2008年3月11日
湘南下園「今年は自信がある」
「今年はできる自信がある。それは1軍入りだ」と元気な顔を見せるのは湘南の2年目、下園辰哉外野手(23)だ。
宮崎日大高時代は投手兼外野手で、通算打率3割4分以上、本塁打25本。九州国際大時代は外野手で通算打率3割8分以上、本塁打20本。06年春季リーグ戦では打率5割3分1厘で首位打者。同年の秋季九州6大学リーグ特別賞を獲得。外野手でベストナイン3回など輝かしい実績を残し、06年大学・社会人ドラフト4巡目で入団した。
今年のキャンプの目標は「守備の強化だった」と話す。昨年8月19日中日戦(ナゴヤドーム)で苦い経験をした。初のスタメン出場(7番左翼)を果たしたものの、2回の守備で中村公の放った左飛を落球し、1-1の同点となる痛いタイムリーエラーを記録。結局チームは3-6で負けた。
今年の春季教育リーグで3月2日巨人戦(ベイスターズ球場)では3番に座り1回中前打(内海投手)、3回右本塁打(三木投手3球目ストレートを2ラン)、5回右前打(三木投手)、7回右前打(真田投手4球目スライダー)と4打数4安打、1本塁打、2打点。外野守備でも左翼を守り守備機会1だったが守備範囲も広く打球に対する好スタートを見せていた。
田代2軍監督は「打撃面は進歩した。守備面で安定感を見せて欲しい」と言う。高木チーフコーチは「バッティングが良いなあ。変化球の対応も良い。好調なスタートをした」と成長を認める。5日西武戦、6日ヤクルト戦でも安打を放ち10打数6安打、1本塁打、3打点の打率6割と好調。下園は「1軍初出場は緊張した。代打起用20試合で打率2割1分1厘は反省しています。代打は難しいです」と言うが、今年は「やるぞ」の顔つきだ。夜間練習ではマシン相手に打ち込んでいる。試合前の打撃練習では「ミート中心にコンパクトで鋭い打球」を見せている。守備面でも無失策と攻守に成長しているだけに注目したい。
◆下園辰哉(しもぞの・たつや)1984年(昭59)11月22日生まれ。179センチ、81キロ。左投げ左打ち。本塁-一塁間4・12秒、遠投110メートル、50メートルは6秒。目標の選手はソフトバンク川崎。好きな言葉は「己に勝つ」。ニックネームは「ソツ」。両親へのプレゼントは交通が不便だから「車を買いました」と笑う。昨季1軍での成績は28試合に出場、打率2割7厘、本塁打0、打点0。代打成績は起用回数20、打率2割1分1厘、本塁打0、打点0、四球1、三振5。イースタン・リーグでは63試合に出場し、打率2割6分9厘、本塁打4、打点21、盗塁3。外野守備成績は49試合で守備率9割7分8厘、失策2。背番号50に注目だ。
巨人内海哲也投手(5年目=26、左投げ左打ち)が3月8日楽天戦(ジャイアンツ球場)で教育リーグでの2試合目の登板をした。3月2日湘南戦で先発して投球回2回、打者8、安打2、三振3、無失点、投球数35球、最速は144キロ。1回に下園、2回に呉本に二塁打された2安打のみで順調な仕上がりを見せた8日の楽天戦では2番手で登板し投球回4回、打者16、安打1、三振3、四球2、投球数60だった。6回打者5人に投球数20、8回にも打者5人に投球数20と走者を得点圏に置いてのピッチングでは遊ゴロ(6回)、三振(8回)と無難な投球を見せて勝利投手になった。ネット裏では「順調な仕上がりだ」との声が聞かれただけにオープン戦登板も近いかも知れない。
楽天の松井2軍監督が期待するのは育成選手の中村真人外野手(2年目=26)だ。176センチ、71キロ。右投げ左打ち。智弁学園高時代は通算打率3割5分、本塁打31本と高校生離れした打撃を見せた。近大ではケガや故障の不運で通算打率3割2分、本塁打0本と実力を発揮できなかった。社会人のシダックスに入って06年育成選手2巡目で入団。プロ向きの性格で鋭いスイングと粘りのある打撃で昨年イースタン・リーグで52試合、打率3割4分6厘、本塁打3、打点16、盗塁2を記録してアピールした。今年の2月23日沖縄で中日との練習試合では9回代打で中里から本塁打するなど勝負強い打撃を見せた。3月4日の教育リーグ西武戦では1番を打ち1回に涌井の4球目スライダーを左中間に安打、3回にも山崎の3球目を左中間に安打と積極的な打撃を見せた。3月8日巨人戦(ジャイアンツ球場)では7番を打ち門倉と対戦。2、5回の打席で2打席フォークを空振りの三振に終わったが「調子も良いのでどんどんアピールします」と元気いっぱい。5試合で19打数7安打の打率3割6分8厘。守備面で失敗を恐れず積極的なプレーを見せる。2軍首脳陣からも期待度が高い背番号126に注目だ。
ヤクルトの2年目、高市俊投手(06年大学・社会人希望枠、青学大、右投げ右打ち)は3月9日の日ハム戦(鎌ケ谷)で教育リーグ今季初登板。この日は1回に金子洋に先制二塁打され1失点、3回には2死後に遊失と暴投でピンチを招き、再び金子洋に4球目のストレートを右翼席に2ランホーマーされた。投球回5、投球数80、打者20、安打3、三振6、四球1、失点4、自責点1。高市は「投球内容は良かったと思う。1軍を狙いますよ」と明るい表情。制球力もある。変化球の切れ、コントロールも良かっただけにこれからが面白い。山部2軍投手コーチも「70点以上のピッチングだ」と話した。昨年1軍で2試合、0勝1敗、防御率18・00。イースタン・リーグでは15試合、6勝4敗、防御率2・95(イースタン・リーグ3位)。
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- 河野祥一郎(こうの・しょういちろう)
- 1940年(昭和15年)愛媛・今治市生まれ。59年愛媛県立西条高校卒。同校野球部では内野、外野を守り1番を打った。芝浦工大に進学し、大学2年から野球部マネジャーとなり、同校野球部の東都大学野球リーグ優勝や、明治神宮大会などで日本一のチーム作りに貢献する。
63年の卒業と同時に、日本プロ野球機構コミッショナー参与で東大野球部監督だった神田順治氏の推薦により、セントラル・リーグ野球連盟の記録部に入社。66年から5年間、故鈴木竜二元セ・リーグ会長宅に下宿し、プロ野球について勉強。69年4月15日大洋対広島1回戦(川崎球場)で、公式記録員のスタートをきる。
数々の名勝負、名場面の中でも、73年8月30日阪神対中日の延長11回ノーヒットノーラン試合、76年の巨人加藤初投手のノーヒットノーラン試合、94年巨人槙原寛巳投手の完全試合、97年のヤクルト石井一久投手の、98年の阪神川尻哲郎投手のノーヒットノーラン試合を担当した。
そしてイースタン・リーグでも82年日本ハム芝投手や、99年巨人入来祐投手のノーヒットノーラン試合も見届けた。 日本シリーズ3度、オールスターにも5度参加し、71年のオールスター第1戦(西宮)で阪神江夏豊投手の9連続奪三振と、全セのノーヒットノーランを担当した。
公式記録員38年間で1808試合を担当し、99年に退職した。
著書に「スコア・ブックのつけ方」(86年)がある。
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