7勝目。9月26日現在、18試合、7勝7敗、防御率2・47。
○…巨人は9月24日ロッテ戦で先発全員安打を含む23安打。2回相手の失策、2四死球、3安打で5得点。5回3安打で2得点。6回2安打で1得点。8回相手の失策、6安打で6得点。9回には1死一、三塁で7番の加治前が田村の3球目ストレートをバックスクリーンを越える推定130メートルのパワーを見せる6号3ランで4得点。チームは1、7回は無安打。8、9回の2イニングは11安打で10得点。3安打は松本、岩舘、矢野、加藤、中井の各選手が打った。先発だけで21安打。23安打で18得点。ネット裏では「巨人打線にあきれ顔」を見せる。
巨人23安打、ロッテ13安打の合計36安打。この日の担当記録員の生原さんは「久し振りにスコアブックを書きました。両チームとも良く打ちました。ロッテの定岡、代田選手が打つと両チーム先発全員安打の記録でしたが残念でした」と苦笑い。
○…「3割が目標」と打撃に専念しているのはロッテ2年目、角中勝也外野手(21)だ。昨年の7月26日ソフトバンク戦で西山からプロ入り初安打を記録し今年も2度1軍を経験している若手。俊足で強肩の中距離打者で期待が出来る。180センチ、80キロ、右投げ左打ち。日本航空二-四国リーグ高知。27節終了9月22日現在、70試合、打率2割8分3厘、本塁打1、打点23、出塁率3割8分2厘と打撃センスの良さを見せている。
9月21日西武戦で1、2回に木村から右中間、左中間に広角に連発の二塁打。4回三振。6回岩崎の3球目を左二塁打。7回西川から左前打。角中は「残り試合数も少ない。打率3割が目標ですから思い切って打席に立ちます」と最後の追い込みだ。ネット裏でも「成長している。構え、タイミングの取り方、スイングの始動も良い。楽しみな若手だ」と高い評価。
この日は5打数4安打、二塁打3、打点3、三振1。9月25日現在、9月の12試合、打率3割6厘、本塁打1、打点12、9試合に安打と好調な打撃を見せた。
○…巨人の注目投手、リン・イーハウ投手(台中市西苑中、188センチ、85キロ、右投げ右打ち、3年目、17歳)がイースタン・リーグ公式戦で初登板。9月27日の日本ハム戦2番手として6回から登板した。9番代打駒居への初球は142キロのストレート。4球目142キロで右飛。1番村田の第1球は146キロのストレート、6球目145キロの球は死球で1死一塁。2番尾崎の初球の時に村田二盗。4球目124キロのカーブで遊ゴロ。3番代打佐藤の2球目にボークで村田三進。4番金子洋に1球目143キロのストレートでボール、2球目142キロで右飛に抑えた。ネット裏では「初めての登板にしてはナイスピッチングだ。最速147キロに変化球は少なかった。楽しみな投手」と評価も良かった。
この日は投球数21球、打者5、投球回1回、四球1、死球1、ボーク1で無失点。来季は注目したい投手。
○…イースタン・リーグで初の首位打者となった日本ハムの市川卓内野手(22)は9月27日巨人戦で「6番一塁」で先発出場。1、2打席は四球出塁し7回の3打席目は村田透の5球目を空振り三振の最終打席。市川は「夏場から体調が良くなりバットも振れた。自分でも頑張った結果だと思います。練習して1軍を狙います」と元気いっぱいだ。84試合、237打数83安打、本塁打2、打点42、盗塁2、打率3割5分。
○…イースタン・リーグで初の盗塁王となった日本ハムの新人、村田和哉外野手(市船橋-中大、165センチ、65キロ、右投げ左打ち)は9月27日巨人戦で6回死球で出塁後、2番尾崎の初球に二盗成功で今季35盗塁。本塁から一塁までの走力タイム3・7秒の俊足だ。村田は「今年は勉強になりました。1軍も経験し目標も出来た。攻走守を勉強し練習です」とやる気十分だ。75試合、打率2割9分、本塁打0、打点17、盗塁成功率88%。1軍が楽しみになってきた。
※9月27日でイースタン・リーグは全日程を終了しました。今年も若手選手が頑張り1軍にも出場しました。ファンの皆様の応援の賜です。選手達への励ましやお叱りは本当に心強く感じました。次代を背負う若手は着々と成長しています。今後ともよろしく御声援の程をお願い申し上げます。「今週のイチ押し!」の御愛読に感謝します。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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