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2008年5月13日

日本ハム今浪、敏しょう性をアピールだ

 今年は野手として敏しょう性をアピールだ。初の1軍を狙いたいと意気込むのは日本ハムの2年目、今浪隆博内野手(23)だ。

 昨年12月に結婚し野球に集中。「自分1人じゃないという強い気持ちです」とやる気を見せている。2軍キャンプからスタートし攻走守に首脳陣にアピールだ。今浪は「1軍に行くためには攻走守での敏しょう性が必要だと気がついた。自分でも納得のいく練習が出来た」と振り返る。

 3月22日ロッテ戦の開幕戦では好スタートを切った。「2番二塁」でスタメン出場し1回に田中良から中前打を放ってチーム1番乗りのヒットを記録。4回にも田中良から安打、打者1巡して4回2死満塁では阿部の初球を中越え三塁打。走者一掃の3打点。この回イニング2安打と勝利に貢献した。「開幕戦3安打は初めてですね。粘り強いバッティングをしたいです」と話した。

 3月23日ロッテ戦でも2安打して2試合で8打数5安打、3打点。3月28、29、30日のヤクルト3連戦で1試合目は三振、中飛、左飛、中飛、2試合目も一ゴロ、遊ゴロ、遊ゴロ、左飛の8打数ノーヒットで打率を下げた。3月の7試合を23打数7安打、3打点、打率3割4厘で打率3割をキープした。4月4日楽天戦では6、8回に安打して6試合ぶりの2安打。4月16日西武戦では4回長田から中前打、5回には山本渉から右前打、9回には山岸から右中間二塁打して13試合ぶり2度目の3安打、4月26日楽天戦から5月6日西武戦までの7試合連続安打(27打数10安打、2打点。

 ネット裏の声は評価が良い。野球センスが良い。攻守には合格点だ。課題は「もう少し守備範囲を広くする事だ。失敗しても良いから打球に対して思い切ってスタートすればいい」との声が聞かれる。今浪は「目的に向かって1歩ずつ力強く行きたい。盗塁面や走塁でも技術を身につけてチームの勝利に貢献したい」とファイトを燃やす。

 5月11日現在、27試合、103打数26安打、本塁打0、打点7、盗塁0、四死球6、三振10、打率2割5分2厘、出塁率2割9分4厘(打撃23位)。元気いっぱいな背番号45に注目だ。昨年イースタン・リーグで80試合、打率2割8分、本塁打1、打点20、盗塁2を記録している。

 ◆今浪隆博(いまなみ・たかひろ)1984年(昭59)7月6日生まれ。23歳。170センチ、75キロ。右投げ左打ち。06年大学・社会人ドラフト7巡目入団。福岡県出身。平安高-明大。好きな言葉は「猪突猛進」。目標の選手はソフトバンク川崎。本塁から一塁までの走力タイムは4・09秒。高校時代の通算打率3割2分以上。本塁打20本、守備面では遊撃と二塁を守る。04年夏、05年春の甲子園出場。大学時代はケガや故障で不運だったが4年秋に打率3割6分1厘で打撃2位。昨年12月に大学時代の友人、亜咲さんと結婚し野球に集中。1軍出場がないので今年の目標は「球場に両親と妻を呼びたい」。

 ○…イースタン・リーグで今季初の大入袋が出た。5月5日ヤクルト-湘南戦(横須賀)は「子供の日」とあって両親に手を引かれたチビッコ達が大集合。横須賀市に住む近藤さん(48)は「子供が湘南の山口投手のファンですが今日は投げなかった。早く1軍で頑張って下さい」と元気な声だ。観客は2500人以上でネット裏は満員。湘南の山口営業部長は「嬉しいですね。選手達も頑張り我々もファンを大切にしています。球場に足を運んで欲しいですね」と忙しく動き回っていた。

 試合は湘南が3-6で負けたが8番を打った6年目の武山真吾捕手(23=享栄高、177センチ、86キロ、右投げ右打ち)が8回に鎌田の135キロストレートを左中間へ豪快な今季1号ソロ。土肥-三橋-染田の投手リレーだったが3投手で14安打6失点。田代2軍監督は「お客さんが多く集まり感謝しています。ファンの応援や声援に負けないよう選手達も頑張りますのでよろしくお願い致します」と明日に向かって元気いっぱいな所を見せた。

 ○…ヤクルト期待の新人、由規投手(佐藤由規、19=仙台育英高、179センチ、76キロ、右投げ左打ち)は5月6日湘南戦(平塚)で今季2度目の先発でプロ初黒星を喫した。この日は初球142キロのストレートでスタート。1番石川は146キロのストレート見逃し三振、2番梶谷が遊ゴロ失、3番下園四球で一、二塁とし4番高森に143キロのストレートを左前打され1失点。5番小池は三ゴロ失で2失点と初回投球数30、安打1、四球1で不運な2失点だった。野球には失策がつきものだけにピンチにも力強いピッチングが見たかった。2回にも4連打で2失点、3回にも走者二塁で7番ジェイジェイにストレートを右前打され1失点。4回にも2死満塁のピンチがあったが7番ジェイジェイは中飛に打ち取った。だがこの日は投球回4、投球数98、安打8、四球4、三振2、失点5、自責点3で打者25。毎回走者を置いてのピッチングは今季最悪だった。八木沢2軍投手コーチは「今日は6回を予定している。楽しみだよ」と試合開始前に語ってくれたが由規は「ピッチングは最悪でした」と4回5失点で公式戦初黒星に反省をしていた。最速149キロにフォーク、シュート、カーブ、チェンジアップを投げたが外角狙いのピッチングが目立った。

 ○…湘南期待の投手、阿斗里(太田阿斗里=18=帝京)が5月6日ヤクルト戦(平塚)で今季2度目の登板。試合開始前から「今日は頑張りますよ。見て下さい」とやる気十分でマウンドに上がった。ヤクルトの1番志田の2球目にこの日最速の149キロをマークした。4球目を中飛、2番三輪に初球を三塁にバントヒットそして二盗されたが3、4番を連続三振で見事なスタート。2回も6番衣川にストレートを左前打されたが7番梶本を遊ゴロで打ち取り攻めのピッチングが光った。8番上田に5球目をこの日2度目の最速149キロで見逃し三振。9番由規と対戦したが146キロストレートで投ゴロとこの日は投球回3、投球数42、打者11、安打3、四死球0、三振3、無失点に抑えて期待通りのピッチングを見せた。湘南の関係者は「ストレート140キロ台でコントロールがつけば1軍もあるだろう。前回よりも非常に良い。楽しみになってきた」。186センチ、91キロ、右投げ右打ちと恵まれた体格だけに今後の登板が楽しみとなってきた。

 ○…4月の月間MVP、楽天の片山博視投手(21=報徳学園高、191センチ、95キロ、左投げ左打ち、3年目)は5月11日湘南戦に今季8度目の先発登板。この日は初回から苦しんだ。1番関口に右中間二塁打、2番石川に遊撃内野安打、2死後5番高森に先制を許す三塁内野安打、6番小池に左前打で2失点。そして暴投も絡んで3失点。初回投球数33、4安打などで苦しい投球内容だった。4回にも4安打で1失点。腕の振りが悪かったのが大きい原因。この日は投球数98、打者23、投球回5、安打8、三振2、四球1、失点4、自責点4、最速141キロ。「味方の打線に感謝」と言う。6回にチームが逆転し勝利投手となった。6勝2敗でハーラートップタイに並んだ。「次の登板では頑張ります」と反省していた。

河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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