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2009年7月06日

パラレルベースボール。

 野球やサッカー、ゴルフをはじめとして、海外で活躍する日本人選手が増えてきた。ここ最近の傾向のように思うが、意外にも日本人メジャーリーガーの第1号は1964年にデビューしたというのには驚かされる。今年の開幕をメジャーリーグで迎えた日本人選手は13人にのぼる。

 海外で活躍する選手たちの情報は、毎日のように見聞きする。その関心の持ち方は、日本のプロ野球選手のそれとは、不思議と違っている。日本のプロ野球では好きなチームの選手の活躍や故障には一喜一憂するが、そのほかのチームの選手のことはあまり気にならない。ドラフトの時期には有力選手を「わがチーム」が獲得できないと、その後は選手への関心もだんだんと薄くなる、というのは自身だけだろうか。どうやら日本のプロ野球と選手への関心は、ひいきのチームの選手かどうかが、いくらか影響しているようだ。
 
 ところが、舞台がメジャーリーグに移ると感覚が違ってくる。日本人選手がメジャーを目指した瞬間から、なぜかその選手を応援したくなる。どこのチームに入団してもかまわない。日本で活躍していた頃は、ライバルチームの強打者・好投手として敬遠していた選手でさえ、毎日のように流れてくる活躍に、その名前があがれば誇らしさを感じる。どのチームに所属していようが、「日本人」という大きなくくりで、選手たちを一様な思いで見ることができる。日本人選手をひとまとめに「わが選手」としてとらえられる、頭の中で勝手にオールスターチームができあがっている。

 この感覚の違いは、距離感が生み出すものだろうか。身近に感じて、好き嫌いを含めてムキになってしまう野球と、遠くから見守るように観戦できるメジャーリーグ。自身も、毎日叱りつけている子どもに対して、いつかはメジャーリーガーのようにクールに見られるようになるだろうか。とりあえず今は、2つの野球を楽しんでいよう。


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本気太郎(ほんき・たろう)
 「子どもを子ども扱いしない」を信条として、人間どうしの付き合い方を子育てに模索する、小学5年と4歳になる男の子の父。WBCに魅せられ、野球の面白さをいまさらながら見出したアラフォーオヤジ。
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 野球を通じて社会に何かを伝えていこうとするアスリートを支援する組織。さまざまな形で活動するアスリートと参加者をマッチングさせる橋渡し的役割をし、より豊かな人間関係・社会環境の広がりを目指している。
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