2008年4月29日
飛び出せ!楽天枡田慎太郎
山を越えればまた山があり壁に当たり苦労はムダにならん。前向きに歩いている楽天の3年目、枡田慎太郎内野手(20)だ。
楽天松井2軍監督は「野球センスは高く評価する。いずれ1軍で活躍する。目標を持って努力する事だ。練習が良い薬だ」と期待する。今年のキャンプでは「1軍を意識して守備の強化と走塁」に取り組んだ。
1軍のオープン戦にも出場し3月15日ロッテ戦で2回に渡辺俊から左前打。枡田は「一塁ベースに立った時はホッとした。先発二塁手で8番を打った。まだ練習してチームの勝利に貢献したい」と1軍の空気も体感した。オープン戦は12試合、10打数1安打の打率1割。開幕は1軍で迎えたが3月23日に再調整で抹消された。枡田は「出場機会がなくて残念だった。昨年は1軍出場で観客の多さにビックリした。また挑戦です」と汗を流す。
イースタン・リーグでは3月25日ロッテ戦で先発二塁手の2番打者で先発出場し、3回の2打席目黒滝の6球目チェンジアップを中前打して今年のスタートを切った。星野2軍打撃コーチは「地道な練習を根気よく続ける事だ。バッティングセンスは最高だから練習だ」と気合いを入れる。
ネット裏では評価が良い。バットコントロールも良くアベレージヒッターである。守備もグラブさばきがいい。フットワークが良く足の運びがいい。今が大事な時だから目標を持って1軍に行った時に何をすべきかを考える事だというのがネット裏の声だ。枡田は「打撃面では出塁率、守備面では送球の確実さを勉強したい。盗塁面での盗塁の3S(スタート、スピード、スライディング)を身につける事です」と野球を考えている。
4月16日巨人戦では久保から1回カウント2-1から右前打、3回カウント1-1から右中間三塁打、7回カウント1-2から右前打して今季初の3安打の固め打ちだ。4月20日湘南から4試合ノーヒットと低迷しているが打順2番は外れていない。ネット裏では「元気がない。思い切っていけばいい」との声。
4月27日の日本ハム戦では1、2回に須永から中前打、2回1死満塁でも左前打し打点1、6回には宮本から5球目を左前打、7回1死満塁で中村の2球目を中前打し打点2。9回に内山から5安打目を狙ったが見逃しの三振。今季初の4安打、そして3打点は4月4日の日本ハム戦以来の今季2度目。枡田は「調子はまだまだです。チームの勝利に頑張ります」と明るい表情を見せた。
今月に頭を丸刈りにした。「気分転換です」と言うが、この山を越えて欲しいと期待する人が多い。いつか笑顔でプレーする時を信じて練習に励んでくれる事を期待する。観見の二眼あり!!
4月28日現在、試合21、打率2割4分4厘、本塁打0、打点10、盗塁3、四死球13、三振26。期待の若手だ。
◆枡田慎太郎(ますだ・しんたろう)1987年(昭62)7月8日生まれ。20歳。智弁学園出身。178センチ、80キロ。右投げ左打ち。高校時代の通算打率は4割以上、本塁打通算28本、打順3番、守備位置は中堅手でプロに入団して内野手に転向。05年高校生ドラフト4巡目入団。遠投110メートル、50メートル走6・1秒、本塁から一塁までの走力タイムは4・08秒。2年間のイースタン・リーグの通算は98試合、打率3割9厘、本塁打8、打点44、盗塁6、長打率5割、守備では二塁手2試合で失策1、三塁手42試合で失策5、遊撃手49試合で失策9。ネット裏では「遊撃手に向いている。フットワーク、打球に対するスタートも良く肩もいい」との声が多い。好きな言葉は「前進」。目標の選手は阪神金本。ニックネームは「慎太郎」。最近両親へのプレゼントは父には「財布」。母には「ピアス」。1軍に行ったら「親孝行します」と明るい。血液型AB。星野日本代表監督の言う「迷ったら前に出ろ!!」は今の枡田選手にピッタリの言葉だ。
○…西武の連続2ケタ試合安打は6試合目でストップした。4月24日現在で16試合、9勝7敗、勝率5割6分3厘(4位)。2ケタ安打した時は8勝3敗、勝率7割2分7厘。4月15日から日本ハム戦2連勝、4月19日から巨人戦2連勝し4月22日ロッテ戦1勝1敗。4月23日ロッテ戦で先発の大嶺から3安打、神田、松本から各1安打、相原から2安打の合計7安打に抑えられてストップした。2ケタ安打した時のチーム打率3割4分2厘、得点87、失点57。片平2軍監督は「私は何もアドバイスをしていない。アドバイスすると駄目になるよ(笑)。各コーチ陣には感謝している。よく働いてくれますよ」と謙遜。4月24日現在、西武のチーム打率3割1分、得点101、盗塁19、本塁打15、打点97、四死球54、三振106とよく打ち、よく走る。打撃10傑を見ると野田(1位)、黒瀬(2位)、高山(3位)、原(9位)、後藤(10位)と6人がランク入りだ。投手はチーム防御率4・09、9勝7敗、安打158、本塁打12、四死球47、三振94、失点76、自責点65。投打ともに活気が目立つ。
○…ロッテの注目投手、大嶺祐太(八重山商工、184センチ、80キロ、右投げ左打ち、2年目)は4月23日西武戦で今季2試合目の先発登板をした。荘2軍投手コーチは「行ける所まで投げさせたいと思う」と好調さを認める。大嶺投手も「頑張りますよ」と表情も明るい。1回1番大崎中飛、2番黒瀬遊ゴロ、3番ボカチカ空振り三振と初回は制球力のあるピッチングで投球数16球。2回は4番後藤四球、5番高山を5球目スライダーで遊ゴロ、6番貝塚遊飛、7番斉藤をフォークで見逃し三振。この回はストレート主体のピッチングで投球数19球。3回は8番野田にストレートを右中間二塁打、9番原一犠打、大崎にカウント2-3から右前打されて1失点。黒瀬フォークで空振り三振、ボカチカに初球を左前打で一、二塁としたが4番後藤をスライダーで見逃し三振。この日は投球数58球、打者13、投球回3、安打3、四球1、三振4、失点1、自責点1。ネット裏では「前回よりもはるかに良い。腕も良く振れている。後は打者とのタイミングだ。楽しみになってきた」との声が多かった。4月24日現在、試合2、0勝0敗、打者21、投球回5回、安打4、四球2、三振8、失点1、自責点1、防御率1・80。期待したい投手である。
○…今季イースタン・リーグ初の完封勝利を記録したのは楽天の3年目、片山博視投手(報徳学園、191センチ、95キロ、左投げ左打ち、05年高校ドラフト1巡目)だ。着々と実力を発揮し松井2軍監督も期待し成長を認める。4月25日の日本ハム戦で今季6度目の先発登板。この日は最速143キロにカットボール、スライダー、カーブ、シュートなどの変化球のコントロールも良く「攻めの気持」がピッチングに出ていた。走者を得点圏においても制球を乱さず日本ハム打線も手が出ない。投球数122、投球回9、安打7、四死球0、三振5、暴投1でプロ入り初の無四球、完封勝利で4勝目を記録しハーラートップタイに並んだ。4月26日現在、試合6、4勝2敗、完投1、打者164、投球回41、安打39、本塁打4、四死球11、三振27、失点13、自責点12、防御率2・63。今後の登板に注目したい。松井2軍監督は「上から話があれば当然手を挙げます」と言う。片山は「今はただ頑張るだけです。もう少し投げたいですよ」とやる気十分だ。
○…日本ハムは10連敗でストップ!! 4月6日楽天戦で1-2で負けて以来、降雨2試合中止を挟んで4月25日楽天戦で0-3の完封負け。10連敗を続けていたが、4月26日楽天戦に8-3で勝って連敗はストップ。この日は8番今浪が攻守に活躍。2回松崎から同点の右前打。5回の守りではダイビングキャッチで遊飛を好捕。6回には逆転の場面を作る中前打を放った。チームも勝利のリズムに乗った。7回中田の左前打で打線も弾みがついて一挙に勝敗を決める3得点。8回には3番(途中出場)の鵜久森が川井の初球ストレートをバックスクリーンに入る今季1号(昨年の8月5日巨人戦で野間口から10号本塁打を打って以来)。ベンチはお祭り騒ぎで10連敗の苦い空気を吹き飛ばした。
○…楽天の3年目、木谷寿己投手(近江-東北福祉大-王子製紙、180センチ、78キロ、右投げ右打ち、05年大学・社会人ドラフト6巡目入団)は4月27日の日本ハム戦で今季4度目の先発登板。最速141キロにスライダー、チェンジアップ、カーブなどの変化球を多投し技巧派らしい投球で開幕から5連勝でハーラートップに立った。昨春には右ヒジを痛めて不本意なシーズンを送った。今年は3月26日ロッテ戦で救援し4回を投げて初勝利をしてから先発陣に入った。この日は投球数119、投球回7、打者30、安打7、四球3、三振3、失点4、自責点4ながら5勝目を記録した。4月28日現在、試合5、5勝0敗、打者132、投球回30回、安打29、本塁打2、四死球15、三振17、失点14、自責点14、防御率4・20。注目して欲しい投手だ。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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