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2008年8月01日

1軍復帰を目指して

~阪神・坂克彦内野手~

 プロ入り初安打がホームラン。昨年7月の横浜戦で寺原から放った一発。華々しいデビューを飾ったのは阪神・坂克彦内野手(22)である。今シーズンは、5年目にして初の開幕1軍入りを果たした。今岡の不振などもあって、スターティングメンバーで出場をした。チャンスを与えてもらいながら、結果を残すことができなかった。5月の半ばにファーム落ち。今、炎天下の中、復活を目指して汗と泥にまみれている。ウエスタン・リーグの成績は、7月29日現在、38試合に出場。157打数、45安打で打率・287。2ホーマーを放って14打点。アピール度はいまひとつだが、復帰に向けての気持ちは切れていない。

 大きな夢を抱いて飛び込んだはずのプロ野球の世界。常総学院からドラフト4巡目で入団したチームが悪かった。いまは無き近鉄バファローズ。1年目から球団は大荒れ。身売り話が持ち上がった。落ち着いて野球ができる状態ではない。なんと、うわさは本物だった。訳の分からないまま楽天へ移り、3年目の途中で阪神へ移籍。紆余(うよ)曲折。精神的に不安がいっぱいの大事な時期だというのに、3年間で3チームを渡り歩いた。そんな厳しい状況を乗り越えてデビューした。当時を思い起こすなら、練習に集中できるいまは幸せだ。今年は清原という高校の後輩が入ってきた。「いいところを見せないといけませんから」。良き刺激剤になっている。

 「このままでは終わりたくない。という気持ちは常に持って練習しています。1軍での生活ではバッティング面が全くダメでしたので、いまはフォーム固めをテーマに取り組んでいます。それと走塁ですね。走れるのは赤星さんだけですから、盗塁ができるようになりたい。何とか身に付けたいと思いますので、出塁したときは常に盗塁を想定しています」

 今年のタイガースはよく走るのも特徴のひとつ。盗塁だけでなく、常に先の塁を目指して走塁している。坂はバッティング、ランニングともに非凡なセンスの持ち主だ。現在はファームで5盗塁を決めているが、2軍落ちの理由となったバッティングについて町田コーチに聞いてみると「坂の場合、バットコントロールはいいものを持っていますので、1軍に定着するためには、1軍の投手のスピードに負けない、強いスイングができるようにすることですね」だった。レベルアップには厳しい練習は不可欠だ。バットを振って、振って、振りまくるしかない。

 「ファームで結果を残すこと」が1軍昇格への道。確かに結果を残さないことには力を認めてもらえない世界だが、成長期の心得として、成功するという結果を求めるより、努力するという過程を重視することの方が必要だ。努力は奇跡を生む。準備(練習)をコツコツ積み重ねていくうちに不可能が可能になる。すなわち、準備は不可能を可能にする手段。「当然、守備面を含め全体的なレベルアップが課題ですが、必ず、もう一度1軍に上がりたい」。坂の話だが、困難を打破するための手段もまた準備しかない。持ち前の明るい性格が手助けしてくれそうだ。


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ウエスタン一番星
本間勝(ほんま・まさる)
 1939年(昭14)5月1日生まれ。愛知県出身。中京商(現中京大中京)を卒業後、58年に阪神タイガースに入団。投手として活躍し、60年5月15日の巨人戦で初勝利をマーク。この年に13勝を挙げた。66年に西鉄に移籍。翌年、現役を引退。
 現役生活は実働10年で、216試合に登板。28勝38敗。16完投、4完封で377奪三振。通算投球回数は693回1/3で防御率2・86。
 退団後は14年間の新聞記者生活を送る。球団の営業担当などを歴任し、阪神の球団広報に。吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が3度目の監督に就任した時は広報部長。大物外国人グリーンウェル(レッドソックス→阪神)が「神のお告げ」で途中帰国したときの対応に苦慮。「あの年は、なかなかしんどかったですなあ」と振り返る。星野監督には、シーズン中の記者とのお茶会を進言。「あれだけ気の利く監督でしたから。広報の私は必要ないですな、と言ったこともありましたよ」。激しいスクープ合戦を繰り広げる虎番記者と、監督や選手との調整に手腕を発揮した。長い記者生活のキャリアを生かした名物広報ぶりに、お世話になった虎番は多数。
 現阪神タイガースOB会副会長。

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