2008年9月02日
巨人新人4番中井は将来性十分
練習は全力を振り絞ってやらなければ意味がない。次代を背負う若手選手は「毎日いい汗」をかいている。巨人の新人、中井大介外野手(19)もその一人だ。
イースタン・リーグ開幕の3月22日ヤクルト戦(ジャイアンツ球場)、先発7番三塁で出場した。中井は「正直不安でした。通用するのか、三塁手は初めて守る守備位置だ。やるしかない」と言う。7回上原投手から初球を右翼線二塁打、9回松井投手から3球目を右前打し4打数2安打、無失策という好スタートを切った。翌23日ヤクルト戦の3回2死満塁で、高市投手の3球目を右前へ初の2打点タイムリーし勝利に貢献した。
27試合目の5月17日西武戦(高崎)では初の5番を打ち、1、4回に山崎投手からともに左前打。6回には長田投手から中前打っし、プロ入り初の3安打と打ちまくった。「2安打が6試合もあって、あと1本が打てなかったのでうれしかった」と、猛打賞の活躍を振り返った。
初本塁打は34試合目(26試合連続出場)の6月1日阪神戦(和歌山)。交流戦の5回1死走者一塁で若竹投手から左翼に運んだ。中井は「スイングは小さいので三振でも良いから大きく振ろうと思った」と言う。岸川1軍打撃コーチは「課題は多い。体の切れを良くし、バットのスピードをつけること。今の状態では1軍は無理だ」と厳しいが、それだけ期待されている。
前半戦の最終戦7月30日ロッテ戦(成田)の7回2死満塁で、松本投手から右翼席にプロ入り初の6号満塁本塁打を放った。中井は「満塁は記憶にない。生まれて初めて打ちました。うれしい」と笑顔。
前半戦は三塁手、遊撃手、外野手を守り、2試合欠場の65試合、打率2割6分4厘、本塁打6、打点34、盗塁0、四死球15、三振63、長打率3割8分2厘、出塁率3割5厘。岡崎2軍ヘッド兼内野守備コーチは「新人でよく頑張っている。素材は良い。期待して欲しい」と話した。
後半戦の8月6日湘南戦(平塚)でプロ入り初の4番に座り、三塁を守った。19日湘南戦(ジャイアンツ球場)では3、6回に吉原投手からともに中前打、8回には山口投手の4球目を右前打し、盗塁も決めた。14試合連続で4番三塁として出場。この間、打率2割2分、本塁打0、打点6と不本意だが、注目の新人だ。「将来のスター性があり、順調に育ってくれることを願っている」とは、ネット裏の声。
8月29日現在、79試合、打率2割5分9厘、本塁打7、打点40、盗塁2、四死球16、三振91(イースタン・リーグ最多1位)、長打率3割7分4厘、出塁率2割5分9厘。守備面では三塁手70試合、失策11(イースタン・リーグ最多1位)、遊撃手26試合、失策4。
◆中井大介(なかい・だいすけ)1989年(平元)11月27日生まれ。三重県出身。宇治山田商高卒。07年高校ドラフト3巡目で入団。180センチ、84キロ、右投げ右打ち。高校3年時に投手や右翼手を守り、投手では最速146キロを計測し甲子園に出場。高校時代の通算打率3割8分以上、本塁打28本。好きな言葉は「がむしゃら」。遠投110メートル。50メートル6秒2。本塁から一塁までの走力タイムは4秒3。今季イースタン・リーグの目標は「打率2割8分以上、本塁打10本以上、打点50以上」。今季のフレッシュオールスターで4番を打ち5打数3安打3打点、1本塁打。1軍で出場するときは「父美明さん、母澄子さんは必ず呼びたい」と夢を追う。ニックネームは「まだありません」。独身。血液型A。背番号94。
○…西武原拓也内野手(24)は8月2日のフレッシュオールスターで全イのMVP(最優秀選手)で100万円獲得。2回2死走者一、二塁で全ウの高橋徹投手(ソフトバンク)から1号3ランを含む2安打3打点を挙げた。昨年イースタン・リーグで47試合、打率1割9分、本塁打0、打点15、盗塁0だったが、今年は攻走守ともに成長した。
8月26日現在で71試合、打率2割9分4厘で打撃6位だが、本塁打0。原は「オールスターでは思い切って振りました。ジャストミートで飛びました。うれしい初本塁打」だったと喜ぶ。翌27日の日本ハム戦(西武第2)の7回1死に江尻投手の3球目ストレートをバックスクリーン右(推定125メートル)に公式戦プロ初本塁打でチームの勝利に貢献した。原は「119試合ぶりの1発ですか、良く飛びましたね。 チャンスを大切にします」と笑顔。打撃練習を見ていた大久保打撃コーチは「1軍へのチャンスはあった。今年はコンパクトでシャープな振りが出来る」と成長を認めている。楽しみな若手だ。
○…ヤクルト高木啓充投手(25)が4勝目(1敗)を挙げた。8月28日ロッテ戦(戸田)、今季16試合で6試合目の先発登板し、フォークを主体にして投球を組み立てたピッチング。3回まで、投球数33球で1安打と好投。4回無死走者一塁でも3番角中を二ゴロで二-遊-一の併殺に打ち取り、5回2死走者一、二塁でも1番早坂を3球目フォークで二ゴロに仕留めた。6回2死後に4番細谷に右中間二塁打されたところで激しい降雨。コールドゲームになった。高木は変化球の切れも良く低めに球を集中させロッテ打線を抑えた。投球数84球、打者22、投球回5回2/3回、安打5、四死球1、三振2で無失点。「チームにとっても大事な試合に好投できてうれしい」と笑顔だった。
○…ヤクルトは8月29日西武戦(西武ドーム)に接戦の7-6で辛勝し、優勝にマジック13とした。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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