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清原 西武ライオンズ特集

西武ライオンズ 復刻ニュース

1993年07月21日

清原、史上最多4度目のMVPを獲得

<オールスターゲーム:全パ10-8全セ>◇第1戦◇1993年7月20日◇東京ドーム
 全パが10対8で快勝、西武清原和博内野手(25)が球宴史上初となる4回目のMVP、賞金200万円を獲得した。清原は9回のパ最多タイ通算7号を含む4の4、3打点の活躍。一方、全セも中日落合博満内野手(39)が2発、史上3番目の通算10号をマークするなど両軍6発、派手なオールスター第1戦となった。

 お祭り気分も吹っ飛ぶ6アーチの競演。だれがMVPをとるのか? ファンはそわそわ、ベンチはワクワクだ。4万3366人のスタンドを盛り上げる200万円獲得合戦。迎えたラストイニング。ケリをつけた一発は、西武清原のバットから飛び出した。
 球宴19試合目。全パ・タイ記録となる通算7号本塁打は清原らしい低いライナーで右中間最深部に突き刺さった。しかも相手はセ・リーグの誇る快速ストッパー巨人石毛。長嶋監督ご自慢の右腕が「三振を取る球」として投げた直球を、ものの見事に打ち砕いた。 「(石毛は)テレビで見ていたんで、対戦したいと思ってたんです」。気合勝ちだ。同僚辻のひと言も耳に残った。「テレビ中継で解説の江川さんと掛布さんが、パ・リーグにこんな速いピッチャーはいない、と言ってた。キヨ、打ってこいよ」。それをいとも簡単に実現してしまうのだから恐れ入る。この一発で4度目のMVPを獲得した。史上初の快挙達成、「平成のお祭り男」の本領発揮だ。
 お立ち台で飛び交うフラッシュ。「久しぶりで目が痛かったですわ」と周囲を笑わせたが、この球宴にかける清原の気持ちは並々ならぬものがあった。順調にスタートした今季も6月から低迷。打率3割を切り、悩める日々もあった。「もう乗るのやめるわ」とあれほど愛した宝物、フェラーリ・テスタロッサも千葉でラストランを終えて売却。文字どおり「バット1本裸になって」出直しを誓った。
 試合前には中日落合博の元へも走った。ミーティング出席も忘れて熱中するほどの「フィールド会談」は10分間に及んだ。「落合さんにはバッティングの技術的なアドバイスをしてもらったんです」。その師匠は、お手本とばかり芸術アーチを2発。清原も「パ・リーグが勝ったからラッキーなMVP。ほんまやったら落合さんやった」と舌を巻いた。 巨人桑田との「KK対決」は犠飛。森監督も大満足。「これをきっかけに後半戦、打ってほしい」と白星以上の収穫を口にした。
 もちろん、目指すはペナントでの初タイトル。清原は夢舞台をジャンプ台に、本物の「夢」にグッと近づいた。【田 誠】
 データセンター
 ▼清原が本塁打を含む4安打を放ち、1986年(昭61)第2戦、87年第3戦、90年第2戦に次いで自身4度目のMVPを獲得。過去、MVP3度は王、張本、金田ら9人いたが、4度も取ったのは清原が初めてだ。
 9回に出た一発は清原自身7本目の球宴アーチ。通算7本は長嶋らと並び歴代6位タイになるが、パ・リーグの選手としては山内一(大毎)張本(日本ハム)に並ぶ最多本数となった。また、球宴タイの一試合4安打(延長戦を含むと11人目)を記録した清原は、87年第3戦、90年第2戦に次いで3度目の猛打賞。オールスターで猛打賞3度は過去に張本、山本浩、藤原の3人しかおらず、これまた最多タイとなった。記録ずくめの清原は、球宴通算打率も4割2分1厘(57打数24安打)、同僚伊東を抜いて再びトップ(30打席以上)に躍り出た。
(1993年7月21日付日刊スポーツ)


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