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2008年7月25日

試行錯誤

~広島・篠田純平投手~

 ヤクルト戦で初勝利を飾った。すでに1軍デビューを果たした投手である。ファーム落ちしているとはいえ、どこかで光るものを見せてくれるだろう。ピッチングを見るのを楽しみにした。18日、鳴尾浜球場で行われた阪神戦。この日でウエスタン・リーグ8試合目の登板はすべて先発。その起用法に期待度があらわれているのは、広島東洋カープが大学・社会人ドラフト1巡目で獲得した篠田純平投手(23)。日大出。身長が186センチで体重が80キロのサウスポー。今シーズンはエース黒田が大リーグ入りした。少しでも穴を埋めることができれば、の願いを込めて獲得した選手に違いない。

 注目のピッチング。確かに何球かは球威のある球を投げていた。「見るべきものはあった」と言えるかもしれないが、目立ったのは球のバラつき。制球に苦しんでいるのがひと目でわかる。ストレート、変化球とも切れがない。いい球が続かない。1軍で通用する内容ではない。これが実力なら、大きな期待をかけるのは無理ではないかと思ったが「いい時を10としたら、いまは6か7ぐらい。大学時代にもこういう状態になったことがないので、今、どうしたら元に戻れるかわからないのが現状です」という。壁にぶち当たったようだ。初の体験。自分を完全に見失っているようだ。

 悩んでいる。重症だ。助けが必要な現状だ。山内ピッチングコーチは、どう見ているか。「前に一度落ちてきたときは、すぐ調子を取り戻して1軍にあがっていったんですが、今回は全く調子があがってこない。球威、コントロールとも良くない。ちょっと悩んでいますねえ。やはり1軍で投げるべき投手ですし、本人とコミュニケーションをとりながらやっていきます」。もがいても、もがいても調子のあがらない体験は、同コーチも一度や二度はあるはず。篠田の気持ちは手にとるようにわかるだろう。悩む新人。現在の広島。勢いのあった1軍が投手陣の疲れから降下しだした。一刻も早い復調が待たれるが、現状では性急に結果を求めるのは危険。辛抱強く指導していくしかない。

 マウンド上の表情に若さがない。ままならない、自分自身へのいら立ちからくるものだろうが、必死で投げている姿勢は伝わってくる。ものは考えようだ。投手は相手に得点を与えないのが役目。調子が悪くても、この日は5回を2失点。先発投手の責任は果たしている。プラス思考になるのもひとつの打開策だ。「どうしていいかわからないと言っても、このままじっとしているわけにはいきません。試行錯誤しながらでもこの状態を打ち破らないと道は開けません。1軍復帰を目指して頑張ります」。いまひとつ言動にも力強さはなかったが、不安を抱けば、不安は必要以上に強くなる。ミスから逃げようと思えば、ミスは脳裏から離れなくなる。何事にも、勇気を持って挑戦しろ。元気を出してぶち当たれ。努力を怠るな。勇気と元気と努力は大きな自信をもたらしてくれる。


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ウエスタン一番星
本間勝(ほんま・まさる)
 1939年(昭14)5月1日生まれ。愛知県出身。中京商(現中京大中京)を卒業後、58年に阪神タイガースに入団。投手として活躍し、60年5月15日の巨人戦で初勝利をマーク。この年に13勝を挙げた。66年に西鉄に移籍。翌年、現役を引退。
 現役生活は実働10年で、216試合に登板。28勝38敗。16完投、4完封で377奪三振。通算投球回数は693回1/3で防御率2・86。
 退団後は14年間の新聞記者生活を送る。球団の営業担当などを歴任し、阪神の球団広報に。吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が3度目の監督に就任した時は広報部長。大物外国人グリーンウェル(レッドソックス→阪神)が「神のお告げ」で途中帰国したときの対応に苦慮。「あの年は、なかなかしんどかったですなあ」と振り返る。星野監督には、シーズン中の記者とのお茶会を進言。「あれだけ気の利く監督でしたから。広報の私は必要ないですな、と言ったこともありましたよ」。激しいスクープ合戦を繰り広げる虎番記者と、監督や選手との調整に手腕を発揮した。長い記者生活のキャリアを生かした名物広報ぶりに、お世話になった虎番は多数。
 現阪神タイガースOB会副会長。

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