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2008年7月29日

楽天伊志嶺は沖縄の星!

 「沖縄の星!!楽天の星になれ!!」と声援が聞こえる。楽天の新人、伊志嶺忠捕手(23)だ。

 沖縄の北谷高、東京情報大を経て、07年大学・社会人ドラフト3巡目で入団。高校時代の通算打率3割以上、本塁打35本、打順は3番で捕手。大学通算打率3割4分以上、本塁打15本、打順は4番で捕手。大学時代は優勝を3度経験、ベストナイン4度獲得。03年の秋に打率4割2分5厘、本塁打4、打点18で初の3冠王。4年生の時に右手を骨折し不本意なシーズンをおくった。しかし捕手として打者として各チームのスカウト陣から高い評価を得た。

 イースタン・リーグ初出場は3月22日湘南戦での途中出場で初安打は打てなかった。3月25日ロッテ戦で5回1死一、三塁で松本から二塁内野安打し初安打、初打点を記録した。伊志嶺は「初の先発スタメンで緊張もあったがチームの勝利に貢献できたことが嬉しかった」と話した。

 チームが4試合目の3月26日ロッテ戦の4回、田村のストレートを右翼ネットに当たるプロ入り初本塁打。4月12日西武戦の7回1死満塁で東から右翼ネットに当たる今季2号がプロ入り初の満塁弾でチームは8連続得点。松井2軍監督は「苦労も多いが打撃面のセンスが良い。守備面は多く試合に出て経験だ」と将来性に期待している。

 6月17日ヤクルト戦で5回増渕から中前打、7回高井から二塁内野安打、2-2同点の延長11回2死三塁で鎌田の8球目136キロのスライダーを右前に逆転打した。伊志嶺は「初の3安打が逆転打だったが11回裏2死二、三塁で代打度会さんにサヨナラ安打は反省です。配球や攻めのピッチングと勉強が多いです」と捕手の勉強に余念がない。

 4月21日湘南戦で2度目の3安打して7試合連続安打で打率2割6分6厘と上昇させ7月8日ヤクルト戦で2安打して打率2割7分にアップ。7月19日ロッテ戦から4試合先発マスクで出場したが12打数ノーヒット(チームは2勝2敗、7月23日巨人戦に勝って勝率5割を守った)。伊志嶺は「打撃修正しないとダメです。フレッシュオールスター初出場もあるし頭の中はメモだらけです。全イの投手陣は最高ですね。球を受けたいですよ。チャンスを大切にしてベストを尽くします。目標は1軍ですから…」と闘志は見られる。

 7月26日の日本ハム戦では7回1死満塁で山本の5球目ストレートを右翼席に今季5号の満塁本塁打(今季2本目)でチームの勝利に貢献。

 松井2軍監督は「5月下旬から6月上旬に右手甲を痛めて不運だった。ケガにも強くなって1軍での活躍に期待だ」と野球センスを買う。

 7月26日現在、52試合、打率2割4分2厘、本塁打5、打点32、盗塁0、四死球15、三振38、長打率3割8分8厘、出塁率3割4厘だが捕手は守りにおいて監督の分身だ。自覚と責任感が求められる。野球に対する深い知識も求められる。センスは十分だ。期待したい。

 ◆伊志嶺忠(いしみね・ただし)1985年6月22日生まれ。23歳。178センチ。78キロ。右投げ左打ち。沖縄・北谷高-東京情報大、07年大学・社会人ドラフト3巡目入団。好きな言葉は「チバリョー(頑張れ)」。目標の選手は「巨人の阿部慎之助捕手のリードと勝負強い打撃が勉強になる」と言う。遠投115メートル。50メートル6・2秒。本塁から一塁までの走力タイム4・3秒、本塁から二塁までの送球タイム1・9秒。伊志嶺は「将来は盗塁阻止率を頭に入れたい」と言う。1軍で球を受けたい投手は「田中君のスライダーを受けたい」と言う。「本格的に捕手を始めたのは桑江中学からです」と言う。父雅成さん、母友恵さんにプレゼントは「家の一軒でも考えますか」と夢は大きい。各チーム編成部員は「打てる捕手としての期待は大きい。練習熱心でもあり精神的にも強い所がある」と将来性を評価する。ニックネームは「シサー」。捕手とは「目配り、気配り、思いやりの気持ちを大切にして野球を考えたい」と言う。球界を代表する捕手、野村克也監督の目に止まるか? これからが楽しみであり注目したい。背番号48。

 ○…巨人の期待の星、辻内崇伸投手(大阪桐蔭高、184センチ、88キロ、左投げ左打ち、05年高校ドラフト1巡目=20)は7月25日イースタン・リーグチャレンジマッチのフューチャーズ戦で3番手として702日ぶりにジャイアンツ球場のマウンドに立った(06年9月23日インボイス戦=ジャイアンツ球場)。昨年4月に左ひじ靱帯を痛めてリハビリに耐えた。この日6回に登板したマウンドの姿は「大丈夫」のひと言だ。4番銀次への第1球は最速150キロをマークした。第1球を打って遊ゴロ、5番関口に中前打で1死一塁、6番宮本を145キロで二ゴロ、7番坂本には148キロを中前打で1失点、8番佐藤は四球、2死一、二塁で9番山本の5球目をこの日2度目の150キロを計測、6球目を遊ゴロ。この回速球は130キロ台はなく140キロ以上を投げた。投球数22球、打者6、投球回1、安打2、四球1、三振0、失点1、自責点1に辻内は「マウンドは最高です。久しぶりに打者と対戦して緊張しました。これから投げる事によってアピールをします」という顔は最高だった。頑張れ!!辻内の声が飛んだ。

 ○…巨人古河祐樹投手(春日部共栄高-明大、169センチ、64キロ、左投げ左打ち、07年大学・社会人ドラフト3巡目入団=23)が7月21日楽天戦で新人完封勝利の1番乗りで2勝目を飾った。この日は最速142キロのストレートにツーシーム、カーブ、スライダーの変化球にも切れがあり制球力もあった。楽天の1番枡田、2番聖沢、3番山下を3者連続空振り三振でスタートし3回をピシャリと抑える。4回枡田に三塁強襲安打、3番山下に右前打され1死一、二塁。4番吉岡を空振り三振、5番磯部は四球としたが2死満塁のピンチにも動じない。6番沖原を遊ロゴで料理すると5回以降はマイペースのピッチングで安打を許さない。好投だ。安心して見られるピッチングに観衆1725人も拍手だ。この日は投球数95、打者30、投球回9回、安打2、四球1、三振7の省エネ投球で完封勝利。楽天ベンチからは「制球力があり球に切れがあった。手が出なかった」との声が聞かれた。

 ○…日本ハムの新人、中田翔内野手(19)が左手の有鉤骨鉤(ゆうこうこつこう)を骨折しフレッシュオールスターを辞退。代わって4年目の市川卓内野手(22)が出場。市川は7月3日1軍登録(7月7日末梢)された経験もある。今年はファームでは粘りのある打撃を見せ守備では地味だが堅実な守りが目立った。本塁から一塁までの走力タイムは4・2秒。市川は「2度目の経験ですから少しは余裕があるかもしれない。選出された以上は責任のあるプレーを心掛けチャンスを大切にしてアピール出来るよう頑張ります。御声援よろしくお願い致します」と1軍の空気を肌で感じただけにやる気を見せていた。

 ○…今年のフレッシュオールスターで全イの監督を務める巨人吉村禎章2軍監督(45)は「今年の全イの投手陣は期待度が大きい。投手陣からMVPもいいですね。先発はロッテの新人、唐川君が候補ですね。湘南の阿斗里君や西武の木村君、ヤクルトの由規君、地元楽天の片山君も良い。打者の4番は日ハムの中田君を考えていたが左手の骨折で残念です。ファンの方々には将来のプロ野球界を背負う若手選手を応援しながら野球を見てもらえれば嬉しいです。出場出来なかった選手の中にも将来有望な選手もいます。全イは頑張ります」と話した。過去の対戦成績は全ウ25勝、全イ14勝、引分5。05、06年はセ対パの試合でセの1勝0敗1分け。今年のフレッシュオールスターは8月2日山形蔵王タカミヤホテルズスタジアム(山形県野球場)で午後6時から開催される。最優秀選手に賞金100万円が贈られる。

 ○…楽天の枡田慎太郎内野手(24)プロ入初の満塁弾を放った。野球センスが良い。勝負強い性格で楽しみな若手だ。7月23日巨人戦でチームが負ければ勝率5割を切る試合。8回まで2-2同点。楽天は8回1死から内村の三塁打、敵失などで1死満塁。山崎隆の遊撃内野安打などで4-2と逆転。なおも2死満塁から7番枡田は上野の132キロのスライダーを右翼越えの今季6号満塁弾。チームに勝利を呼び込んだ。「2、4、7回の打席で走者を置いてヒットが出ない。チームにも迷惑をかけているのでこの場面でヒットが欲しかった。思い切ってバットを振った。バットの快音が良かった。頑張って夏場に強い所をアピールします」とバスに乗り込んだ。

 ○…楽天の育成選手、内村賢介内野手(山梨学院大付高-JFE西日本-BCリーグ石川、07年育成1巡目入団。163センチ、65キロ、右投げ右打ち、22歳)は7月23日楽天と支配下登録契約を結んだ。7月22日球団と話し合い7月23日発表。BCリーグ石川からプロ第1号。野球大好き人間で練習でも頑張った。好きな言葉は「感謝」。目標の選手は「ヤクルトの宮本慎也内野手」。小柄だが俊足好打で守備にも安定感がある。松井2軍監督は「1軍も夢じゃない。努力と練習で1軍でも花を咲かせ」とアドバイス。7月23日巨人戦で「1番遊撃」でスタメン出場し第1打席は門倉投手から2球目ストレートを中前打で契約後初安打。8回の4打席目は吉武の3球目148キロのストレートをライナーで中前の三塁打で逆転の足がかりをつくる。脚力を見せた三塁打で1番打者の仕事を果たした。内村は「これを機会に練習しかない。目標は皆さんと同じ1軍です。打って守って走ります。御声援よろしく!!」と明るい表情だった。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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