2008年4月18日
1軍昇格を目指して
~サーパス(オリックス)小林賢司投手~
今シーズン大学・社会人ドラフト1巡目の入団。即戦力の期待はかかっていた。本来なら1軍ベンチにいるべき選手かもしれない。オリックス・小林賢司投手(22)。身長184センチ、体重82キロ。右投げ、右打ち。現在、ファームで懸命に1軍を目指して野球に取り組んでいる。今、一番悔しい思いをしているのは本人だろうが、恵まれた体。高校時代(酒田南)には、甲子園大会に出場して注目を浴びた。進学を選択して青山学院大へ。東都大学リーグでも頭角を現した。2年生の春、秋。3年生春のリーグ優勝に貢献。3年生の春には防御率のタイトルを獲得。アマチュアでの実績は十分。今後に期待。
4月11日、鳴尾浜球場での阪神戦。13日甲子園球場の同カードでピッチングを拝見した。1軍レベルの力を基準に小林を分析してみる。球速、球の切れともいま少し時間がかかりそうだ。本人も現状をしっかり見つめている。「まだ、すべてが力不足ですね。やるべき事がいっぱいありますが、まずは体力面です。プロで野球をやっていくための、強い体を作ること。当然、足腰をはじめ、スタミナもつけていきたい」。プロの投手は、強靭な精神力と体力は絶対条件。そういう意味で体作りから手掛けているのは正解。4月14日現在の成績を見ると、5試合に登板。まだ勝ち負けは無い。9イニング投げて防御率は5・00。いい結果とはいえないが、私が見た2試合。1イニングずつだったが、球を低めに集め、いずれも3人でピシャリと抑えている。調子は上向きと見た。
清川ピッチングコーチの目にはどう映っているのか。「だいぶ球が低めに集まるようになりました。新人ですから、やはり初めは戸惑いなんかもあったようで、球が高めに浮くケースがよくありましたが、ここにきて、ちょっと落ち着いてきました。大学出ですから投球術は身に付けていますから。今後、彼に望むのは球速と低めのコントロールですね」。1軍昇格への課題を含めて話してくれた。ニュアンス的には、多少の時間を要する感じだが、同コーチには1軍へ導く使命がある。ファームの選手に早急な結果を求めるのは無理。根気と我慢。人情と愛情を持った指導。大変な仕事である。
投手-。バッターに何かを意識させるものを持つ事で優位に立てる。当然、数が多いに越した事はない。例えば「コントロールが非常にいい」とか「低めにしか投げてこない」また「内角へ厳しい球を投げてくる」など、その他にもいろいろあるが、意識させることによってバッターは、タイミングを合わせづらくなる。弱気は禁物。自信を持ってマウンドに立つ事だ。「プロ入りして3カ月になりますが、この世界の人達は皆さん、プロであることの意識を持って野球に取り組んでおられる。いい面はどんどん見習って練習していきます」(小林)。今は苦しみのド真ん中だろうが、野球が好きであり続けた人は、必ず1軍で活躍している。もっと、もっと純粋に野球を好きになれ。
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- 本間勝(ほんま・まさる)
- 1939年(昭14)5月1日生まれ。愛知県出身。中京商(現中京大中京)を卒業後、58年に阪神タイガースに入団。投手として活躍し、60年5月15日の巨人戦で初勝利をマーク。この年に13勝を挙げた。66年に西鉄に移籍。翌年、現役を引退。
現役生活は実働10年で、216試合に登板。28勝38敗。16完投、4完封で377奪三振。通算投球回数は693回1/3で防御率2・86。
退団後は14年間の新聞記者生活を送る。球団の営業担当などを歴任し、阪神の球団広報に。吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が3度目の監督に就任した時は広報部長。大物外国人グリーンウェル(レッドソックス→阪神)が「神のお告げ」で途中帰国したときの対応に苦慮。「あの年は、なかなかしんどかったですなあ」と振り返る。星野監督には、シーズン中の記者とのお茶会を進言。「あれだけ気の利く監督でしたから。広報の私は必要ないですな、と言ったこともありましたよ」。激しいスクープ合戦を繰り広げる虎番記者と、監督や選手との調整に手腕を発揮した。長い記者生活のキャリアを生かした名物広報ぶりに、お世話になった虎番は多数。
現阪神タイガースOB会副会長。
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