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2008年6月17日

小技身に付けた!西武大崎

 「2年目でも先兵になりたい」と言うのは西武の2年目、大崎雄太朗外野手(23)だ。

 攻走守にレベルが高く各球団からの評価も良い。今年は走塁や守備面で「小技」をしっかり身につけ全体的にレベルアップを目標にしてキャンプから頑張ってきた。今は「70から80点のところかな」と笑顔で言う。

 今年の開幕はファームからスタート。3月25日の開幕の巨人戦では「2番中堅」で開幕スタメン出場し第1打席で四球、2打席目一ゴロ、第3打席の5回古川の118キロカーブを見事に中前に好打してチームの初勝利に貢献。4月16日の日本ハム戦では今季4度目の1番を打ち4回に左中間へ同点の2点二塁打、7回には中前打、8回には中前打して打点1。この日は今季初の3安打3打点で1番打者としての責任を果たした。大崎は「スタートの10試合を打率1割7分2厘、打点1と散々だったがこの3安打で少し自信がわいてきた」と振り返る。

 4月26日湘南戦の2回、山口の外角ストレートを左翼席に今季1号2ラン。大崎は「僕はホームラン打者ではないがパワーがありますよ。思い切って振れました」と打撃が上昇に手ごたえを感じ取った。夜間練習は「集中してバットスイングをする。時間があれば西武ドームに1軍の見学にも行く」と言う。

 野球を忘れない努力が開花。4月27日湘南戦でも3、6、8回に安打して打率2割6分9厘、そして5試合連続安打で打率も急上昇だ。片平2軍監督は「攻走守に関しては1軍レベルだ。1軍の外野陣の一角を狙うにはもっと練習しかない。諦めたらダメだ。力があるのだから頑張れ」とハッパをかける。

 5月17日巨人戦でも1、3、5回に東野(2安打1打点)、上野から今季3度目の3安打と体調も良好だ。6月に入っても好調。5試合連続安打を含み6月6日ヤクルト戦では2、7、9、11回に加藤、丸山、萩原、上原の各投手から左前打、右中間二塁打、右前打、中前打の5打数4安打と広角に打ち分けた。6月に入っても5試合連続安打を含み打率3割が見えてきた。守備面でも脚力、強肩を見せてアピールする。

 6月16日現在、40試合、打率2割8分5厘、本塁打1、打点17、盗塁4、四死球14、三振18、長打率3割6分8厘。外野守備では39試合、失策1、補殺4。グランド狭しと走る将来の核弾頭に期待。

 ◆大崎雄太朗(おおさき・ゆうたろう)1984年(昭59)10月18日生まれ。23歳。170センチ。76キロ。右投げ左打ち。06年大学・社会人6巡目。常総学院-青学大。小柄だが打撃センスがある。大試合には勝負強い。高校時代は1番を打ち通算打率3割2分以上、本塁打22本。01年春夏、02年夏の甲子園3度出場。大学時代は史上13人目の100安打達成、通算打率3割以上、本塁打13本、打順は1番。05年日米大学野球代表。06年大学選手権出場。好きな言葉は「思いは一生」。目標の選手はオリックス村松。本塁から一塁までの走力タイム4・2秒。遠投105メートル。昨年1軍初出場には「両親は球場に来ていたが知らなかった。初出場、初安打では観客の多さ、気持ちの良い緊張感は忘れない」と言う。1軍への課題は「打撃面の強化」。今年はフレッシュオールスター出場を狙っているが出場すれば「勉強する事は多いでしょう。チャンスがあれば少しでも勝利に貢献出来たらいいですね」と笑う。ニックネームは「チャキ」。独身。理想の女性「優しい女性」。血液型A。背番号0に熱い声援を期待したい。

 ○…「流れを変えたい。応援よろしく!!」と元気いっぱいで1軍に行ったのは湘南の4年目、石川雄洋内野手(21)だ。横浜高出身。183センチ。78キロ。右投げ両打ち。高校時代は03年春、04年夏甲子園出場。高校時代の通算打率3割8分以上で本塁打13本、打順1、3番、守備位置は二塁手、三塁手。1軍では21試合、26打数3安打、本塁打0、打点1、盗塁1、打率1割1分5厘。今年はキャンプから1軍入りを狙った。4月10日から5月2日まで1軍で4試合、6打数1安打1打点、打率1割6分7厘の不本意な成績でファームに落ちた。再度1軍に行く!!と燃えた。5月4日巨人戦で金刃から3回中前打、6回投手内野安打し4打数2安打してから顔色が変わり積極的な打撃が光った。5月18日の日本ハム戦では3、5、7回に八木投手から中前打、右前打、左前打し9回に糸数から中前打し5打数4安打と打率3割4分5厘と急上昇。5月27日ロッテ戦まで11試合連続安打を記録。5月28日ロッテ戦で連続安打はストップしたが6月1日ヤクルト戦、6月4日西武戦にも安打し1軍から声がかかった。田代2軍監督は「全てに欲が出てきた。今度は活躍を期待している。2軍に帰ってきたら怒るよ」と期待する。6月6日楽天戦で8回2死一、二塁で代打出場し川岸の2球目を左前打し1安打1打点で再度の挑戦に好スタート。6月7日楽天戦では「7番遊撃」でスタメン出場し3回に遊撃内野安打でアピールする。流れを変える1人にと期待したい。ファームで6月16日現在、22試合、87打数27安打、本塁打0、打点2、盗塁3、打率3割1分、出塁率3割5分1厘。背番号52。好きな言葉は「人生の勝利者になれ」。期待が出来る。

 ○…好調な打撃を見せているのはヤクルトの7年目、梶本勇介内野手(24)だ。専大北上出身。177センチ。75キロ。右投げ両打ち。01年ドラフト2巡目。今年は1軍出場はないがチャンスを大切にしてアピールを続ける。3月22日開幕戦の巨人戦で3回木佐貴から中前打、8回東野から左前打の4打数2安打1打点でスタート。4月終了時、17試合、59打数13安打、本塁打0、打点4、打率2割2分と低打率だったが5月2日の日本ハム戦で1回金沢から遊撃内野安打、4回2死一、二塁で糸数から左前打の打点1、7回2死二、三塁で金森から左翼線二塁打の2打点の4打数3安打3打点を記録すると4試合連続打点。5月16日楽天戦で今季初の4安打、5月17日楽天戦でも3安打と好調さを見せ5月の11試合を11試合連続安打の48打数21安打13打点、打率4割3分8厘でイースタン・リーグ5月のMVP。6月に入っても6月14日現在、18試合連続安打で3番の責任を果たしている。6月15日巨人戦で9試合連続3番を打ったが1、4、5回に高橋尚と対戦し1、2打席目は四球、3打席目の5回2死に3球で三振。連続安打は18でストップした。猿渡2軍監督は「好調が続いているね。若手選手の活躍が刺激になっているのだろう」と言う。淡口2軍打撃コーチは「ポイントをうまく捕らえコースに逆らわずバットコントロールが良い」と言う。6月16日現在、36試合、打率3割2分8厘、本塁打0、打点21、盗塁7で1軍入りを狙っている。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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