清原 西武ライオンズ特集
西武ライオンズ 復刻ニュース
1996年10月28日
清原FA宣言、他球団と交渉へ
西武清原和博内野手(29)が27日、埼玉・所沢の球団事務所で1回目のFA交渉を行い、正式にFA宣言した。この席で宣言文書を球団に提出、30日にも2回目の交渉を行うことになった。だが同内野手は他球団との交渉を決意しており、今後の交渉は決裂必至。正式に表明したことで、西武との交渉期間が切れる来月12日からはメジャーを含めた各球団の大争奪戦が展開される。
清原の出した結論に揺るぎはなかった。午後3時8分から球団事務所の一室で小野球団代表と注目の1回目の交渉を行ったが、45分間で終了。話し合いは清原の意向を受ける形で、球団サイドが手続きを説明しただけで終わった。記者会見では珍しく緊張した顔だった清原だが、「FA宣言します。球団には文書を提出しました」と堂々と胸を張って語った。
日本シリーズ終了後にFA宣言を決断した。昨年も権利があったが、右肩を脱きゅう、戦線離脱してチームに貢献できなかった悔しさの方が先に立った。だが今年は130試合フル出場、タイトル争いにも加わる活躍ができた。「宣言して気持ちがスッキリした。でも、またこれからが大変になるんですね」と、つい本音をもらした。
今後は西武への義理と現状への危機感が交錯して再び迷うはずだ。だが「野球人として選択したいです。FAしたら西武も含めて他の球団とも交渉できるからね」と他球団と交渉するのは確実。30日にも次回交渉を行う予定だが、その席上で正式に西武との決別を伝えることになる。もし他球団との交渉が決裂した場合、来年1月1日以降、再び西武とも交渉できるが、それはほとんど可能性ゼロに近い。
移籍する球団の選択にあたっては、白紙の状況を強調したが、清原本人は「ルールにのっとって」と獲得に名乗りを上げた全球団と交渉する意向。巨人、阪神、ヤクルトといった国内球団にとどまらず、メジャーを含めて争奪戦が予想される。清原は「ここ! と思ったところです」とキッパリ。来月11日までの交渉期間で、西武が引き留めるのは極めて困難な状況だ。
◆清原一問一答
-いつごろ、FA宣言をしようと考えたのか
清原 シーズンが終わってから。実家に帰って両親ともじっくり話し合って決めました。最初のうちは一日一日考えが変わっていたけど、時間がたつにつれて方向性が出てきた。
-代表からはどういう話があったのか
清原 まずはFAの手続きの説明。後はこちらの気持ちは分かっていると思うが、今でもその気持ちは変わらないと言われました。
-昨年FA権利を獲得して1年待って、あらためて宣言したのは
清原 昨年は肩の故障があったし、オフはそれを治すことに専念しようと考えていた。(今年FAを宣言したのは)来年30歳ですし、選手会でせっかく勝ち取った権利ですから行使しました。
-西武以外の話も聞いてみたいという気持ちはありますか
清原 まずは西武との交渉が終わってから。期間が過ぎたらそうなるでしょう。
-球団を選ぶ一番のポイントは
清原 うーん、何でしょうね。口で言うのは難しいけど、自分でここだと思ったところですね。それしか言えません。
-西武に残る可能性はあるのか
清原 もちろん。すべての可能性が含まれています。
-こういう条件だったら気持ちが揺れるかなというのはあるのか
清原 条件とかは関係ない。自分の気持ちが一番です。
-自分の評価を再確認したいという気持ちはあったか
清原 ちょっとはありました。自分ではよく分からないことがありますから。一度、自分を振り返るいいチャンスですからね。
-他の球団からも話が来るんじゃないか
清原 ありがたいことですが、今は西武の占有交渉期間ですから。そこは慎重にさせてください。すべてルールにのっとって交渉していきます。
-11年前の入団の時とは立場が逆になりましたね
清原 入った時はFA宣言をするような状況になるとは思わなかった。上から抑えつけられた中で、自分が初めて優位に立てたような気がします。
(1996年10月28日付日刊スポーツ)
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