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復刻1998夏 <日刊スポーツで振り返る1998年夏甲子園>

第17回 明徳義塾、寺本が号泣

<横浜7−6明徳義塾>◇16日目◇8月21日◇準決勝

 マウンドにうずくまって泣いた。甲子園の土で顔中ドロだらけにして、明徳義塾のエース寺本が号泣した。「ずっと勝てると思っていた。打たれる気はしなかった」。震える背中を、横浜・松坂がずっと見つめていた。

 9回裏2死満塁。寺本はスライダーを内角高めに投じた。打ち取ったはずの打球は、二塁手・松元のグラブにわずかに触れて芝生に落ちた。その瞬間、悪夢のサヨナラ負けが決まった。寺本が、松元がグラウンドに突っ伏した。センバツの準々決勝PL学園戦もサヨナラ負け。春と同じ光景だった。

 9回裏にリリーフ高橋が6—6に追いつかれた。8回に連打を浴びて一塁に移った寺本が、再びマウンドへ。「ケガをしても、みんなの支えがあったからここまでこれた。絶対に抑える」と話した。カウント2—1、外角いっぱいにスライダーが決まった。横浜・常盤を見逃しの三振に打ち取る。

 3回戦で右足首をねんざした後、寺本はグラウンドでほとんど練習ができなかったという。「(グラウンドに)入って引っ張れないのは悔しい」とつぶやいた。練習が終わるたびに寺本はねんざした右足を引きずりながら、整備するチームメートをジョークで笑わせていた。

 長い涙の時間のあと、やっと整列。「お前の分まで絶対優勝するから」。まだ泣いている寺本を抱いて松坂が声をかけた。「3度の甲子園はボクを大きくしてくれた。いい仲間にも出会えました。この経験を生かしてプロで頑張りたい」。涙が乾いた時、寺本はさわやかに言った。【田口真一郎】

(1998年8月22日付日刊スポーツ)

 ※寺本投手は1998年ドラフト4位でロッテ入団。2006年引退。

2008年8月10日 11:00


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