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清原 PL学園特集

PL学園 復刻ニュース

1985年03月30日

キヨマーが投手デビュー、最速133キロ

<センバツ高校野球:PL学園11-1浜松商>◇1985年3月29日◇1回戦
 V奪回を目指すPL学園のセンバツステージ第1幕は、清原のワンマンショーで幕を開けた。まずは本職のバットで得意の大アーチをブチかましたのが、2点をリードした5回だ。先頭打者として3度目の打席に立った清原が、浜松商・浜崎の1-1からの3球目、真ん中やや外角寄り低めのカーブを振り抜くと、打球は右翼ラッキーゾーンを軽く越し、フェンスを直撃した。1年の夏から連続で4度目の甲子園で、自らの持つ甲子園通算本塁打記録を更新する通算8号。センバツ4号は大会記録だ。

 「ちょっと風に助けられた感じだけど、よく入りました。初回のチャンス(2死一塁)で三振したのが恥ずかしかったので、ホームランよりヒットを打とうと心掛けました」。 初回、見逃し三振の後の3回の2打席目は、初球をいきなり左ワキ腹に受ける死球。だから清原は燃えていた。何より清原を奮い立たせたのは、マウンド上の浜崎だった。清原は岸和田シニア時代、全国大会の決勝(神宮)で、浜崎のいた浜松シニアに4-5で敗れ、涙をのんだ。3打数1安打の中前打1本だけに抑えられていたのだ。
 アダ討ちされた格好の浜崎は言う。「中学時代同じくらいの力だったやつが、はるか上に行ってしまっていた。高校入学以来、あんなに威圧感を感じた打者はいません」。
 第2打席の左ワキ腹への死球で普通の高校生なら、あとは腰が引けて外角球に手が出ないところなのに、怪物キヨマーは違った。清原はセンターポールの日章旗がライト方向にたなびいているのを確認し、完全な右狙いに徹していたのだ。
 バットケースからバットを取り出す時「自分のバットがどこにあるか分からなくなった」という清原は、適当なバットを取り出し、狙い通り白球を右翼ラッキーゾーンに運び去った。
 「あの遅いカーブを右に運ぶなんて信じられない。直球なら分かるけど、あんな芸当が出来るのはプロでもロッテの落合くらいだよ」と、広島・渡辺スカウトはネット裏で感嘆の声を上げたものだ。
 まさに底知れぬ清原のパワー。そんなパワーをマウンドでも発揮した。「ピッチャー小林クンに代わりまして清原クン」。ドッとわき上がる4万3000人の歓声に乗って、清原が一塁のポジションからマウンドに向かう。7回から桑田をリリーフした左腕小林が崩れ、8回1死満塁の場面。8点差とはいえ、PLにとって大ピンチだ。だが、清原の心はウキウキしていた。不安はあるが、「小さいころからの夢だった」という甲子園のマウンドに初めて立った喜び。186センチ、86キロの巨体から繰り出される最高133キロ剛球がうなりを上げた。
 7番伊藤を浅い右飛、続く中島和を投ゴロに切って取る名火消しぶり。圧巻は9回だ。9番池谷を遊飛に取ると中島、大庭を連続三振に仕留める憎い演出までしてみせた。ピッチング練習をほとんどやらない男が、最も難しい変化球ナックルを決め球にしたのだ。22センチと大きな手を出しながら「僕は手が大きいから投げられるんですよ」と自慢。桑田が一球一球アドバイスしてくれたお陰です」。まずは桑田に礼をいったあとに、「桑田のそう快な気持ちがよく分かりました。いつもこんな感じで話をしているんでしょうね」。チームに通算50勝を引き込んだヒーローは、お立ち台で笑顔をふりまいた。
 その桑田は、初回からピンチの連続。スピードガンは138キロをマークしたが、真っすぐも走らず、得意のカーブも決まらない。3回には2安打で1点を献上した。「駄目です。久びさのゲームなので、投げ急いでしまった。ピッチングは50点」と終始うつむきかげん。
 だが、5打数4安打と気を吐いた打線に話が移ると、初めて笑顔を見せ「強引に向かっていったのがよかった、打つ方は90点です」。これで甲子園通算勝利も13とし、石井(箕島―西武)の持つ記録にあと1勝。
 「プロだって開幕戦は緊張すると聞きます。桑田も心配はしていない。清原のホームランでムードが盛り上がりましたね。リリーフでは、投げるケースはありますよ」と、中村監督。
 明と暗を描いた清原と桑田だが、戦後からの出場校としては初の通算50勝(選抜25勝目)を挙げたPL学園。だが目標はあくまで優勝。清原にヒーローの座を譲った桑田は「1年目は無心。2年目は悩み、そして3年目の今年は自覚が生まれました」といい、二人は「今日の結果は満足していません」と口をそろえた。【武石】
(1985年3月30日付日刊スポーツ)


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