2009年10月05日
覚醒。
今どきの子どもはTVゲームの影響か、切り替えがとても早い。とりあえず何となくやってみて、ダメならリセット、やり直し。気持ちを切り替えて、すぐにやり直すのはいいのだが、全力でやったのか、どうして失敗したのかを考えているのか疑問である。
ある日、ランニングの途中の河川敷で少年野球の練習が目に映り、足を止めた。一列に並んで次々とノックを受ける子どもたち。できの善し悪しはあるが一様に淡々としている。ナイスキャッチしては列の後ろに並び、エラーしてもまた並ぶ。粛々とプレイとリセットが繰り返される光景は、どこか単純作業のようで味気ない。
ジョニー黒木が率いる「PLAY BALL! PROJECT」にやってくる子どもたちも例外ではない。“何となく”準備体操、ウォーミングアップランからはじまることが多い。その怠惰なムードを一変させるのがジョニーの“本気”だ。まずキャッチボールのお手本で全力投球をする。たった1球、ゴムボールを放るだけで、多くの子どもたちの目の色が変わる。その迫力に刺激され目が覚めるのである。
ジョニー自身、「何をするにも全力でやらねば、相手に失礼になる。たとえ子ども相手の野球教室でも、全力で彼らにぶつかっていかなければ必ず後悔する。来てくれた子どもたちに自分の体全体で本気になる楽しさを全力で伝えていきたい」と主張する。現役時代から子どもたちとの関わりを大事にしてきた本人の言葉通り、集まってきた子どもたちに向けるまなざしは、マウンドで一流選手と対峙してきたときと変わらぬ輝きがある。
ジョニーが現役で活躍する姿を見たことのない子どもたちも多いことだろう。はじめはタレントに会いに行く感覚の子もいるだろう。しかし、目の前にする本気の大人に刺激を受けた子は、きっと何かを得て帰って行く。彼らには、何事にも本気で挑戦するきっかけにして欲しいものだ。
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- 本気太郎(ほんき・たろう)
- 「子どもを子ども扱いしない」を信条として、人間どうしの付き合い方を子育てに模索する、小学5年と4歳になる男の子の父。WBCに魅せられ、野球の面白さをいまさらながら見出したアラフォーオヤジ。
- PLAY BALL! PROJECTとは
- 野球を通じて社会に何かを伝えていこうとするアスリートを支援する組織。さまざまな形で活動するアスリートと参加者をマッチングさせる橋渡し的役割をし、より豊かな人間関係・社会環境の広がりを目指している。
詳しくはhttp://playball-project.com
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