2008年8月18日
打撃センス抜群、湘南内藤に注目
「打撃センスが買える。将来は横浜のクリーンアップを打てる打者」と評価が高いのは湘南の3年目、内藤雄太外野手(24)だ。
182センチ、88キロ、右投げ左打ちと恵まれた体格で打撃練習でも光るバッティングを見せる。現在は打撃フォームの改造中だが1軍で使ってみたい選手だ。
7月は19試合で14試合に安打し5試合連続安打を2度、4安打を1試合、3安打を2試合、5打点を2試合、満塁本塁打を2本含む本塁打5本。19試合、76打数26安打、本塁打5、打点18、打率3割4分2厘でイースタン・リーグ7月MVPと球団選出7月MVPも獲得した。内藤は「打撃フォームに迷いがあり最近7試合で打率8分で情けない。迷いに勝つ為には練習しかありません」とMVP男も弱気だ。
今年の目標は打率3割、本塁打10、打点30で1軍を狙って頑張っているが、4月18日から5月15日までの期間を右手親指のケガで休むアクシデント。5月17日の日本ハム戦(鎌ケ谷)で今季初の6番で2回左前打、4回遊撃内野安打のいずれも山本から打ち、7回右前打を伊藤から打って今季2度目の3安打。内藤は「5月中旬から高木チーフコーチとフォーム改造をした。タイミングの取り方、右足を上げ1本足打法からすり足打法に変え、打ち込みで改造中だ」と言う。高木チーフコーチは「素材は最高だ。開幕から7試合を4番を打たせた。打率2割2分2厘、本塁打1、打点4だが3月27日ヤクルト戦で松岡から2安打、鎌田から1安打とフォーク、ストレート、フォークを積極的に打った。パワーもある。スピードもある。変化球の対応も良い。7月を見てもらえれば楽しみだろう」と評価する。
前半戦は55試合、打率2割5分、本塁打6、打点30、盗塁1、長打率3割9分9厘、出塁率2割8分6厘に内藤は「打率、出塁率と各投手から嫌がられる打者になりたい。顔も見たくないと言われたいので積極的に行きます」と後半戦をスタートさせた。田代2軍監督は「開幕から4番を打たせた。2試合目に今季1本目だったかな。思い切りが良い。1軍で活躍して欲しい。現在は打撃に悩みがあるのかな…」と言う。
7月20日の日本ハム戦(鎌ケ谷)の1回1死満塁で宮本の3球目117キロのスライダーを今季2本目の満塁弾。3回宮本から右前打、9回菊地から初球を左中間二塁打し逆転の足がかりをつくる3安打、同点の10回1死二塁で菊地の6球目を左二塁打しダメ押し打点の5打点目で今季初の4安打の固め打ちを見せた。内藤は「チャンスを大切にしたい。結果を残すだけです」と後半戦も5番に座ってスタートだ。
各チームの編成部は「素材が良い。調子の波があり過ぎる。将来は楽しみなだけに今の間に苦労して欲しい」と将来性を高く評価する。8月に入って8試合を25打数4安打、本塁打0、打点3、打率1割6分だが首脳陣はクリーンアップを打たせる。我慢比べに応える日が必ず来ると信じたい。
8月18日現在、62試合、打率2割3分9厘、本塁打6、打点33、盗塁1、四死球16、三振55、長打率3割7分6厘、出塁率2割8分4厘だが注目の若手だ。
◆内藤雄太(ないとう・ゆうた)1983年11月29日生まれ。神奈川県出身。24歳。3年目。横浜商工-八戸大。182センチ。88キロ。右投げ左打ち。05年大学、社会人ドラフト3巡目入団。中学時代は3番で左翼手。高校時代の通算打率は4割以上、本塁打23本、打順は3番で右翼手。大学時代の通算打率は3割6分以上、本塁打30本、打順は3、4番で右翼と三塁を守る。04年秋季北東北リーグMVPを獲得。05年日米大学野球代表。2、3、4年生の時に首位打者。大学野球で思い出に残る一打は「4年生の時に選手権で創価大の八木投手(現日本ハム)から本塁打かな」と笑う。好きな言葉は大学の藤木監督から戴いた「不動心」。目標の選手は「阪神の金本選手と横浜の村田選手を強く意識しています」と言う。遠投105メートル。50メートル6・3秒。本塁から一塁まで4・3秒。1軍初出場は06年6月8日楽天6回戦、8番右翼手。初安打は06年6月9日オリックス4回戦、9回加藤から三塁内野安打。1軍通算2試合、4打数1安打、本塁打0、打率2割5分。今度1軍出場した時は「父勝吉さん、母美佐さんに横浜球場のネット裏に座ってもらう」と言う。プレゼントは「両親に財布を送った」と笑う。ニックネームは「ギャオス」。独身。血液型O。背番号39に注目して欲しい。
○…8月12日巨人-西武(西武第2)で巨人は0-1で惜敗。楽天-ヤクルト(戸田)でヤクルト7-2で辛勝しヤクルト40勝25敗4分け勝率6割1分5厘、巨人43勝28敗2分け勝率6割6厘でヤクルトは首位奪還。この日のヤクルトは2年目の高市俊投手(24)が今季9度目(13試合目)の先発で投球回6回を投げた。最近好調なピッチングを見せる高市は1回1番中村二ゴロ、2番枡田139キロフォークで空振り三振、3番大広3球で三振と好スタート。2回3安打で1失点を許したが1死一、二塁でも三振、一飛でピンチを脱し3回から11人の打者を抑え6回1死に大広に左二塁打されたが二直併殺と好投。この日最速142キロにスライダー、カーブ、フォーク等の変化球にも制球力があった。投球数81、打者23、投球回6、安打4、三振5、四球2、失点1、自責点1の好投で4勝5敗。
打撃陣では1回2死一、二塁で5番牧谷が右中間に先制二塁打、2死満塁のチャンスに新人の鬼崎が右中間に走者一掃の三塁打でこの回一挙4得点。ベテランの宮出3安打、牧谷3安打2打点、鬼崎2安打3打点と打線もチャンスに勝負強さを見せた。猿渡2軍監督は「毎日が混沌とした試合ですよ。選手達も暑さにも負けず頑張っています。応援してやって下さい」と活躍に目を細める。ヤクルトはこの日の勝利で今季40勝目を記録した。
○…湘南の3年目、黒羽根利規捕手(日大藤沢高、178センチ、80キロ、右投げ右打ち、21歳)は8月13日ロッテ戦で「8番捕手」で先発出場し1、2、4回に各1失点と先発三橋投手をリード出来ず5回を終わって2-3とリードされていたが、6回に鈴木尚が三島から右中間に同点の2号ソロ。6回2死一塁で打者は黒羽根と最高の場面だ。三島投手の初球を思い切って空振り。2球目速球140キロを見事にミートした打球は左中間(推定120メートル)にプロ入り107試合目、183打数目に嬉しい待望の逆転1号2ラン。黒羽根は「リードは悪かった。反省だが打撃で貢献出来た。完璧の振りで手応え十分で良い思い出の1発だった」と言う。8月13日現在、33試合、打率2割5分6厘、本塁打1、打点6、盗塁0。8回から救援した3年目の山口俊投手(柳ケ浦高、187センチ、90キロ、右投げ右打ち、21歳)の好リードは見事だった。この日最速145キロの速球にスライダー、フォークをうまく使い5番定岡遊飛、6番宮本、7番青松の両者を空振り三振、8番佐藤128キロスライダーで見逃し三振、指名打者の代田、1番代打白川の両者を空振り三振と5打者連続三振で30試合目、4勝3敗2セーブ、打者332、投球回79回、安打65、本塁打5、四死球39(1試合平均4・4)、三振90(1試合平均10・1)、失点28、自責点24、防御率2・73(8月13日現在)。1軍に向かって着々と実力をつけている(黒羽根捕手談)だけに注目したい若手投手と捕手だ。
○…巨人の育成選手、リ・イーフォン投手(183センチ、78キロ、左投げ左打ち、15歳)は8月15日湘南戦で来日初登板。フューチャーズ戦の2番手投手として救援。3回ジェイジェイと対戦し初球135キロの速球を投げ5球目カーブを見逃し三振、3番下園を3球目を打たせて一ゴロ、4番内藤を遊ゴロ。この日最速141キロにカーブの2種類を投げたがフォームも安定し楽しみな若手投手の出現だ。投球数13、打者3、投球回1、三振1の無失点に各チーム編成部も「興味を持った左腕投手の1人だ」と話した。もう1人の育成選手、リン・イーハウも3番手の救援で登板したが課題の腕の振りが悪かった。4回打者一巡で安打4、四球2で4失点。5回は打者3人を10球で抑えたが課題は「制球力」だろう。この日最速148キロにカーブ、フォークを投げた。投球数47、打者12、投球回2、安打4、四球2、三振4、失点4、自責点4で敗戦投手になったがリンは「少し力が入った感じだ。立ち上がりを注意したい」と反省だ。2人の台湾出身の若手投手の競争も楽しみになってきた。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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