清原 西武ライオンズ特集
西武ライオンズ 復刻ニュース
1995年12月07日
清原、球界史上初の4億円選手へ
清原が球界史上初の4億円選手になる。球団に異例の年俸ダウンを要望していた西武清原和博内野手(28)が16日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉を行い、2000万円ダウンの2億3000万円(推定)でサインした。プロ初のダウンとなったが、西武としては初めてのインセンティブ(出来高払い)契約を交わし、打撃4部門(本塁打、打点、打率、出塁率)の条件をクリアできれば、タイトル料込みで単年契約では日本人選手最高の4億円に達するビッグな契約となった。
来季は夢の4億円にも手がかかるとあって、清原はプロ初のダウン更改にもかかわらず笑顔一色だった。「ダウンだったけど、スッキリした気持ちでサインした。来年の励みができて、何が何でもという気持ちでいっぱいです。来年は3倍にして今年の分まで取り返す」と夢を膨らませた。
球団は現状維持もしくはアップの方針だったが、清原が成績不振とV逸の責任を感じて異例の年俸ダウンを要求。球団サイドは拒否の意向だったが、清原の気持ちを尊重して2000万円ダウンで合意した。
クリア自信あり
球団は今年10月30日のFA交渉ではFAを行使しての残留の説得ができず、来年オフにはFAで巨人移籍の可能性を残した。球団としては来季のFAをにらんで、清原に対して誠意を見せる必要がある。そこでVIP待遇として西武では初の出来高払い契約を用意した。
打率3割、本塁打30本、100打点、出塁率4割の数字をクリアした場合には、各部門につき3000万円を出す出来高払い制を導入。仮に打撃4部門の条件をすべてクリアすれば1億2000万円を手にできる。小野球団代表は「来年にかける期待としてインセンティブ契約を交わした。来年の励みになる数値だと思います。もちろん、タイトルは別に評価します」と説明した。
出来高払いとは別に、タイトル条件すべての部門でタイトルを獲得、4冠王になれば5000万円の特別金も用意。来季は年俸と合わせて夢の4億円の数字が現実になる可能性が出てきた。
球団から破格の条件を受けた清原は「球団の誠意は感じた。とにかく来年は優勝奪回、そして結果を残すだけです。(出来高払いには)クリアできる自信はある」と語った。
仮に来年オフにFAで巨人に移籍するにしても、年俸のベースは今回の年俸2億3000万円になるため、インセンティブ契約は何らFAには影響はない。清原は「交渉ではFAの話は一切、出ませんでした。FAについては来年オフに考える。今は今年の汚名返上のことしか、頭にはないです」。自ら要求したダウンで合意、しかも来年の励みになる破格の出来高払い契約……。清原は不敵な笑みを浮かべて球団を後にした。【平井勉】
(1995年12月7日付日刊スポーツ)
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