日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


  1. ニュース
  2. 写真特集
  3. 全成績
  4. 全本塁打
  5. 著名人コメント
  6. 応援メッセージ
  7. 清原検定クイズ

清原 西武ライオンズ特集

西武ライオンズ 復刻ニュース

1986年09月28日

清原29号、長嶋さんに並んだ

<西武3-2近鉄>◇1986年9月27日◇西武
 清原が長嶋に並んだ。西武清原和博内野手(19)は対近鉄戦の初回1死二塁で左翼へ、豊田泰光(元西武)の持つ高卒ルーキー本塁打記録を抜く28号新記録アーチを放つと、8回1死でも中堅バックスクリーン右横へVアーチ。これで33年、長嶋茂雄(元巨人)が打った29号に並び、新人本塁打数史上2位となった。西武は残り8試合。桑田武(元大洋)の持つ31本の記録を塗り替えるのも夢ではなくなった。

 「あいつは化け物ですよ」。マウンドの小野は、あきれ果てていた。同点で迎えた8回裏、カウント1-1から内角低めに食い込むカーブを右中間芝生席へ。球界の英雄・長嶋茂雄氏に並ぶ29号、130メートルの決勝ソロ。いつもは冷静な森監督が、両手を何度もたたいて清原を出迎え、興奮気味に言った。「新人やないでえ。狙った通りに打ちよる。チームを救ってくれよったわい」
 初回、左翼芝生席へ先制の28号2ラン。初球、左翼ポールぎりぎりの大ファウルの後の2球目、「打ち直し」による豪快な一発で、豊田泰光氏を抜き、高卒新人の頂点に立った。1試合で二つの快挙を成し遂げ、チームの全打点(3)を稼ぐ大暴れ。年齢だけは19歳の堂々たる戦力が、首位決戦で「優勝」の2文字を力強くたぐり寄せたのだ。
 3万2000人の観衆が見守るお立ち台。清原は心なしか目をうるませていた。「とにかく勝ちたい一心で打ちました。記録? それもうれしいですけど、とにかく優勝したいんです。ストライクを取りにきらた打ってやろうと、無我夢中でした」186センチ、90キロと大きく成長した体が、日本中の野球ファンの大きな夢を実現した。優勝チームに関係なく、パ・MVPの声も日増しに高くなる。試合が終わっても、スタンドからは清原コールが鳴りやまない。昨年12月12日の入団発表の時、「パ・リーグの球場などおを、お客さんで埋められる選手になりたい」と清原は誓った。その誓いを実行しただけでなく、チームを優勝へとグイグイ引っ張る。関係者からは「すごい。来年(の年棒)は2000万だな」の声も出た。
 とはいえ、楽な記録達成ではなかった。16日の南海戦(大阪)で27号を放ってから、相手投手の内角攻めにあい、ボール球に手を出すことが多くなった。1試合に平均5時間内角球にのけぞらされ、6試合アーチなし。しかも連日の取材攻勢で神経もすり減りかけていた。そんな清原を救ったのが、土井打撃コーチのアドバイスだった。「焦らず、八分程度の力で振るんだ」。この言葉を胸に刻み、ゆったりとしたスイングから、45度の放物線を描く本来の打球がよみがえった。
 2月の春野キャンプで、長嶋氏とテレビで対談。あこがれの人に「君ならね、絶対に30本はいけるよ」と励まされ、「感動した。夢みたいや」とほおを紅潮させていた。「でも、僕なんか、長嶋さんとは比べものにならん」と言っていたのに、122試合目でついに肩を並べたのだ。
(1986年9月28日付日刊スポーツ)


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは





野球ニュースランキング



日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. プロ野球
  4. 清原特集

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです