2009年6月29日
5万4千の瞳。
野球場を訪れて以来、ひと月が経つ。そろそろあの気持ちの高ぶりを求めて、足を向けてみたくなってきた。あの日のスタジアムは、来場2万7000人。ほぼ毎日ゲームがあるのに、この1日だけでもよく集まるものだと、つくづくと感心したことを思い出す。
その日は、試合開始からほとんど満員の状態だった。その誰しもがたった1個の小さな白い球の行き先を目で追う。3万人に近い人々に注目される選手たちを、うらやましく思う。観衆の中には、これからプロ野球選手になりたい子どもと、かつてプロ野球選手になりたかった大人たちも多いことだろう。さまざまな夢や憧れ、期待を担って、選手たちは闘っている。一生懸命の末のミスは許されるが、いい加減なプレイは許されない。一球入魂、である。選手たちの熱い気持ちと真剣なプレイが、野球場には満ちている。だからこそ、3時間にもおよぶ試合を観ていられる。立ち上がったり、拍手をしたり、叫んだり、がっかりしたり、身も心もクタクタになるまで応援できる。プロ野球は多くのスポーツとは異なって、毎日のようにゲームが行われる。毎回繰り広げられる試合には、毎日観ても飽きないようなゲームやプレーが期待できる競技だからというのも理由のひとつと自身は感じた。ある投手が引退するとき、現役時代、悔いが残る球はひとつも放ったことはないといったことを思い出す。我々が見つめる選手たちそれぞれが、彼らが掲げる目標を目指して頑張っている。その姿に毎回、我々は魅せられる。
今日も向こうの部屋から、おこごとの声がする。最近の息子は凡プレイが目立つ。テスト用紙に名前を書き忘れる、一生懸命やっていた宿題を、持って行くのを忘れる。わが家の注目すべきエースにも、毎日を全力で過ごし、後悔のない日々を送ってもらいたい。
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- 「子どもを子ども扱いしない」を信条として、人間どうしの付き合い方を子育てに模索する、小学5年と4歳になる男の子の父。WBCに魅せられ、野球の面白さをいまさらながら見出したアラフォーオヤジ。
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