清原 オリックス特集
オリックス 復刻ニュース
2008年08月05日
清原、702日ぶり復活打
<オリックス-ソフトバンク>◇2008年8月4日◇京セラドーム大阪
左ひざ軟骨移植手術から再起したオリックス清原和博内野手(40)が、魂の復活安打を放った。ソフトバンク戦の7回1死一塁の場面で代打で登場。三瀬の137キロ直球を中前へ運んだ。06年9月2日ロッテ戦で3ランを放って以来、702日ぶりの1軍安打。清原はヘルメットをとって総立ちのスタンドにこたえた。
前日、ロッカー前通路を埋め尽くしていた花輪は、跡形もなかった。「お祝いは1日だけでいい」。撤去を願い出たのは清原だった。復帰戦の三振後「今度は結果を出す」と誓った通り、結果にこだわった。1点を追う展開。バットもいつもより半握り短く持った。清原の執念打をきっかけにこの回逆転。結局は再逆転を許したが、復活を祝う拍手は鳴りやまなかった。
昨年6月、コリンズ前監督の勧めで行ったロサンゼルスの病院で医師から衝撃の言葉を投げつけられた。「You are old man(きみは老人だ)」。94年、ジョージ・フォアマンが45歳でWBA世界ヘビー級王座に挑んだ。その時、王者モーラーがぶつけた言葉と同じだった。
それほど左ひざは絶望的な状況だった。だが清原は言った。「でもフォアマンは勝ったやないか」。フォアマンは奇跡の10回KO勝ちで、ヘビー級最年長王座となって返り咲いた。「オレと一緒に奇跡を起こしてくれ!」。同行していた本屋敷コンディショニングコーチに言った。今年2月、2軍高知キャンプに持ち込んだのはフォアマンのDVD。そしてこの夜、同じ言葉をはかれた男も「奇跡」を起こした。
今日5日はオリックスから急転ソフトバンク入りしたパウエルが先発する。当時「登録名はOKANEや」と怒った男は、この日の敗戦に無言を貫き、新たな標的を見据えた。今季限りで引退の決意は固めた。しかし体の中には、熱いものがたぎっている。【松井清員】
○…2日続けて一塁側で観戦した家族も清原のヒットに感激でいっぱいだった。父洋文さん(69)と拍手を送った母弘子さん(67)は「本当によく打ちました。昨日はバットとボールがだいぶ空いてたのに…。頑張ってよくここまできました」と目を潤ませた。弟幸治さん(37)も立ち上がって拍手。亜希夫人(39)も2人の息子を抱き「きょうは打ってくれそうな気がしていました。ここまで支えてくださった皆さんに感謝です」と目を潤ませていた。
(2008年8月5日付日刊スポーツ)
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