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2008年4月22日

攻走守にハツラツ、西武黒瀬に期待

 あれはバウンドが悪かったので…、などと言い訳するな。良いバウンドの球だったらどんなものでも処理出来る(野球十戒)。

 攻走守にハツラツとしたプレーを見せるのは西武の5年目、黒瀬春樹内野手(23)だ。180センチ、83キロ、右投げ右打ち。県岐阜商時代は遊撃を守り通算本塁打43本。通算打率は4割近く打った。高2夏の「県予選でサヨナラ安打を打ったのが思い出」と言う。高3の時には4番も打ちスラッガーぶりを発揮。03年ドラフト2巡目で入団。

 昨年は開幕から1軍登録され1軍で4月25日ソフトバンク戦で「9番二塁」で初出場。この試合の3回に杉内から初打席で初安打も記録。1軍で12試合、13打数2安打、三振4、打率1割5分4厘。

 昨年はイースタン・リーグで80試合、打率2割8分1厘(12位)、本塁打6、打点32、盗塁1、四死球12、三振49、長打率4割1分1厘、出塁率3割7厘で1軍に向かって1歩前進した。今年のキャンプは1軍からスタートした。黒瀬は「1軍で体験し経験した事は本当に勉強になりました。空気も良いので当然1軍が目標」と元気いっぱい。

 開幕は1軍登録を外れたが、イースタン・リーグの開幕からアピール。3月25日巨人戦では「1番遊撃」で先発出場し、2回1死一、三塁から初打点を記録。3月26日巨人戦では「2番遊撃」で8回に上野から左前打の初安打、9回にはオビスポから右前打で2安打。3月29日湘南戦では1回三浦からスライダーを中前打、3回三振(三浦)、5回小林のスライダーを左中間二塁打、7回小林のストレートを右前打し今季初の3安打の固め打ちを見せた。3月の4試合を打率4割3分8厘、本塁打0、打点4。

 片平2軍監督は「成長した。攻走守にレベルアップした」と認める。田辺2軍守備走塁コーチは「打球に対するスタートも良い。素早い送球、併殺プレーも良い。期待しているよ」と好調な働きに目を細める。

 4月15日の誕生日、日本ハム戦では6回ダースの143キロ直球を左前打、8回にも140キロ直球を左前打。4月12日現在、9試合、37打数17安打、本塁打0、打点5、打率4割5分9厘、出塁率4割8分7厘で初の首位打者に座った。打撃面で成長し守備面でも好プレーを見せる。4月16日の日本ハム戦の8回無死二塁で1番村田の左前打と思わせる打球を三遊間の深い位置から送球しアウトにした。守備面の「堅実さ」をアピールした。黒瀬は4月19日、巨人戦の1回金刃の4球目ストレートを左翼ネットに当たる今季1号。13試合目にして嬉しい1発となった。3回中前打、5回右二塁打し今季3度目の3安打で7試合連続安打。首位打者らしい好調なバッティングを見せている。

 4月19日現在、13試合、打率4割4分4厘、本塁打1、打点8、盗塁7と1軍に向かって快走する。

 ◆黒瀬春樹(くろせ・はるき)1985年(昭60)4月15日生まれ。23歳。03年ドラフト2巡目入団。今年の教育リーグからバットを少し短く持つようになった。試合では出塁率アップを意識。守備面では堅実性を身につける。夜間練習はウエートトレーニングが主体。遠投110メートル。一塁までの走力タイム4・21秒。目標の選手は西武高木浩之内野手(35)。好きな言葉は「不撓不屈」。ニックネームは「クロちゃん」「ペス」。両親には1軍で初ヒットを打ったボールをプレゼントした。次は「ホームランを打ちたい」と明るい。背番号56。血液型B。中島、片岡、中村らに追いつけ!!追い越せ!!若獅子の活躍に期待。

 ○…西武が今季最多の23安打で17点を奪った。4月15日の日本ハム戦で西武打線が爆発。6回まで毎回安打の19安打で14得点。7回はノーヒットだったが終わってみると23安打。後藤が2本塁打を含む4安打、佐藤、高山両選手が3安打し先発全員安打。得点も8番野田を除いて記録とダイヤモンドを駆け回った。日本ハム投手陣は先発豊島が2回8安打で8失点、2番手松山が2回4安打で3失点、3番手歌藤が1回4安打で2失点、4番手は注目のダースが最速146キロだったが投球回4、7安打で4失点と打たれた。西武片平2軍監督は「2回にボカチカ、後藤の連続本塁打で打線はリズムに乗った。この回は6安打で8得点。こういう試合もあります。まだまだ練習ですよ」と久々の爆発に明るい表情を見せた。

 ○…4月15日の日本ハム戦で5打数4安打、2本塁打、打点4と好調な4番後藤は打撃好調。2回1死に豊島の4球目ストレートを右翼席に3号ソロ、9回2死一、二塁でダースの4球目138キロのストレートを右翼席に4号3ラン。後藤は「体調も良くバットが振れますよ」と明るい。4月16日の日本ハム戦でも7回2死二塁で金森の5球目ストレートを右中間に逆転のタイムリー。6-6で同点の場面に後藤は「チームも勝率5割に戻る安打で貢献出来て嬉しい。若手も頑張っているので負けられないよ」と攻守に元気だ。

 ○…日本ハムは4月16日西武戦で1回3-2と逆転し、連敗も4でストップかと思われた。先発の木下は2週間ぶりの登板だった。4回を投球数75、最速140キロだったが制球力に苦しみ打者20、安打5、四死球5、三振3、失点5、自責点5。4回2死一、二塁で9番原に2球目ストレートを同点打されて今季の初勝利が逃げた。木下は「立ち上がりに失敗した。3安打、四球1の2失点はチームに迷惑をかけた。今度は勝利に貢献だ」と反省。チームは久しぶりの先発全員安打の16安打したが木下5失点、中村1失点、金森1失点、山本5失点の12失点。前日の17失点、23安打で2試合で29失点、被本塁打4と投手陣の不調が目立つ。4月16日現在チームは5連敗を含み14試合、2勝12敗で最下位。

 ○…ロッテの期待の新人、唐川侑己投手(成田、181センチ、76キロ、右投げ右打ち、18歳)は4月16日湘南戦で3度目の先発登板。見事なピッチングを見せた。1回1番藤田から5番小池まで見逃し4、空振り1の5者連続三振でスタート。5回1死まで完全。5番小池に初球左前打、6番高森に2球目中前打されたが8番河野を空振り三振で文句の付けようのないピッチングだ。6回には9番大西に中前打されたが、3番ジェイジェイを3球三振(空振り)。この試合、投球数78、打者24、投球回7、安打3、犠打1、四死球0、三振11、無失点で嬉しい初勝利。この試合を担当した16年目の生原公式記録員は「素晴らしいピッチングでした。楽しみな投手です。活躍して欲しい若手ですね」と話した。唐川は「最速148キロのストレート主体に、変化球も全部投げたが、ほとんどストレートで勝負した。次も頑張ります」と明るい表情だった。

 ○…巨人は4月15日楽天戦に延長11回3-1で勝ち、10勝一番乗りで首位を走る。

 ○…日本ハムは4月6日から降雨中止2試合を含み、4月20日ロッテ戦に3-6で敗れ今季初の7連敗を記録した。


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河野祥一郎「今週のイチ押し!」
河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
 63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
 数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
 そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。  日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
 公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
 著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。

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