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2009年9月24日

クライマックス。

 プロ野球はシーズン終盤を迎え、クライマックスシリーズへの生き残りをかけた熱戦が続いている。パ・リーグは2004年、セ・リーグは2006年からはじまったこのシリーズ、未だに賛否両論あるところだが、導入されてから各球団の戦い方は確実に変化している。

 クライマックスシーズン出場が有力視される球団はこれまで以上に優勝に向けて残りの試合を大切に戦うわけだが、残念ながら絶望視されるチームは、来季に向けての準備をすでに始めている。自身の地元である横浜では、ベイスターズが仁志敏久選手と工藤公康投手に対し、来シーズンは契約をしないと通告した。来季には必要がないと判断したのだ。それでも工藤は、残りの試合を全力で戦い、これまでの恩返しがしたいと意欲を燃やし続けている。通告のあった翌日の試合では、終盤のイニングで登板し、見事に打者を抑え、その意気込みを見せつけてくれた。現役続投を希望していると報道されているが、自身も同世代である「ハマのおじさん」には、これからもぜひ活躍の場をと、願うばかりである。

 同じような年代のベテランで、自ら引退を決意したのは千葉ロッテマリーンズの小宮山悟投手だ。球界きっての理論派・頭脳派といわれ、「堅物」「強情」とも形容される小宮山は多くは語らない。しかし衰えゆく球速や体力に対し、「投げる精密機械」と呼ばれる男が経験や技術を駆使して活躍し続けた。球団から来季もなくてはならない、必要な存在として現役続投の要請を受けたとの報道には喜ばされていた矢先の引退表明。どんな思いで決断したのか、今後の発言に注目していきたい。

 小宮山本人の数少ない語録の中で「プロの投手としてひとつでも多くアウトを取る」そして「必要とされる限り投げ続ける」というのがある。この強い心構えを貫くピッチングに励まされてきた。自身は必要とされているだろうか、必要とされる働きをしているだろうか。仕事でも家庭でもみんなのためにささやかながら、知恵を加えた全力投球をしていきたいものである。自身にとってのクライマックスはまだ先にあるはずだ。


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本気太郎(ほんき・たろう)
 「子どもを子ども扱いしない」を信条として、人間どうしの付き合い方を子育てに模索する、小学5年と4歳になる男の子の父。WBCに魅せられ、野球の面白さをいまさらながら見出したアラフォーオヤジ。
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 野球を通じて社会に何かを伝えていこうとするアスリートを支援する組織。さまざまな形で活動するアスリートと参加者をマッチングさせる橋渡し的役割をし、より豊かな人間関係・社会環境の広がりを目指している。
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