2008年7月01日
ヤクルト上田、とにかくフレッシュ!
「何か新鮮なフレッシュなものを感じる」。ヤクルトの2年目、上田剛史外野手(19)だ。
関西高から06年の高校生ドラフト3巡目で入団。中学時代は遊撃手。高校時代は1年から中堅手。通算打率は4割以上、本塁打25本、甲子園には4季連続出場し勝負強さを見せた。現早大の斎藤佑樹投手と対戦し8打数4安打、本塁打1、打点2、打率5割。身体能力が高く各球団編成は「プロらしくなった。体に力がついた。バットの振りが良い」と評価は最高だ。
今年は「打撃面のレベルアップです。スイングを速くしたい」と目標を置く。昨年イースタン・リーグで78試合、打率2割2分3厘、本塁打1、打点23、盗塁9、三振58(チーム最多)、出塁率2割6分3厘は反省。今年は開幕から「死に物狂い」で走る。
3月22日巨人戦で8回1死満塁で東野の初球を中越え二塁打し打点3。チーム初勝利に貢献した。3月23日巨人戦で初の三塁を守った。構え、スタート、ゴロの捕り方、送球(強肩だ)、飛球の捕り方も自然にプレーを見せる。外野手と内野手の兼用だ。
猿渡2軍監督は「内野手も経験があるので守らせている。練習も必要だが面白い」と期待。
4月終了時、三塁を11試合守ったが打撃面に影響。18試合、打率1割8分2厘、本塁打0、打点5と不振だったが5月から気合いを入れた。5月2日の日本ハム戦で「9番中堅」でスタメン出場。4回金沢から右前打、6回中村から右中間三塁打、7回金森から中前打の3連打。5月17日楽天戦の4打席目の9回佐藤から右翼席に今季1号ソロ。上田は「25試合目で打てた。ホッとした」と言う。
6月に入っても好調だ。6月1日湘南戦で2回三橋から左中間二塁打、3回三橋から右前打、5回山口から中前打、7回土肥から右前打、8回横山から中前打と5打数5安打をすべて投球数5球以内と積極打法でプロ入り初の5安打。6月の5試合連続安打(6月7日西武戦でも4安打)で打率5割9分1厘で6月14日には初の首位打者に座り打率3割を記録。淡口2軍打撃コーチは「思い切りが良く下半身も安定している」と言う。
6月15日巨人戦から3試合(12打数ノーヒット)不振を見せたが6月19日楽天戦で途中から中堅を守り11回無死一塁で戸部の2球目を遊撃内野安打し、11回1死から志田がサヨナラ中前打。勝利の原動力となった。上田は「チャンスを大切にして期待に応えたい。頑張ります」と表情も明るい。
6月23日現在、43試合、打率2割9分7厘、本塁打1、打点16、盗塁6、長打率3割7分7厘。そして守備面では三塁手29試合、失策5、外野手28試合、失策1だが将来性が楽しみなだけに期待が出来る。
◆上田剛史(うえだ・つよし)1988年(昭63)10月2日生まれ。19歳。179センチ。70キロ。右投げ左打ち。4月不調の原因を「ボール球に手を出し打ち急ぎが原因」と言う。5、6月の好調の原因は「センター返しを中心とし右方向を狙った。青木さんのアドバイスは最高だった」と笑顔。夜間練習は「打ち込みと猿渡2軍監督との守備練習に集中し気合を入れられた」と真剣。1軍では「1番打者が良い」と言う。好きな言葉は「死に物狂い」。目標の選手はヤクルト青木。フレッシュオールスターでは「ホームランを打ちMVPを狙う」と力強い。本塁から一塁までの走力タイム3・9秒。50メートル5・9秒。遠投110メートル。ニックネームは「ツヨシ」。日本ハムのダース投手とは同期生で「お互いに電話で励まし合っていますよ」と笑う。今年両親に「父恭嗣さんに新車、母純瑚さんには腕時計をそれぞれ思い切ってプレゼントをした」と笑う。「夏場が大好きですから思い切ってバットを振りますから背番号50を応援して下さい」と力強い。血液型B。独身。活躍が楽しみだ。
○…ヤクルトの高田繁監督(62)が6月24日の日本ハム戦(戸田)に姿を見せ、今季初のファーム観戦。「若手を見るのもいいネ」とネット裏で観戦。目的はこの日3度目の登板のゴンザレス投手(29)の投球内容だった。昨年3月31日右ひじを手術して1軍登板はないがイースタン・リーグで6月8日西武戦で先発3回、6月15日巨人戦で先発1回で2失点で敗戦投手、6月24日の日本ハム戦で今季3度目の先発登板だ。1回1番村田への第1球は139キロのストレートだった。5球目を左前打、2番今浪には二塁内野安打、3番陽を遊ゴロ併殺打でピンチを切り抜けた。2回から4回まで完全に抑えた。この日は投球数43球、投球回4回、打者13、安打2、四死球0、三振2の無失点に抑えたが高田監督は「手術をしたのだから時間がかかるだろう。上田は外野と三塁を守っているが三塁手がいいネ」と若手の動きにも御満悦だった。
○…今年のフレッシュオールスター出場を決めたヤクルトの期待の新人、由規(佐藤由規)投手は6月28日に喜びを語ってくれた。由規は「体調は大丈夫です。結果を考えず思い切って楽しみたい。もちろん第1球はストレートを投げます。堂々と勝負したい。球場に来てくれた方々にしっかりとアピールしたい。勝利に貢献出来るピッチングをしたい。頑張ります」と明るい表情だった。
○…湘南の2年目、高森勇気捕手は内野手に転向してから打撃好調。6月28日ヤクルト戦でプロ入り初の4安打で今年のフレッシュオールスター出場に花を添えた。「5番一塁」でスタメン出場。2回加藤から左前打、4回木田から右二塁打、7回にも木田の初球を右前打、8回高井から右前打とすべて投球数5球以内と積極的に打った。高森は「4打席目は少し緊張しました。バットも良く振れた。フレッシュオールスターでもチャンスを大切にしてアピールが出来るバッティングをします」と笑顔だ。6月23日現在、44試合、打率2割8分9厘、本塁打3、打点17、盗塁1、四死球21、三振35。注目して欲しい20歳だ。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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