日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの野球ページです。

  • 日刊スポーツIDについて


ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


2008年6月06日

愛情を込めた指導

~ソフトバンク・石渡茂監督~

 37試合を消化。24勝8敗5分け。勝率・750。6月2日現在、2位に5ゲーム差。ウエスタン・リーグで断然トップを走っているのはソフトバンクホークスである。指揮を執るのは石渡茂2軍監督(59)。就任して今季が2年目。昨年は4位に終わった。若手の育成は楽しみでもあり、根気のいる仕事でもある。一人前の選手を育てるには人情と愛情を持った指導が要求され、時には非情になる事が必要だという。先日、同監督との会話の中で“愛情”を感じる発言を耳にした。今年の成績につながっていると見た。

 「練習日に若い選手が特打ちする時、よくバッティング投手をするんですよ。それも相手は複数ではなく、必ず1対1でやるんです。『ナイスバッティング』とか『その感じや』などと、声をかけながら投げていると、気持ちが通じると思いましてねえ」。

 試合後、タイガースの特打ちを見ながら、こんな話をしてくれた。選手は指導者の視線を気にしている。見られていることが励みになる。監督と選手、1対1のバッティング練習。お互い何かを感じているのは間違いない。愛情がにじみ出ている。今、1軍に定着して活躍している松田。昨シーズンの同時期にはファームにいた。先月、楽天戦でプロ入り初ホーマーを放った小斉も2軍にいた。愛情を込めた指導のたまものだ。「現役を引退した後、スカウトをやったことが今の仕事に役立っていますね。この仕事ができるということは、本当幸せです」。選手を表面的な成績だけで評価してはならない。奥に潜む才能を見いだすのも首脳陣の眼力である。

 ウエスタン・リーグ、6月2日現在の成績。投、打のベスト10傑に目を向けると、投手で西山、高橋徹、甲藤の3人。野手では中西、城所、明石、金子の4選手が名を連ねている。若手が力をつけている証拠だ。現在トップを走っている原動力となっているのは確か。選手の成長は勝つことによって、より以上の成果が出る。「ファームは勝たなくてもいい、などといわれますが、やはり勝った方が身に付くことが多い。精神的にも、勝って感動し、喜ぶことによって常に前向きの姿勢で野球に取り組めますから。勝つことが一番ですね」。成績のいいチームは活気がある。

 ファームの場合、性急に結果を求めてはいけない。辛抱強く、我慢に我慢を重ね、根気良く、信念を持って指導にあたること。また、基本的な事は何度でも、同じ事を繰り返し、繰り返し耳にタコができるまで言い聞かせること。「このぐらいの事は、言わなくてもわかるやろ」は絶対にダメ。信じられない事は多々ある。その選手が実行するまで言い続けることだ。人情と愛情。我慢と根気。生やさしい事ではない。石渡監督の指導に注目していきたい。


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

ウエスタン一番星
本間勝(ほんま・まさる)
 1939年(昭14)5月1日生まれ。愛知県出身。中京商(現中京大中京)を卒業後、58年に阪神タイガースに入団。投手として活躍し、60年5月15日の巨人戦で初勝利をマーク。この年に13勝を挙げた。66年に西鉄に移籍。翌年、現役を引退。
 現役生活は実働10年で、216試合に登板。28勝38敗。16完投、4完封で377奪三振。通算投球回数は693回1/3で防御率2・86。
 退団後は14年間の新聞記者生活を送る。球団の営業担当などを歴任し、阪神の球団広報に。吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が3度目の監督に就任した時は広報部長。大物外国人グリーンウェル(レッドソックス→阪神)が「神のお告げ」で途中帰国したときの対応に苦慮。「あの年は、なかなかしんどかったですなあ」と振り返る。星野監督には、シーズン中の記者とのお茶会を進言。「あれだけ気の利く監督でしたから。広報の私は必要ないですな、と言ったこともありましたよ」。激しいスクープ合戦を繰り広げる虎番記者と、監督や選手との調整に手腕を発揮した。長い記者生活のキャリアを生かした名物広報ぶりに、お世話になった虎番は多数。
 現阪神タイガースOB会副会長。

最近のエントリー




野球ニュースランキング




日刊スポーツの購読申し込みはこちら

便利ツール

Windows Vista用ガジェット
球団別最新情報、写真ニュース、スコアが表示されます。阪神、ソフトバンク、日本ハム、オリックス、広島に加え、レッドソックス松坂大輔専用ガジェットも。
  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 野球
  3. コラム
  4. ウエスタン一番星

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/PA SportsTicker Inc

ここからフッターナビゲーションです