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清原 巨人特集

巨人 復刻ニュース

2005年01月01日

清原、K1秋山のセコンドで勝利をアシスト

 柔道の03年世界選手権81キロ級代表の秋山成勲(29=フリー)が、鮮やかなプロ格闘家デビューを飾った。元ボクシングIBF世界ヘビー級王者でK-1のフランソワ・ボタ(36=南アフリカ)と総合ルールで対戦。強打をかいくぐってタックルを決めるとそのまま得意の寝技に持ち込み、1回1分54秒、腕ひしぎ逆十字固めで初勝利を挙げた。プロ野球巨人の清原和博内野手もセコンドでバックアップ。柔道対ボクシングの異種格闘技戦を制した秋山は、今後もK-1戦士やキックボクサーなど立ち技系選手との対戦を熱望した。

 こみ上げてくる感情は抑えられない。秋山が思わず柔道着を脱ぎ捨てた。上半身裸のまま、強く両拳を握った。セコンドにいた兄貴分の巨人清原に抱きついた。対戦相手のボタにも祝福される完ぺきな勝利。「ひと言だけ言います! K-1、そして柔道、サイコー!」。03年に大阪で開催された柔道世界選手権では優勝できずに言えなかった決めゼリフをリング上で絶叫した。プロ柔道家としての第1歩を華々しく飾った瞬間だった。

 危なげなかった。ボクシング元世界王者のパンチを見切った。右足をつかんでテークダウンを奪った。相手のパワーで1度は突き返されたが、プレッシャーをかけて起き上がらせない。両足による防御を抜けて両拳からのパンチを浴びせてマウントを取った。右腕をつかまえ、柔道家らしく腕ひしぎ逆十字固めでタップを誘った。「ボタ選手も少しは寝技をやっていたでしょうが、月日がボクとは違う。逆にパンチは向こうと自分は月日が違う。そこがみどころだったし、自分のいいところが出た」。主導権を握り、得意分野で勝つ。完ぺきな試合展開で、柔道対ボクシングの異種格闘技戦を制した。

 柔道家の役割を強く感じている。主戦場にPRIDEではなくK-1を選んだのは、秋山なりに柔道の普及を考えての選択だった。関係者は「K-1の方がテレビなどでの露出が多い。自分自身の存在を知ってもらうことで柔道を広めたい気持ちがあった」と明かす。大阪ドームでのプロデビューにも意味がある。「地元の大阪で戦うことで将来、自分の道場を持つ足がかりにしたい」。秋山が言った。PRIDEに参戦する吉田秀彦のように道場を開き、選手を育成する目標がある。ボタ戦はすべての夢をかなえるためのステップだった。

 さらに今後も異種格闘技戦を熱望した。「寝技の選手との試合は読めてしまう。打撃系の選手の怖さを分かっていないですが。今後はムエタイとか、お客さんも楽しみ、自分も楽しめる試合がしたいです」。雲=自由という印象から英語の「Cloud」を好む。05年以降、平成のコンデ・コマが青畳ではなく、リングで自由に暴れることになる。【藤中栄二】
(2005年1月1日付日刊スポーツ)


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