2008年5月27日
湘南高森、打撃専念で飛躍の予感
「立派な社会人となる前に立派なプロ野球選手になりたい」と言うのは湘南の2年目、高森勇気選手(20)。
捕手登録だが今年はここまで一塁を26試合守り失策5を記録。岐阜・中京高時代は通算打率3割4分以上、本塁打30本、打順は4、5番を打ち打撃センスは高く評価されていた。巨人の大抜亮祐投手(育成)とバッテリーを組んで強豪校での司令塔を勤め野球センスの良さを発揮。
首脳陣は「打撃センスを生かすために一塁手転向」させた。今年の開幕戦、3月22日楽天戦で7回代打で登場し、右中間へ二塁打。高森は「このヒット1本で気持ちが楽になり今年はやれると思った。安心した」と振り返る。3月27日ヤクルト戦、2回に左中間へ適時二塁打を放ち今季初打点。3月の4試合を打率3割、打点1で無難にスタート。
4月4日巨人戦の6回、東野から左中間に今季1号ソロ。「調子が良かったので気持ちで打った」と笑顔。4月は好調だった。4月15日ロッテ戦から4月29日の日本ハム戦まで8試合連続安打。この間31打数15安打、本塁打2、打点8、打率4割8分4厘で「4番」の座を手に入れた。また4月18日楽天戦で2号3ランを含むプロ入り初の3安打。4月19日楽天戦でも3安打し、打率を4割台に乗せた。4月29日の日本ハム戦でも1回に豊島のストレートを左翼席に3号。4月を14試合、打率3割2分6厘、本塁打3、打点10。
田代2軍監督は「打撃練習で頑張っている報告は受けている。打撃センスは良い。1軍を目指すには守備面の強化」と指摘する。
5月18日の日本ハム戦で4、5回に失策。捕球面の慎重さが求められる。万永内野守備走塁コーチは「初めての一塁だから色々ある。基本、基本を大切にして練習だよ」とアドバイス。
高森は「今は練習しかない。結果を残せるように努力します。アドバイスを大切にして試合に使ってもらえるチャンスを大切にして頑張ります」と気合十分だ。背番号62は面白い期待感がある!!
5月26日現在、試合28、打率2割7分7厘、本塁打3、打点13、盗塁1、四死球14、三振21、長打率4割2分6厘、出塁率3割7分。ベスト10入りが見えてきた。
◆高森勇気(たかもり・ゆうき)1988年(昭63)5月18日生まれ。20歳。180センチ、84キロ。右投げ左打ち。血液型O。独身。1年目の昨季はイースタン・リーグで25試合に出場、21打数2安打、本塁打0、打点0、盗塁0。守備面では捕手4試合、失策0。一塁手2試合、失策0。好きな言葉は「自然体」。目標の選手は巨人小笠原で「勝負強さが勉強になる」と言う。今年の母の日に静香さんに、父の日に秀則さんに「靴」をプレゼント。ニックネームは「モリ」。遠投105メートル。本塁から一塁までの走力タイム4・3秒。捕手の時の二塁までの送球タイム2・1秒。高森は「練習は苦しいが高木チーフコーチから暗い所でスイングして音を聞けと言われているので自分との戦い」と野球に集中している。
○…ロッテの2年目、大嶺祐太投手(八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ左打ち、06年高校生ドラフト1巡目)に復調の気配が見えてきた。5月21日巨人戦で今季6試合目の登板。5回まで投球数65、安打1、四死球3、三振5、無失点の好投。最速147キロ。初回から5回までストレートはコンスタントに140キロ以上で変化球の切れも良く下半身も安定したピッチングで球は低目に集中して巨人打線も手が出ない。6回に寺内に左二塁打されたが後続打者をピタリと抑える。6回まで安打2、投球数81球と安定したピッチングだったが7回に田中に右前打、中井に右前打で無死一、三塁。加治前にもストレートを左前打されて1失点。1死満塁となった所で投球数104で降板。ネット裏では「ナイスピッチングだ。もう少しで1軍も見えて来る」と評価。この日は打者27、投球回6回1/3、安打5、四死球4、三振7、失点1、自責点1で2敗目を記録したが投球内容の良さが目立った。5月21日現在、試合数6、1勝2敗、投球回24回1/3、安打18、本塁打0、四死球14、三振29、失点3、自責点3、防御率1・11で初の防御率第1位に顔を出した。大嶺は「5回までは納得がいく投球が出来た。後半は少し疲れたかな」とスタミナを課題に上げていた。
○…巨人オビスポが痛いサヨナラ暴投!! 20勝に王手をかけた5月22日ロッテ戦。9回表まで5-4とリードしていた。9回裏、マウンドに上がったのはオビスポ投手(ドミニカ共和国、ブラジャントン・デ・モンテシーン高-レッドソックス-レッズ、185センチ、73キロ、右投げ右打ち、2年目、23歳、育成選手、背番号129)。早坂に同点打され、なおも2死満塁。細谷への4球目フォークボールがワンバウンド。捕手実松は止められず三塁走者の代田が俊足を生かして逆転のホームベースを踏んだ。ロッテは15勝15敗1分けで勝率5割。巨人は19勝11敗1分けで勝率6割3分3厘。5月22日現在、13試合、0勝2敗8セーブ、打者51、投球回11回1/3、安打9、四球10、三振16、暴投3、ボーク1、失点5、自責点5、防御率3・97。
○…5月22日、ロッテ里崎(5月4日右ヒジ痛で登録抹消)が巨人戦に「5番指名打者」で元気に出場。2回真田の2球目を左翼ネットに当たる1号2ラン、8回にも三木から左翼に2号ソロで1軍のパンチ力を見せつけた。ネット裏で観戦するバレンタイン監督の前での2ホーマーだ。守備面でも1軍で通用する送球と動きは心配いらない。里崎は「少しずつ良くなっている。大丈夫」と話した。そして5月24日の日本ハム戦で「4番捕手」で出場し、3回1死一塁から吉川の139キロ直球を左翼席に2試合連発の3号2ラン。守備面では4回まで若手投手陣をリードしたが、リード、キャッチング、送球面でも「さすが1軍」との声が聞こえた。5回の3打席目は死球で交代したが7回終わって「これから1軍に行きます。頑張ってきます」と球場を後にした。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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